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【pickupニュース】都心大規模ビルの空室率、9カ月連続で1%未満

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三幸エステートがオフィスマーケットレポートを更新
三幸エステート株式会社は13日、2019年2月分の主要都市におけるオフィス市況をまとめたマーケットレポートを公開しました。東京都心5区の大規模ビルをはじめ、大阪市大規模ビル、名古屋市、札幌市、仙台市、福岡市の最新動向をみることができます。

・調査定義
東京都心5区:千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区
大規模ビル:基準階面積200坪以上の賃貸オフィスビル
現空面積:現在テナント未入居で契約後すぐ入居可能な物件の面積合計
募集面積:統計日時点で公開されているテナント募集面積の合計

なおこの調査は、1994年1月1日より統計がとられているもので、資料内で用いられる語句の定義は上記のようになっています。

・東京都心5区大規模ビルの空室率動向
空室率:0.60%(前月比-0.06ポイント)
現空面積:42,399坪(前月比+3,727坪)

2019年2月における東京都心5区大規模ビルの空室率は0.60%で、前月よりさらに0.06ポイント低下し、統計開始以来の最低値を更新しました。今回で9カ月連続の1%アンダーともなっており、市場の品薄感はますます高まっています。

現空面積は前月より3,727坪増加し、42,399坪となって昨年10月以来の4万坪台になりました。一方で、テナント退去が決まったケースに、複数の館内テナントが増床を希望、外部募集がなされる前の段階からテナント床を取り合う事例も増えているなど、新規供給を吸収してあまりある旺盛なニーズは継続されているといえるでしょう。

低い空室率を背景に築古物件も含め賃料が上昇
・東京都心5区大規模ビルの賃料動向
募集賃料:坪あたり29,637円(前月比+81円)
募集面積:262,293坪(前月比-5,513坪)

2019年2月における東京都心5区大規模ビルの募集賃料は、共益費込みで坪あたり29,637円となり、前月より81円上昇しました。緩やかな上昇ペースですが、5カ月連続のプラスで29,000円台後半に突入、3万円も視野に入る高水準で推移しています。賃料水準としては、リーマンショック後の最高値更新を続けている状態でもあると報告されました。

募集面積は262,293坪で、前月より5,513坪の減少、テナントの空きも引き続き少なくなってきています。需給の逼迫した市況、きわめて低い水準の空室率を背景に、新築・築浅ビル物件はもちろんのこと、築年数が経過したビルにおいても賃料上昇を中心とした募集条件の見直しが顕著に進んでおり、継続賃料の引き上げも含め、広く賃料上昇の傾向がみられています。

・新築ビル空室率
2017年以降は10%以下の水準
12カ月連続で5%アンダーを記録

一般的に賃貸ビルでは、竣工時点ではある程度まとまった空室を残し、その後半年から1年程度で満室にいたるケースが多いとされてきました。そのため、築1年未満の新築ビル空室率では、30%を超える値になることも少なくなく、実際に2016年の半ばには30%程度まで上昇していたことが確認されています。

過去10年をさかのぼれば、2009年や2011年、2014~2015年頃には40%水準の時期もみられました。しかし2017年以降はこの新築ビル空室率も低水準が続いており、今回で12カ月連続の5%アンダーとなっています。

これは新築ビルのほとんどが、すでに満室に近い状態で竣工を迎えていることを示しており、供給予定分にまでニーズがしみ出していることがうかがわれます。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(三幸エステート「オフィスマーケットレポート 東京都心5区大規模ビル 2019年3月号」公開資料より)


▼外部リンク

三幸エステート株式会社 「オフィスマーケットレポート」データ提供ページ
https://www.sanko-e.co.jp/data/report/201903

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