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【pickupニュース】19年2月の首都圏マンション発売、2カ月連続で減少

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不動産経済研究所が最新のマンション・建売市場動向を発表
株式会社不動産経済研究所は18日、2019年2月度の首都圏「マンション・建売市場動向」を発表しました。発売状況や在庫状況、価格の推移などをみることができます。

・首都圏マンション発売動向
新規発売戸数:2,323戸(前月比+22.3%、前年同月比-6.7%)
契約率:65.6%(前月比-1.9ポイント、前年同月比+0.6ポイント)
1戸あたりの価格:6,248万円(前月比+11.2%、前年同月比+2.5%)
平米単価:91.1万円(前月比+12.1%、前年同月比+2.5%)

2018年2月の首都圏におけるマンションの発売戸数は2,323戸で、前月に比べると22.3%の増加になったものの、前年同月比では6.7%のマイナスになり、2カ月連続で減少傾向となりました。新規発売戸数に対する契約戸数は1,525戸で、月間契約率は65.6%となっています。この契約率は、前月比で1.9ポイントのマイナスになった一方、前年同月に比べると0.6ポイントの上昇になります。

1戸あたりの価格は平均6,248万円で、総額として前月より11.2%、額にして631万円の上昇、前年同月比でも2.5%、額にして156万円の上昇となっていました。平米単価も前月比・前年同月比の両方で上昇し、91.1万円にまでアップしています。

・首都圏マンションの在庫状況
翌月繰越販売在庫数:8,572戸(前月末比+2,009戸、前年同月末比-468戸)
2019年3月発売戸数見込み:3,500戸
即日完売:40戸(全体の1.7%)
フラット35登録物件戸数:2,248戸(全体の96.8%)

首都圏におけるマンションの在庫状況としては、2月末時点の翌月繰越販売在庫数で8,572戸を数え、前月末より2,009戸と大幅に増加しましたが、前年同月末と比べると、依然468戸少ない値になっています。3月は3,500戸の発売が見込まれ、直近2年の中間値程度、前年よりやや少なめの供給水準予想となりました。

2月の即日完売物件は40戸で、全体の1.7%でした。「フラット35」登録物件は2,248戸で、全体の96.8%と大半を占めています。

・地域別マンション発売動向
【新規発売戸数】
東京都区部:922戸(前年同月比-16.5%)
東京都下:156戸(前年同月比-55.8%)
神奈川県:776戸(前年同月比+40.6%)
埼玉県:396戸(前年同月比+69.2%)
千葉県:73戸(前年同月比-70.4%)

【契約率】
東京都区部:72.0%
東京都下:60.9%
神奈川県:61.9%
埼玉県:59.3%
千葉県:69.9%

【平均価格】
東京都区部:7,841万円(前年同月比+8.6%)
東京都下:5,387万円(前年同月比-11.7%)
神奈川県:5,514万円(前年同月比-0.8%)
埼玉県:4,907万円(前年同月比+12.7%)
千葉県:4,187万円(前年同月比-1.1%)

【平米単価】
東京都区部:118.0万円(前年同月比+5.8%)
東京都下:78.1万円(前年同月比-10.1%)
神奈川県:77.7万円(前年同月比+2.8%)
埼玉県:69.7万円(前年同月比+11.7%)
千葉県:58.7万円(前年同月比+4.1%)

地域別にマンションの発売動向をみると、発売戸数では神奈川県と埼玉県が、それぞれ40.6%、69.2%と前年同月より大幅に増加した一方、その他の3エリアでは2桁減になっていました。中でも千葉県は73戸と少なく、前年同月より70.4%もの減少でした。全体に占める東京都のシェアは46.4%です。

契約率は都区部が最も高い72.0%で、次いで発売戸数の限定的だった千葉県が69.9%と高い値になりました。逆に埼玉県は6割を下回り、最も低い59.3%となっています。

1戸あたりの平均価格は都区部と埼玉県で上昇、神奈川県と千葉県は微減で、都下が11.7%と前年同月を大きく下回る下落傾向になりました。地域ごとの違いが明確になっています。

平米単価でみると、都下のみ下落で、前年同月比10.1%の2桁マイナス、78.1万円となりました。最も上昇したのは埼玉県で、11.7%の上昇となり、69.7万円に伸びています。都区部は5.8%のアップで118.0万円になりました。

建売住宅の新規発売も少なめ、全体に低調傾向
・首都圏建売住宅発売動向
新規発売戸数:327戸(前月比+21.6%、前年同月比-7.9%)
契約率:33.6%(前月比+7.6ポイント、前年同月比-25.3ポイント)
1戸あたりの価格:4,793.0万円(前月比-3.6%、前年同月比-8.9%)

首都圏の2019年2月における建売住宅市場は、新規発売が327戸で、前月より21.6%増加したものの、前年同月比では7.9%の減少となり、やや少なめの供給になっていました。新規発売戸数に対する契約戸数は110戸で、月間契約率は33.6%と、低調だった前月からは7.6ポイント改善しましたが、前年同月に比べると25.3ポイントものマイナスになっています。

1戸あたりの価格は4,793.0万円で、前月より3.6%、総額で176.6万円、前年同月より8.9%、総額で465.8万円のダウンとなっていました。全体にやや低調な市況がうかがわれます。

・首都圏建売住宅の在庫状況
翌月繰越販売在庫数:900戸(前月末比-26戸、前年同月末比+37戸)
即日完売:0戸

2月末時点の翌月繰越販売在庫数は、合計900戸となり、前月末より26戸減少、前年同月末比では37戸の増加になりました。なお、今回の2月における即日完売はありません。

・地域別建売住宅発売動向
【新規発売戸数】
東京都:69戸
神奈川県:30戸
埼玉県:129戸
千葉県:92戸
茨城県:7戸

【契約率】
東京都:46.4%
神奈川県:40.0%
埼玉県:26.4%
千葉県:28.3%
茨城県:85.7%

【平均価格】
東京都:6,992.0万円
神奈川県:6,893.2万円
埼玉県:4,057.2万円
千葉県:3,525.3万円
茨城県:4,338.6万円

地域別に建売住宅の発売動向を分析すると、新規発売は埼玉県が最多の129戸、次いで千葉県の92戸、東京都の69戸と続き、東京都の全体に占めるシェアは21.1%でした。今回は茨城県で7戸の供給がみられています。

契約率は、供給戸数の少ない茨城県が85.7%と高かったのを除くと、東京都と神奈川で4割台、埼玉と千葉で2割台後半という低めの水準でした。

平均価格は東京都が6,992.0万円、神奈川県で6,893.2万円と7,000万円近い高さをキープする一方、埼玉県は4,057.2万円、千葉県では3,525.3万円になっています。事例が少ないことを加味する必要があるものの、茨城県は4,338.6万円となっていました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像は不動産経済研究所「首都圏マンション・建売市場動向 2019年2月度」公開資料より)


▼外部リンク

株式会社不動産経済研究所 「マンション・建売市場動向」データ提供ページ
https://www.fudousankeizai.co.jp/mansion

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