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【pickupニュース】サ高住、8割以上が50戸未満の小規模タイプ

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高齢者住宅研究所が最新のサ高住分析結果を公開
高齢者住宅研究所は7月30日、2018年6月末時点の「サービス付き高齢者向け住宅登録の動向に係る報告書」を発表、現状に関する分析結果など最新データの公開を開始しました。なおこの報告書は、サービス付き高齢者向け住宅登録情報システムに公開中のデータをとりまとめた調査結果となっています。

・登録棟数
累積棟数:7,043棟
6月登録棟数:27棟(前月比+7棟、前年同月比-11棟)

【都道府県別トップ10】
1位 大阪府:639棟(3月末比+8棟)
2位 北海道:459棟(同+4棟)
3位 埼玉県:363棟(同+5棟)
4位 兵庫県:350棟(同+5棟)
5位 東京都:336棟(同+1棟)
6位 神奈川県:314棟(同+3棟)
7位 千葉県:約300棟
8位 愛知県:約280棟
9位 広島県:約210棟
10位 福岡県:約205棟
(最下位 佐賀県:23棟(同増減なし))

2018年6月末の登録済みサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、累積で7,043棟となりました。6月単独では27棟が新たに登録されています。増加傾向はごく緩やかで、今年度では最多となったものの、前年同月に比較すると11棟少ない新規登録数です。

都道府県別では、大阪府が最も多い639棟の登録で、前四半期の3月末棟数から比較すると、8棟増加していました。次いで多いのは北海道の459棟、埼玉県の363棟などと続きます。最も登録棟数が少ないのは佐賀県で、23棟にとどまっていました。なお住戸数では、棟数と同じく大阪府、北海道がトップ2となる一方、3位には東京都がランクインしています。

・事業者
医療法人:921棟(13.1%)
社会福祉法人:615棟(8.7%)
株式会社:4,265棟(60.6%)
有限会社:742棟(10.5%)
NPO法人:218棟(3.1%)
各種組合:54棟(0.8%)
その他:130棟(1.8%)
個人:98棟(1.4%)

有効回答7,043件について、サ高住の住宅事業者をみると、「株式会社」が最も多く、全体の6割強を占める4,265棟で、次いで「医療法人」の921棟・13.1%、「有限会社」の742棟・10.5%、「社会福祉法人」の615棟・8.7%などとなり、この上位4つで全体の9割を占めるまでになっています。なお「その他」には一般社団法人や合同会社などがみられました。

・事業者業種
介護系事業者:4,827棟(69.3%)
医療系事業者:989棟(14.2%)
不動産業者:526棟(7.6%)
建設業者:139棟(2.0%)
ハウスメーカー:27棟(0.4%)
その他:455棟(6.5%)

有効回答6,963件で、サ高住の住宅事業を行う事業者の業種種別を分析した結果、「介護系事業者」が圧倒的に多く、全体のおよそ7割を占める4,827棟でした。2位は「医療系事業者」で989棟の14.2%、3位が「不動産業者」の526棟、7.6%です。

小規模でコンパクトな物件が多数、生活相談や食事提供はほとんどの物件が対応
・住宅の戸数
10戸未満:342棟(4.9%)
10戸~20戸未満:1,347棟(19.1%)
20戸~30戸未満:1,881棟(26.7%)
30戸~40戸未満:1,440棟(20.4%)
40戸~50戸未満:791棟(11.2%)
50戸~60戸未満:578棟(8.2%)
60戸~70戸未満:281棟(4.0%)
70戸~80戸未満:155棟(2.2%)
80戸~90戸未満:83棟(1.2%)
90戸~100戸未満:55棟(0.8%)
100戸以上:90棟(1.3%)

登録サ高住の住宅戸数では、「20戸以上30戸未満」規模が最も多く全体の26.7%で、次いで多いのは「30戸以上40戸未満」の20.4%、「10戸以上20戸未満」の19.1%となり、比較的規模の小さな物件が多いことが分かりました。50戸未満を合計すると、全体の8割超にのぼっています。「100戸以上」の大型物件は90棟で、全体の1.3%にとどまりました。

・住戸面積
18平米未満:141戸(0.1%)
18平米~20平米未満:133,993戸(57.8%)
20平米~22平米未満:30,445戸(13.1%)
22平米~25平米未満:13,940戸(6.0%)
25平米~30平米未満:31,098戸(13.4%)
30平米~40平米未満:12,038戸(5.2%)
40平米~50平米未満:6,377戸(2.7%)
50平米以上:3,941戸(1.7%)

専有部分の床面積では、「18平米以上20平米未満」が圧倒的に多く、全体の約6割にのぼる133,993戸となっていました。次いで多いのは「25平米以上30平米未満」の31,098戸・13.4%ですが、2位と3位の差は僅差で、「20平米以上22平米未満」が30,445戸・13.1%で続いています。25平米未満を合計すると、全体の77.0%になり、50平米以上の住戸も一部にはみられますが、ごくコンパクトな住戸が大半でした。

・併設施設
なし:1,554棟(22.1%)
1件:2,298棟(32.6%)
2件:1,450棟(20.6%)
3件:950棟(13.5%)
4件以上:791棟(11.2%)

何らかの併設施設を設けて高齢者居宅生活支援事業を行っているケースがどのくらいあるか調査した結果では、7,043件の有効回答のうち、1件以上の併設施設をもつ物件が77.9%にのぼりました。「併設施設なし」は22.1%にとどまり、「4件以上」の併設施設を有するものも11.2%みられています。

・提供サービス
状況把握・生活相談:7,043棟(100%)
食事提供:6,757棟(96%)
入浴などの介護:3,397棟(48%)
調理などの家事:3,645棟(52%)
健康維持増進:4,340棟(62%)
その他:3,617棟(51%)

サ高住で提供されるサービスについては、「状況把握・生活相談」が100%の実施になり、「食事の提供」も全体の96%と、ほとんどのケースで実施されていました。以下「健康の維持増進」に関するサービスは6割程度、「入浴などの介護」サービスや「調理などの家事」サービスは半数程度で提供されています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像は高齢者住宅研究所「サービス付き高齢者向け住宅の現状と分析」公開資料より)


▼外部リンク

高齢者住宅研究所 プレスリリース
https://iehs.jp/topics/1346/

「サービス付き高齢者向け住宅の現状と分析」公開資料
http://iehs.jp/

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