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【pickupニュース】19年1月首都圏中古M成約価格、73カ月ぶりに下落

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東日本レインズが最新のマーケットウォッチデータを公開
公益財団法人東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は12日、「月例マーケットウォッチ」データの更新を行い、2019年1月度の首都圏(1都3県)における不動産流通動向をまとめた資料を公開しました。

・首都圏中古マンション成約動向
成約件数:2,667件(前月比-10.7%、前年同月比+1.0%)
平米単価:51.46万円(前月比-1.8%、前年同月比-0.3%)
成約価格:3,294万円(前年同月比-1.9%)
専有面積:64.02平方メートル(前年同月比-1.7%)
築後年数:21.39年

2019年1月における首都圏の中古マンション成約件数は、前月に比べると10.7%の2桁減になったものの、前年同月比では1.0%の増加となる2,667件でした。成約物件の平米単価は、前月より1.8%、前年同月より0.3%の下落で51.46万円になっています。下落幅はごくわずかですが、前年同月比でマイナスとなるのは2012年12月以来73カ月ぶりのことになります。平米単価の高めな東京都区部における成約件数の減少や、横浜・川崎市における平米単価の下落が全体を引き下げた要因と分析されました。

成約価格も前年同月より1.9%下落し、3,294万円となっています。専有面積は1.7%の縮小となる64.02平方メートル、築後年数は平均で21.39年でした。

・首都圏中古マンションの在庫状況
新規登録件数:18,479件(前月比+15.0%、前年同月比+8.3%)
在庫件数:48,796件(前月比+3.5%、前年同月比+5.7%)
新規登録平米単価:56.73万円(前月比-0.1%、前年同月比+2.3%)
在庫平米単価:58.50万円(前月比+0.4%、前年同月比+2.5%)

新規登録のあった中古マンションは18,479件で、前月より15.0%、前年同月より8.3%多いものとなっています。これにより在庫件数は48,796件に増加、前月より3.5%、前年同月より2.3%増えています。

新規登録物件の平均平米単価は56.73万円で、前月比では微減の0.1%下落、前年同月比では2.3%の上昇でした。在庫平米単価は前月比で0.4%、前年同月比で2.5%の上昇となり、58.50万円になっています。

・首都圏中古マンション地域別成約動向
【成約件数】
東京都区部:1,101件(前月比-12.3%、前年同月比-4.4%)
多摩:274件(前月比-3.9%、前年同月比+9.2%)
横浜市・川崎市:466件(前月比-14.2%、前年同月比+6.2%)
神奈川県他:185件(前月比-10.2%、前年同月比+15.6%)
埼玉県:304件(前月比-6.7%、前年同月比-1.0%)
千葉県:337件(前月比-9.2%、前年同月比+1.5%)

【平米単価】
東京都区部:74.63万円(前月比+0.8%、前年同月比+0.4%)
多摩:40.39万円(前月比-4.2%、前年同月比+3.4%)
横浜市・川崎市:46.65万円(前月比-7.5%、前年同月比-0.6%)
神奈川県他:32.92万円(前月比+2.1%、前年同月比+12.0%)
埼玉県:32.10万円(前月比-0.8%、前年同月比+4.3%)
千葉県:29.34万円(前月比+4.6%、前年同月比+2.4%)

成約動向を地域別にみると、件数は前月比で全エリアが減少、都区部、横浜市・川崎市、神奈川県他は2桁減となりました。さらに、前年同月比でも減少したのは都区部と埼玉県です。都区部はこれにより1,101件にとどまるものとなりました。一方、前年同月比で大きく伸びたのは多摩や神奈川県の2エリアで、神奈川県他では15.6%の2桁増、185件になっています。

平米単価では、前月比で多摩、横浜市・川崎市、埼玉県が下落、都区部と神奈川県他、千葉県は上昇と傾向が分かれました。ただし、前年同月比でのマイナスは横浜市・川崎市のみで、成約件数が伸びた同エリアの低下が今回のポイントともなっています。都区部はわずかな上昇幅ながらプラスをキープし、前月比で0.8%、前年同月比で0.4%のアップとなる74.63万円でした。

