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【pickupニュース】築20年以上では温熱不満から睡眠にも乱れが生じやすい?

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住環境研究所が住まいと暮らしの観点から睡眠にフォーカスした調査を実施
積水化学工業株式会社 住宅カンパニーの調査研究機関である株式会社住環境研究所は11日、内部研究機関「生涯健康脳住宅研究所」からの報告として「睡眠状況に関する実態調査」の結果を公開しました。健康な生活をより長期的に維持するための住まいや暮らし方について、知見を深められる内容となっています。

調査は江戸川大学睡眠研究所の協力のもと、2019年1月にインターネットアンケート方式で行われました。対象エリアは東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、山梨県で、同エリアのセキスイハイム入居者30~70歳代の男女14,000人が対象です。有効回答は829件でした。

・睡眠不満
全体:34%
30代:44%
40代:42%
50代:44%
60代:31%
70代以上:25%

まず睡眠の満足度について調査したところ、不満を感じている層は全体の34%で、年齢別では中年層に多く、30代~50代では4割を超え、半数近くの人が不満を抱えていました。不満内容としては、「睡眠時間が足りていない」、「日中に眠気がある」、「起きたときすっきり目が覚めない」がトップ3で、いずれも8割超、睡眠時間の不足は不満層の91%にのぼっています。

・年齢層別睡眠不満内容(中年層・高齢層)
寝付きが悪くなかなか寝付けない:67%・75%
夜中に何度も目が覚める:68%・90%
夜中に目が覚めトイレに行く:68%・93%
希望起床時刻より早く目が覚めてしまう:60%・86%
睡眠時間が足りていない:93%・90%
日中に眠気がある:95%・82%
起きたときすっきり目が覚めない:86%・79%

睡眠不満の内容を年齢層別で集計すると、中年層では睡眠時間の不足や日中の眠気が圧倒的に多かったのに対し、高齢層では睡眠時間の不足も多いものの、より「夜中に何度も目が覚める」、「夜中に目が覚めトイレに行く/行きたくなる」という人が多く、いずれも9割を超える回答率になっていました。

また、高齢層では希望する起床時刻より早くに目が覚めて、それ以降眠れないという人も86%あり、中年層より26ポイント高い値となっています。睡眠不満の具体的な内容は、年齢によってかなり異なることが分かりました。

・睡眠不満層の生活状況(中年層・高齢層)
昔に比べ眠りが浅くなった:96%・95%
日中うたた寝をしていることがある:80%・83%
布団に入ると心配事をしてしまう:82%・90%
平日に夜更かしをする:76%・70%
平日就寝時刻が2時間以上変動する:81%・72%
平日睡眠時間が6時間未満:85%・76%
二度寝や昼寝などをする:74%・65%
休日就寝時刻は平日より2時間以上変動する:77%・58%
休日起床時刻は平日より2時間以上変動する:79%・54%

睡眠不満を感じている層で、年齢層別に生活状況を調査すると、「昔に比べ眠りが浅くなった」と感じている人は、いずれの層でもほぼすべての人に該当し、95%程度でした。高齢層では「布団に入ると心配事をしてしまう」人が、中年層より多かったものの、それ以外では全体的に中年層より乱れの少ない生活状況となっています。

中年層では、「平日睡眠時間が6時間未満」、「平日に何となく夜更かししてしまう」といった人が7.5~8割強と多かったほか、高齢層に比べ休日と平日で就寝時刻や起床時刻が2時間以上変動する人が20ポイント程度高く、規則的な生活が送れていない傾向がみられました。

調査では生活の規則性が乱れると、疲労感やイライラ感、風邪の引きやすさなどが増し、身体の不調につながることも確認されています。

住まいの音や温熱環境も睡眠、ひいては健康に影響
・就寝時に外部の音がうるさい
満足中年層:42%
不満中年層:53%
満足高齢層:41%
不満高齢層:44%

・就寝時に隣の部屋の音がうるさい
満足中年層:27%
不満中年層:35%
満足高齢層:20%
不満高齢層:26%

次に、住まいとの関連性について調べるため、寝室の音環境で眠る際に外部の音がうるさく感じるかどうかを尋ねたところ、睡眠に満足している層では、中年層・高齢層とも「当てはまる」は4割程度でしたが、不満を感じている層では、中年層で53%、高齢層でもやや高い44%となっていました。

また隣の部屋の音が気になる人は、睡眠に満足している場合、中年層で27%、高齢層で20%にとどまりましたが、不満を感じている人では、それぞれ6~8ポイント高く、中年層で35%、高齢層で26%となりました。

・家全体の暑さ寒さ満足度(満足/不満)
満足中年層:60%/20%
不満中年層:53%/28%
満足高齢層:60%/20%
不満高齢層:56%/24%

・寝室の暑さ寒さ満足度(満足/不満)
満足中年層:58%/19%
不満中年層:47%/31%
満足高齢層:60%/14%
不満高齢層:53%/22%

温度環境については、家全体の暑さ寒さを「満足」・「どちらでもない」・「不満」で評価してもらうと、睡眠に満足している層では中年層、高齢層とも60%が「満足」と回答、「不満」は20%でした。しかし睡眠に不満がある層では、「満足」が50%台に低下し、「不満」が中年層で28%、高齢層で24%と高まっています。

寝室についても同様に尋ねると、睡眠に満足している層では、「満足」の回答がやはり中年層、高齢層とも6割程度にのぼり、「不満」は2割を切っていました。高齢層では「不満」は14%ととくに低くなっています。

一方で睡眠に不満を抱えている層では、中年層で31%、高齢層で22%が「不満」とし、睡眠に満足している層より、それぞれ10ポイント前後高い回答率となりました。「満足」の回答者も10ポイント程度低く、全体として睡眠の満足度には、住まいの音や温熱環境、寝室の環境が深く関連してきていると考えられています。

・住宅省エネ基準と寝室の暑さ寒さおよび睡眠(満足/不満)
築20年以上・睡眠満足:55%/16%
築20年以上・睡眠不満:43%/30%
築19年以内・睡眠満足:62%/15%
築19年以内・睡眠不満:54%/24%

最後に、住宅の省エネ基準別で睡眠満足と不満の層を分け、寝室の暑さ寒さについて尋ねました。省エネ基準については、1999年に次世代省エネ基準となっていることから、それをもとに築20年以上と築19年以下の区分を行っています。

その結果、築20年以上の住まいに居住し、睡眠に満足している層では、寝室温度に「満足」と回答した人が55%、「不満」が16%でした。築19年以内の住まいで、同じく睡眠に満足している人では、さらに「満足」の回答が伸び62%へ増加、「不満」は15%になっています。

一方、築20年以上の住まいで睡眠に不満を覚えている人の場合、寝室温度に「満足」とした人は43%で、「不満」が30%と顕著に高くなりました。築19年以内の住まいで睡眠に不満のある人では「満足」が54%と、築20年以上で睡眠に満足している人と同程度でしたが、「不満」はやや高めの24%となっています。

このように築20年以上の仕様では、やはり寝室温度への満足度が低く、中でも睡眠に不満を感じているケースでは、より温熱環境への満足度が低くなっていることが分かりました。同じ睡眠不満層でも、築19年以内と築20年以上では、温熱不満で6ポイントの差がみられ、住まいが生み出す環境の重要さも確認されています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

積水化学工業株式会社 株式会社住環境研究所 プレスリリース一覧ページ
https://www.sekisui.co.jp/news/2019/index.html

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