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【pickupニュース】建設労働力、全職種・全地域で不足に

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国土交通省が建設労働需給調査の最新結果を公開
国土交通省は25日、2018年11月分の「建設労働需給調査」結果を発表しました。11月10日~20日までの間の1日(日曜、休日を除く)を調査対象日として調べたもので、不動産取引市場にも影響を及ぼす建設労働力の最新需給状況をみることができます。

・全国職種別過不足率
型わく工(土木):2.8%(前月比+0.9ポイント、前年同月比+0.6ポイント)
型わく工(建築):2.1%(前月比-0.5ポイント、前年同月比-0.4ポイント)
左官:1.5%(前月比+0.3ポイント、前年同月比+1.2ポイント)
とび工:3.6%(前月比+1.3ポイント、前年同月比+1.1ポイント)
鉄筋工(土木):2.6%(前月比+0.5ポイント、前年同月比横ばい)
鉄筋工(建築):3.2%(前月比-0.3ポイント、前年同月比+2.1ポイント)
6職種合計:2.8%(前月比+0.3ポイント、前年同月比+0.8ポイント)
電工:1.3%(前月比+0.6ポイント、前年同月比+0.3ポイント)
配管工:1.9%(前月比+0.7ポイント、前年同月比+0.4ポイント)
8職種合計:2.3%(前月比+0.4ポイント、前年同月比+0.6ポイント)

全国の職種別過不足状況をみると、全職種が不足を記録していました。前年同月より改善したのは「型わく工(建築)」のみで、前月比で0.5ポイント、前年同月比で0.4ポイント低下したものの、依然2.1%の不足になっていました。

前月比では、この「型わく工(建築)」とともに「鉄筋工(建築)」がわずかに改善しましたが、その他は全てより不足状態が深刻化しています。なお「鉄筋工(建築)」は、前月比でマイナスになったものの、前年同月比では不足の進行率が全職種中最大となる2.1ポイントのプラスで、こちらの増加幅が大きいという特徴がありました。

最も不足率が大きいのは「とび工」で、11月は3.6%の不足です。前月より1.3ポイント、前年同月より1.1ポイントの悪化になっていました。

電工、配管工を除く6職種での合計過不足率は2.8%で、前月より0.3ポイント、前年同月より0.8ポイント悪化し、3%台に近づいてきています。また全8職種での合計は2.3%の不足で、前月より0.4ポイント、前年同月より0.6ポイント悪化しました。

・新規募集過不足率
6職種合計:7.3%(前月比+1.3ポイント、前年同月比+0.3ポイント)
8職種合計:6.9%(前月比+1.6ポイント、前年同月比+1.2ポイント)

職種別の新規募集過不足率は、6職種で7.3%の不足、8職種で6.9%の不足でした。いずれも前月・前年同月の値より悪化し、さらに人手不足が深刻化していることがうかがわれます。なお不足率最大を記録した「とび工」の新規募集は11.6%の不足で、2桁台と中でも不足傾向が際立っていました。

全国的に人手不足がさらに顕著に
・8職種の地域別過不足状況
北海道:5.2%(前月比-0.2ポイント、前年同月比+0.4ポイント)
東北:2.7%(前月比+0.7ポイント、前年同月比+1.5ポイント)
 うち被災3県:4.1%(前月比+1.4ポイント、前年同月比+3.0ポイント)
関東:2.6%(前月比+0.5ポイント、前年同月比+1.2ポイント)
北陸:1.8%(前月比-0.1ポイント、前年同月比+0.7ポイント)
中部:0.1%(前月比-2.2ポイント、前年同月比-0.5ポイント)
近畿:0.9%(前月比+0.5ポイント、前年同月比+0.8ポイント)
中国:2.4%(前月比+1.9ポイント、前年同月比+1.6ポイント)
四国:2.9%(前月比+1.9ポイント、前年同月比-1.6ポイント)
九州:1.3%(前月比+1.0ポイント、前年同月比-3.4ポイント)
沖縄:1.3%(前月比+1.0ポイント、前年同月比+1.2ポイント)

2018年11月における建設労働8職種、地域別過不足状況をみると、全ての地域が不足傾向を記録しています。内訳では、前年同月より改善したのが中部、四国、九州の3地域、前月より改善したのが北海道、北陸、中部の3地域でした。唯一、前月比・前年同月比の両方でマイナスになった中部エリアは最も不足率が小さく、0.1%になっています。

不足率が最大となっているのは北海道で5.2%でした。東北の被災3県は前年同月比での増加幅が最大で、3.0ポイントの悪化となり4.1%の不足になっています。一方、前年同月には北海道と同水準の深刻な不足状況にあった九州は、低下幅最大で3.4ポイントのプラス、1.3%の不足となりました。前月に比較すると悪化していますが、やや改善の兆しもみられています。

・8職種労働者の今後における確保見込み
【1月】
困難:12.2%(前年同月比+1.8ポイント)
やや困難:19.7%(前年同月比+1.4ポイント)
普通:63.0%(前年同月比-2.7ポイント)
やや容易:2.2%(前年同月比-0.2ポイント)
容易:2.9%(前年同月比-0.3ポイント)
不明:0.0%

【2月】
困難:25.8%(前年同月比+3.2ポイント)
普通:62.6%(前年同月比-0.5ポイント)
容易:5.1%(前年同月比-2.1ポイント)
不明:6.6%(前年同月比-0.5ポイント)

8職種の労働者に関し、今後の確保見通しを調査した結果では、1月の状況として「困難」としたケースが12.2%、「やや困難」が19.7%で、それぞれ前年同月より1.8ポイント、1.4ポイント増加しました。合計で31.9%になり、労働力の確保がより一層難しくなる見通しになっています。「やや容易」と「容易」は合計でも5.1%にとどまり、前年同月より0.5ポイント減少しました。

2月の見通しでも、「普通」が依然約6割で最多ながら、「困難」の回答のみが前年同月比で増加、25.8%に伸びています。「容易」は5.1%で、前年同月より2.1ポイント低下しました。

・手持ち現場状況
強化現場数:5.8%(前月比+0.8ポイント、前年同月比横ばい)
【強化理由】
無理な受注:14.4%
天候不順:15.0%
昼間時間帯時間の制約:13.9%
前工程の工事遅延:34.8%
その他:21.9%
不明:0.0%

残業や休日作業を実施している現場を指す強化現場の全体に占める割合は5.8%で、前月より0.8ポイント増加しています。強化理由では、「前工程の工事遅延」が最も多く34.8%を占めました。「その他」を除くと、次いで多いのは「天候不順」の15.0%で、トップとは倍以上の差があります。以下「無理な受注」の14.4%、「昼間時間帯時間の制約」13.9%と続きました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

国土交通省 報道発表資料
http://www.mlit.go.jp/

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