クラスコの資産運用

相続対策

相続について考えてみよう①

相続について考え始める時期について

 一般に両親やご自身が70代になったときに考えることが多いと言われています。そのほかにも、病気やケガをしてとき、親が認知症になったときなどがあります。

おすすめとしてはご両親やご自身が65歳になったときには、一度考えることとしたほうがよいです。考え始めたその日から、相続対策は始まります。

 

円満相続へのステップ

 相続について考えようと思い立ったら、その日から始められます。もちろん大概の人は、相続人に揉めてほしくて相続財産を残すわけではありません。皆さん円満な相続を望んでいるはずです。

ただ相続は順序立てて準備をしないと、簡単に争族になってしまいます。ここでは争族にならない円満相続へのステップについてご紹介します。

 

STEP1 所有財産の棚卸をする。(現状を知り、分析する)

STEP2 概算相続税額(相続税はいくらか)、納税資金の有無(現在の金融資産で支払できるか)の確認

STEP3 分割の対策(争族対策)

STEP4 納税資金対策・節税対策

STEP5 対策の実行

 

 STEP1では自分がどこに、何を、どのくらい所有しているかを確認します。例えば、現金、不動産、預貯金、有価証券、生命保険などがこれにあたります。それらを確認したならば、一覧にまとめてみましょう(財産目録の作成)。

 普通ならば、ここで終えて次のステップに進む人が多いのですが、実は次のステップに行く前に必ず行わなければならないことがあります。それは、財産の分析です。現金や預貯金、有価証券、生命保険は財産価値がだいたいわかるですが、不動産に関しては一筋縄ではいきません。なぜなら、不動産には4つの価格があると言われています(一物四価)。1つ目は実勢価格、2つ目は公示価格、3つ目は路線価、4つ目は固定資産税評価額です。実勢価格とは、一般に市場で取引される価格です。公示価格とは、国土交通省が定める価格で、路線価や固定資産税評価額の目安として活用されます。他にも、公共用地の取得や金融機関の担保評価などに使われます。路線価とは、国税庁が定める価格で、相続税や贈与税の算定に使います。固定資産評価額とは、市町村長が定める価格で、固定資産税の税額計算の算定に使われます。

 このように各機関がそれぞれの目的に応じて不動産の価格を決めています。不動産の価値を図る物差しがいくつもあるため、不動産の評価を著しく難しくしています。

 しかし、そんな評価が難しい不動産ですが、分析する方法はあります。それがROA診断です。ROA診断の詳細についてはまた別の機会にご紹介します。このROA診断は不動産の健康診断と思っていただければと思います。この診断を行うことにより、不動産の現時点におけるだいたいの価値を知ることができます。所有の不動産の価値を知りたい人はぜひ、ROA診断を活用してください。

今回はここまでとし、STEP2以降は次回ご紹介したいと思います。

なお、弊社クラスコ不動産相続課でもROA診断を承っております。お気軽にご相談くださいませ。

 

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