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【pickupニュース】17年下期の首都圏マンション、完成物件の過半が都区部

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不動産経済研究所が首都圏マンションの完成物件動向を発表
株式会社不動産経済研究所は11日、2017年下半期(7月~12月)における「首都圏マンション完成物件動向」データをとりまとめて公開しました。東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県におけるマンション完成物件の動向を調査したもので、対象を2017年12月以前に発売された物件に限定し、集計されています。

・首都圏マンション竣工動向
物件数:167物件(前年同期比-4物件)
戸数:15,643戸(前年同期比-2,480戸)

2017年下半期における首都圏のマンション完成物件数は167物件で、2016年下半期に比べると4物件、率にして2.3%少なく、戸数も2,480戸、率にして13.7%少ない竣工となっていました。

・地区別完成総戸数ランキング
1位 新宿区:1,452戸(10物件)
2位 品川区:1,136戸(5物件)
3位 中央区:1,086戸(7物件)
4位 川崎市中原区:1,042戸(6物件)
5位 足立区:607戸(4物件)
6位 柏市:414戸(4物件)
7位 杉並区:413戸(4物件)
8位 横浜市都筑区:405戸(1物件)
9位 横浜市戸塚区:399戸(1物件)
10位 茅ヶ崎市:373戸(2物件)
11位 横浜市緑区:363戸(1物件)
12位 江戸川区:361戸(7物件)

地区別にマンション完成物件の戸数を多い順にみていくと、トップは新宿区の1,452戸で10物件が完成していました。物件数、戸数とも最も多い竣工になります。次いで多かったのは、品川区の1,136戸で5物件が完成、3位は中央区の1,086戸、7物件でした。

4位には神奈川県から川崎市中原区がランクインし、1,042戸の6物件が完成となっています。都区部以外のエリアでは唯一の1,000戸を超える竣工がみられました。江戸川区は、戸数でみると361戸で12位に沈みましたが、物件数では7物件と中央区に並んで新宿区の次に多い2位となっています。1物件あたりの規模が小さめなマンションの完成が多い傾向がうかがわれました。

反対に横浜市の都筑区、戸塚区、緑区は、いずれも完成物件数が1物件ながら、戸数ではそれぞれ8位、9位、11位にランクイン、大規模物件が竣工し、400戸前後の完成になっています。

郊外ほど駅近エリアでの物件供給が多数
・エリア別竣工動向
【物件数】
都区部:99物件(前年同期比横ばい)
都下:14物件(前年同期比-1物件)
神奈川県:26物件(前年同期比-5物件)
埼玉県:13物件(前年同期比横ばい)
千葉県:15物件(前年同期比+2物件)

【戸数】
都区部:8,550戸(前年同期比+153戸)
都下:986戸(前年同期比-1,108戸)
神奈川県:3,880戸(前年同期比+362戸)
埼玉県:908戸(前年同期比-861戸)
千葉県:1,319戸(前年同期比-1,026戸)

2017年下半期におけるエリア別の首都圏マンション完成物件動向をみると、物件数では都区部が99物件でトップ、全体の59.3%を占めていました。都下は前年より1物件少ない14物件、神奈川県は5物件の減少となる26物件です。千葉県は唯一の増加で、前年同期より2物件多い15物件の竣工となりました。

戸数では、都区部と神奈川県が増加、都区部は8,550戸で全体の54.7%を占めています。神奈川県は物件数で減少したものの、大型の竣工物件が多く、戸数で前年同期を362戸上回っています。一方、都下と千葉県は1,000戸を超える減少で、それぞれ986戸、1,319戸と低調でした。千葉県の場合、物件数では増加になっていたことから、前年同期に比べ小規模な物件の完成が多かったといえます。

ちなみに各エリアの総戸数トップは、都区部が新宿区の1,452戸、都下は府中市の195戸、神奈川県は川崎市中原区の1,042戸、埼玉県がさいたま市南区の209戸、千葉県は柏市の414戸でした。

・エリア別/駅徒歩分数別戸数シェア
【都区部】
駅徒歩5分以内:46.1%
駅徒歩10分以内:44.5%
駅徒歩11分以上:9.3%
バス利用:0.0%

【都下】
駅徒歩5分以内:58.9%
駅徒歩10分以内:37.2%
駅徒歩11分以上:3.9%
バス利用:0.0%

【神奈川県】
駅徒歩5分以内:21.0%
駅徒歩10分以内:25.9%
駅徒歩11分以上:22.0%
バス利用:10.3%

【埼玉県】
駅徒歩5分以内:52.9%
駅徒歩10分以内:37.1%
駅徒歩11分以上:10.0%
バス利用:0.0%

【千葉県】
駅徒歩5分以内:73.6%
駅徒歩10分以内:26.4%
駅徒歩11分以上:0.0%
バス利用:0.0%

各エリアの完成物件を駅徒歩分数別のシェアで分析すると、都区部は駅から徒歩5分以内が3,943戸で46.1%、10分以内が3,808戸の44.5%、11分以上は799戸で9.3%でした。徒歩5分以内が最も高いシェアになったのは、千葉県で73.6%、逆に最も低いシェアとなったのは、神奈川県で21.0%にとどまっていました。神奈川県は唯一、バス利用物件の竣工もみられ、1物件399戸がこれに該当しています。

都下や埼玉県も駅徒歩5分以内のマンションが、戸数シェアでそれぞれ58.9%、52.9%と過半を占めており、郊外エリアでより駅近エリアの新規供給傾向が強まっていました。

物件完成時期としては、年間を通じて平準化が進んだものの、2月、3月が多めとなる傾向に大きな変化はなく、下半期より上半期に物件数、戸数とも伸びるようです。そうした傾向に沿い、2018年上半期には200物件、18,000戸以上の完成が見込まれました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

株式会社不動産経済研究所 プレスリリース
https://www.fudousankeizai.co.jp/

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