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【pickupニュース】首都圏賃貸市況、18年1Qは下降地域が増加

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タスが最新の賃貸住宅市場レポートを公開
不動産評価サイト「TAS-MAP」を運営するトヨタグループの株式会社タスは7月31日、「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2018年7月」の公開を開始しました。18年5月期の賃貸住宅指標をはじめ、18年第1四半期の1都3県における賃貸住宅市況図、東京23区のハイクラス賃貸住宅市場動向がまとめられています。

・2018年5月首都圏賃貸住宅指標
【空室率TVI】
東京都全域:13.53(前月比横ばい、前年同月比+0.93ポイント)
東京23区:13.07(前月比-0.02ポイント、前年同月比+0.76ポイント)
東京市部:17.55(前月比+0.10ポイント、前年同月比+2.38ポイント)
神奈川県:16.27(前月比+0.03ポイント、前年同月比+0.47ポイント)
埼玉県:16.81(前月比+0.10ポイント、前年同月比-1.53ポイント)
千葉県:16.36(前月比+0.16ポイント、前年同月比+0.06ポイント)

【募集期間】
東京都全域:2.78カ月(前月比横ばい)
東京23区:2.75カ月(前月比横ばい)
東京市部:2.98カ月(前月比-0.03カ月)
神奈川県:3.90カ月(前月比+0.04カ月)
埼玉県:3.21カ月(前月比+0.01カ月)
千葉県:3.39カ月(前月比-0.08カ月)

【更新確率】
東京都全域:38.79%
東京23区:39.52%(前月比+0.92ポイント)
東京市部:35.87%(前月比-1.14ポイント)
神奈川県:39.08%(前月比+0.76ポイント)
埼玉県:44.02%(前月比+1.99ポイント)
千葉県:41.91%(前月比+1.00ポイント)

【中途解約確率】
東京都全域:42.49%
東京23区:41.81%(前月比-0.93ポイント)
東京市部:46.70%(前月比+0.93ポイント)
神奈川県:44.41%(前月比+0.09ポイント)
埼玉県:40.08%(前月比-0.22ポイント)
千葉県:41.84%(前月比-1.14ポイント)

2018年5月における首都圏の賃貸住宅動向をみると、東京都で空室率TVIが13.53ポイント、東京23区では13.07、東京市部では17.55となっていました。東京23区で前月より下げた一方、東京市部は前月より上昇し、全域の平均では横ばいになっています。前年同月比では、いずれもやや上昇しました。

神奈川県の空室率TVIは前月より0.03ポイント、前年同月より0.47ポイント上昇の16.27ポイント、埼玉県は前月より0.10ポイント上昇も、前年同月に比べると1.53ポイント低い16.81でした。千葉県は前月比で0.16、前年同月比で0.06とわずかに上昇した16.36ポイントです。

募集期間は東京都でいずれも3カ月を切り、横ばいからやや短縮で、全域が2.78カ月、23区で2.75カ月、市部で2.98カ月となりました。神奈川県は前月より0.04カ月延び、3.90カ月となっています。埼玉県は前月とほぼ同じ3.21カ月、千葉県はやや短縮されて3.39カ月でした。

更新確率は東京市部のみ前月より低下、一方埼玉県は前月比1.99ポイントのプラスで44.02%になり、ややまとまった伸びとなっています。中途解約確率は東京市部と神奈川県が上昇、その他地域は低下しました。上昇した東京市部はエリア中でも最も高い46.70%になっています。

年度末の変動期も景況好転はみられず
・2018年第1四半期首都圏賃貸住宅市況
上昇トレンド:5地域(前期比-7地域)
下降トレンド:22地域(前期比+8地域)
改善:墨田区、江東区
悪化:台東区、品川区、大田区、千葉県

2018年第1四半期の1都3県における賃貸住宅市況をみると、東京23区では、墨田区と江東区が「悪い」から「やや悪い」に改善しましたが、台東区と品川区は「やや良い」から「やや悪い」に悪化、また大田区は「やや悪い」から「悪い」に悪化状況が進行しました。首都圏でみると、千葉県が「やや悪い」から「悪い」に悪化しています。

上昇トレンドを示す地域は、2017年第4四半期に比べ7地域減少し、5地域にとどまりました。逆に下降トレンドを示す地域が8地域増加し、22地域にのぼっています。年度末で賃貸物件が大きく動く時期ながら、東京市部や周辺県を中心に景況の好転がみられず、下降基調となりました。

・東京23区ハイクラス賃貸住宅動向
【空室率TVIの推移】
4,000~5,000円/平米月クラス:改善傾向から再び悪化に
5,000円/平米月超クラス:2017年1月から続く悪化傾向

【募集期間】
4,000~5,000円/平米月クラス:2.92カ月(横ばい推移)
5,000円/平米月超クラス:3.21カ月(悪化から改善傾向)

【賃料指数】
4,000~5,000円/平米月クラス:上昇から落ち着き傾向
5,000円/平米月超クラス:振れ幅大きく上昇・下落を繰り返す傾向

賃料の月額平米単価が4,000円以上で、専有面積40平米以上のRC造・SRC造の物件を、ハイクラス賃貸住宅と定義して調査した東京23区の市場動向結果によると、空室率TVIは、比較的供給量の多い4,000~5,000円/平米月クラスで、2017年4月から続いていた改善傾向が2017年9月を境に、悪化傾向となっています。5,000円/平米月超クラスでは、2017年1月から悪化傾向が続いており、賃料の高騰が背景にあると考えられました。

募集期間は、4,000~5,000/平米月クラスで、2018年3月時点の値が2.92カ月となっています。2016年11月をピークに横ばい傾向の推移がみられます。一方、5,000円/平米月超のクラスでは、同時点で3.21カ月となり、2017年3月から延長傾向にありましたが、2018年2月からは改善・短縮されてきていました。

賃料指数は4,000~5,000円/平米月クラスが、2015年第3四半期から上昇推移となっていましたが、2018年第1四半期でやや改善しています。5,000円/平米月超クラスに関しては、データの数が限られることもあり、振れ幅が大きくなっていますが、2017年第1~3四半期で上昇、2017年第4四半期にいったん下落し、2018年第1四半期は再び上昇になりました。空室率TVIの悪化傾向を考慮すると、今後再び下落に転じる可能性もあり、注視が必要となっています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像は株式会社タス「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2018年7月」公開資料より)
(分析:株式会社タス)


▼外部リンク

株式会社タス 「賃貸住宅市場レポート首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2018年7月」公開資料
https://corporate.tas-japan.com/

株式会社タス プレスリリース
https://corporate.tas-japan.com/

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