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【pickupニュース】東京都心ビルの空室率がさらに低下、1%台目前に

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三幸エステートが最新マーケットレポートを公開
三幸エステート株式会社は8日、「オフィスマーケットレポート」を更新、9月号の公開を開始しました。千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区の東京都心5区や、東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡の全国6大都市における大規模ビルの市況をみることができます。

この調査での「大規模ビル」は、基準階貸室面積200坪以上の賃貸オフィスビルと定義されており、1994年に統計を開始しています。なお「現空面積」とは、現時点でテナントが入居しておらず、契約すればすぐ入居できる物件の面積を指し、「募集面積」は各統計日で公開されているテナント募集中面積の合計値を指します。

・東京都心5区大規模ビルの空室率と現空面積
空室率:2.05%(前月比-0.08ポイント)
現空面積:113,193坪(前月比-3,464坪)

東京都心5区の空室率は、7カ月連続の低下で2.05%となり、2008年3月以来の1%台も目前にする水準まで下がりました。赤坂エリアで大規模ビルが満室竣工するなど、需給バランスに一段と引き締まりがみられています。現空面積もそれに伴って減少し、11万坪台前半になりました。

今月には渋谷区神宮前での大規模ビル1棟が竣工を迎える予定となっていますが、こちらでもテナント誘致が着実に進んでいるため、空室率への影響も限定的なものとなる見通しです。

賃料はわずかにアップも依然小幅な動き
・東京都心5区大規模ビルの募集賃料と募集面積
募集賃料:坪あたり27,259円(前月比坪あたり+9円、0.03%上昇)
募集面積:293,946坪(前月比-10,369坪)

2017年8月度の東京都心5区大規模ビルにおける募集賃料は、共益費込みで坪あたり27,259円となり、前月比でわずかに上昇したものの27,000円前後での小幅な動きを8カ月にわたり続けるものとなっています。景気の拡大傾向や空室率低下が進行する一方で、賃料の大きな伸びはみられておらず、高止まり感が広がっているといえるでしょう。

募集面積もさらに減少し、30万坪を割り込んで2008年5月以来の低値となり、品薄感はリーマンショック前の水準になっている状況も考えると、さらに上値の重さが感じられると指摘されています。

募集面積については、建築中ビルと既存ビルに分けて分析すると、建築中ビルでの低下が顕著で、2年前の186,000坪から1年前には147,000坪に、現在は61,000坪にまで減っています。同じ期間の既存ビルにおける推移が288,000坪、234,000坪、233,000坪と、緩やかになっているのに比べると、その差はより際立ってみえるでしょう。

三幸エステートではこれについて、現状、既存ビルは空室が限られるほか、分室程度の面積しか確保できないケースも多くなっている一方、建築中ビルではまとまった面積の確保が容易であるため、分散したオフィスの集約を図る大口需要の高まりが、この建築中ビルにおける募集面積の大幅な低下につながっているとみています。

ピックアップニュースは以上になります。
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(画像は三幸エステート「オフィスマーケット2017年9月号 東京都心5区大規模ビル」公開資料より)


▼外部リンク

三幸エステート株式会社 「オフィスマーケット 2017年9月号 東京都心5区大規模ビル」公開資料
http://www.sanko-e.co.jp/download_file/view/8454/2038

三幸エステート株式会社 ホームページ
http://www.sanko-e.co.jp/

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