中古戸建は成約が進むも価格が全般的に下落
・首都圏中古戸建住宅成約動向
成約件数:862件(前月比-21.6%、前年同月比+1.9%)
成約価格:2,988万円(前月比-5.2%、前年同月比-7.9%)
土地面積:139.43平方メートル(前年同月比-3.6%)
建物面積:103.16平方メートル(前年同月比-3.4%)
築後年数:22.08年

2019年1月における首都圏中古戸建住宅の成約件数は、前月に比べると21.6%と大きく減少したものの、前年同月比では1.9%の増加となる862件でした。3カ月連続のプラスで、順調に成約が進んできていることがうかがわれます。

一方で成約価格は前月より5.2%、前年同月より7.9%下落し、3,000万円を下回る2,988万円になりました。土地面積、建物面積も前年同月より3.5%程度縮小され、それぞれ139.43平方メートル、103.16平方メートルとなっており、やや規模が小さく安価な物件で、成約が増えているようです。平均築後年数は22.08年でした。

・首都圏中古戸建住宅の在庫状況
新規登録件数:6,194件(前月比+19.9%、前年同月比+12.3%)
在庫件数:21,675件(前月比+3.2%、前年同月比+12.7%)
新規登録価格:3,891万円(前月比-5.2%、前年同月比+4.6%)
在庫価格:3,984万円(前月比+0.5%、前年同月比+1.3%)

新たに登録された中古戸建住宅の件数は、首都圏全体で前月より19.9%、前年同月より12.3%多い6,194件でした。在庫もこれにつれて増加し、21,675件になっています。

新規登録物件の価格は平均3,891万円で、前月に比べると5.2%の低下になりましたが、前年同月比では4.6%の上昇でした。在庫価格は3,984万円で、前月より0.5%、前年同月より1.3%上昇しています。成約における価格が下落傾向なのに対し、登録物件の価格上昇は続いており、やや需給の乖離もみられる結果となりました。

・首都圏中古戸建住宅地域別成約動向
【成約件数】
東京都区部:156件(前月比-17.0%、前年同月比-4.9%)
多摩:125件(前月比-19.9%、前年同月比+7.8%)
横浜市・川崎市:111件(前月比-28.8%、前年同月比-13.3%)
神奈川県他:100件(前月比-30.6%、前年同月比+5.3%)
埼玉県:161件(前月比-21.1%、前年同月比横ばい)
千葉県:209件(前月比-16.7%、前年同月比+14.8%)

【成約価格】
東京都区部:5,326万円(前月比-5.6%、前年同月比-8.6%)
多摩:3,173万円(前月比-8.3%、前年同月比-7.7%)
横浜市・川崎市:3,984万円(前月比+4.4%、前年同月比+12.3%)
神奈川県他:2,395万円(前月比-5.5%、前年同月比-5.2%)
埼玉県:1,933万円(前月比-5.6%、前年同月比-8.0%)
千葉県:1,700万円(前月比-12.0%、前年同月比-13.7%)

地域別に中古戸建住宅の成約動向をみると、件数では全エリアが前月比で15%超の減少となり、都区部、横浜市・川崎市では前年同月比でも減少になりました。埼玉県は前年と同値になっています。大きく伸びたのは千葉県で、前年同月より14.8%多い209件でした。

成約価格は、横浜市・川崎市を除くエリアが前月比、前年同月比ともマイナスになり、下落傾向が強まっています。中でも千葉県は、前月比、前年同月比とも2桁減となり、1,700万円にまで低下しました。一方、件数的には限られた横浜市・川崎市は、前月より4.4%、前年同月より12.3%のアップとなり、3,984万円と4,000万円台に迫る勢いとなっています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像は東日本レインズ「月例マーケットウォッチ 2019年1月分」公開資料より)


▼外部リンク

公益財団法人東日本不動産流通機構 「月例マーケットウォッチ」資料提供ページ
http://www.reins.or.jp/library/

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