クラスコの資産運用

収益物件

【pickupニュース】18年の首都圏賃貸、成約数が4.2%の減少

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。
今回ピックアップするニュースはこちら!

アットホームが年間の首都圏賃貸物件動向を発表
不動産総合情報サービスを手がけるアットホーム株式会社は20日、同社の全国不動産情報ネットワークに登録・成約された物件データをもとに、2018年1年間の首都圏居住用賃貸物件市場動向をとりまとめ、公開を開始しました。成約数や賃料の年間動向をみることができます。

・成約件数
首都圏全体:224,483件(前年比-4.2%)
東京23区:102,379件(前年比-1.2%)
東京都下:19,221件(前年比-10.3%)
神奈川県:59,271件(前年比-2.1%)
埼玉県:20,191件(前年比-17.0%)
千葉県:23,421件(前年比-4.4%)

【マンション前年比】
首都圏全体:-3.0%
東京23区:-1.8%
東京都下:-6.8%
神奈川県:-2.1%
埼玉県:-10.0%
千葉県:-2.0%

【アパート前年比】
首都圏全体:-5.8%
東京23区:+1.3%
東京都下:-14.4%
神奈川県:-1.1%
埼玉県:-24.6%
千葉県:-6.4%

2018年における首都圏の賃貸物件成約数は、合計で224,483件となり、前年より4.2%少ない値になりました。成約数の前年比減は、これで3年連続となります。月ごとの推移では、5月と11月に前年同月比プラスを記録したものの、それ以外の月はマイナスで、全体にやや低調傾向でした。

地域別でみても、全エリアが前年比でマイナスとなっています。東京23区は102,379件で、前年より1.2%の減少と低下幅が限定的ですが、東京都下と埼玉県は前年比でそれぞれ10.3%、17.0%と2桁減になっており、大きな落ち込みがみられました。神奈川県は東京23区に次いで低下幅が小さく、2.1%の減少となる59,271件で、利便性の高い開発の進んだ中心部などと、郊外エリアとの差が広がりつつあることもうかがわれます。

マンション、アパートの別では、東京23区のアパートのみ前年を上回り、1.3%の増加でした。東京23区アパートの成約数は、2年連続の増加でもあります。一方で、アパートはとくに地域差が大きく、東京都下と埼玉県は、それぞれ前年比で14.4%、24.6%もの減少になっていました。

神奈川県のマンションは、通年で前年比2.1%の減少でした。第4四半期の好調さが際立ち、マイナス幅を限定的なものにとどめています。首都圏全体では、マンションが前年比で3.0%の減少、アパートが5.8%の減少でした。

・新築/中古別前年比
【マンション】
首都圏全体:-8.0%/-2.6%
東京23区:-8.2%/-1.2%
東京都下:-26.9%/-5.4%
神奈川県:-2.3%/-2.1%
埼玉県:-17.3%/-9.4%
千葉県:+8.4%/-2.8%

【アパート】
首都圏全体:-3.2%/-6.1%
東京23区:-0.6%/+1.6%
東京都下:-29.1%/-12.8%
神奈川県:+7.7%/-2.5%
埼玉県:-24.0%/-24.7%
千葉県:+0.2%/-7.2%

成約数を新築と中古の別で分析すると、首都圏全体では全項目がマイナスになったものの、千葉県の新築マンションと新築アパート、東京23区の中古アパート、神奈川県の新築アパートが前年を上回る成約となっていました。神奈川県の新築アパートは、7.7%の増加と好調で、6年連続のプラスにもなっています。

面積帯別でも全体に低調さが顕著となりましたが、アパートでは神奈川県と千葉県の30平米未満であるシングル向きタイプが好調でした。

成約賃料は全体でわずかに下落
・成約賃料
【マンション】
首都圏全体:8.79万円(前年比-0.1%)
東京23区:9.99万円(前年比-0.2%)
東京都下:7.29万円(前年比-1.2%)
神奈川県:7.77万円(前年比+0.6%)
埼玉県:6.73万円(前年比-1.6%)
千葉県:6.92万円(前年比-1.1%)

【アパート】
首都圏全体:6.32万円(前年比-0.5%)
東京23区:7.47万円(前年比+1.8%)
東京都下:5.96万円(前年比-4.9%)
神奈川県:6.04万円(前年比-2.3%)
埼玉県:5.27万円(前年比-4.7%)
千葉県:5.34万円(前年比-1.3%)

1戸あたりの成約賃料は、2018年通年の首都圏平均でマンションが8.79万円となり、前年より0.1%の下落でした。上昇から下落に転じています。アパートは6.32万円で、前年比0.5%の下落となり、6年ぶりにマイナスを記録しました。いずれも下落幅は小さく、ほぼ前年並みですが、上昇基調にはストップがかかっています。

地域別では、マンションの場合、神奈川県のみ前年を上回り、0.6%アップの7.77万円でした。東京23区は0.2%の下落で9.99万円と、わずかに10万円を下回っています。アパートは東京23区のみプラスで、前年より1.8%アップの7.47万円でした。東京都下や埼玉県では5%弱のややまとまった低下傾向がみられ、それぞれ5.96万円、5.27万円に下落しています。

・平米あたりの成約賃料
【マンション】
首都圏全体:2,658円(前年比+1.3%)
東京23区:3,118円(前年比+1.5%)
東京都下:2,200円(前年比-0.2%)
神奈川県:2,244円(前年比+0.2%)
埼玉県:1,842円(前年比+0.5%)
千葉県:1,902円(前年比+1.1%)

【アパート】
首都圏全体:2,315円(前年比+3.5%)
東京23区:2,930円(前年比+0.5%)
東京都下:2,142円(前年比+0.7%)
神奈川県:2,216円(前年比+4.1%)
埼玉県:1,707円(前年比+3.8%)
千葉県:1,690円(前年比+2.9%)

成約賃料では全体に下落傾向がみられた2018年ですが、平米あたりの成約賃料でみると、マンション・アパートとも前年を上回っており、首都圏平均でマンションが1.3%アップの2,658円、アパートが3.5%アップの2,315円でした。

地域別でも、東京都下のマンションのみ前年比で0.2%の下落になりましたが、それ以外は全てプラスとなり、引き続き賃料高騰傾向が続いていることがうかがわれます。不動産価格の上昇から、よりコンパクトで賃料全体を安価に抑えられる物件の成約が進んだと考えられるでしょう。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)
(調査内容・アットホーム調べ)


▼外部リンク

アットホーム株式会社 ニュースリリース(プレスリリース)一覧ページ
https://athome-inc.jp/news

PAGE TOP