クラスコの資産運用

収益物件

【pickupニュース】20年12月東京23区の中古M売却市場、新型コロナ影響で大低迷

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。
今回ピックアップするニュースはこちら!

第3波の影響を受けた最新不動産市場動向をマンションリサーチが報告
不動産テックカンパニーのマンションリサーチ株式会社(以下、マンションリサーチ)は7日、2020年12月の東京都23区における中古マンション売却市場の動向を調査し、その結果をとりまとめて公開しました。

・中古マンション売却市場評価
売出戸数:2,689戸(前月比-1,131戸)
売出戸数の前年同月比増減率:-34.8%(前月比-16.9ポイント)
東京都23区各区の売出状況:23区中22区がワースト1位(品川区のみワースト2位)

2020年12月の東京23区中古マンション売却市場における売出戸数は、合計で2,689戸となり、前月に比べて1,131戸の減少になりました。3,000戸を大きく下回る水準で、直近2年の最低値となっています。

前年同月比の増減率は-34.8%になり、こちらも前月より大幅に悪化、16.9ポイントの下落で市場低迷傾向がますます顕著にみられました。

23区の区別で売出状況をみても、23区中22区が売出戸数で2020年の最低値を記録しています。唯一、品川区がワースト2位でしたが、同区の12月は2020年4月の145戸をわずかに1戸上回る146戸で、他の区と同様、最低水準にあることは間違いない状況でした。

・東京23区エリア別中古マンション売出戸数
千代田区:43戸(前月比-32戸)
中央区:115戸(前月比-51戸)
港区:201戸(前月比-59戸)
新宿区:180戸(前月比-54戸)
文京区:81戸(前月比-69戸)
台東区:134戸(前月比-12戸)
墨田区:97戸(前月比-59戸)
江東区:175戸(前月比-106戸)
品川区:146戸(前月比-52戸)
目黒区:62戸(前月比-54戸)
大田区:190戸(前月比-66戸)
世田谷区:186戸(前月比-97戸)
渋谷区:122戸(前月比-68戸)
中野区:67戸(前月比-44戸)
杉並区:108戸(前月比-72戸)
豊島区:98戸(前月比-60戸)
北区:70戸(前月比-34戸)
荒川区:60戸(前月比-14戸)
板橋区:147戸(前月比-43戸)
練馬区:140戸(前月比-27戸)
足立区:115戸(前月比-34戸)
葛飾区:80戸(前月比-2戸)
江戸川区:72戸(前月比-19戸)

2020年12月における23区別の中古マンション売出戸数をみると、全ての区が前月より減少し、葛飾区を除く22区が2桁以上の減少幅となっていました。葛飾区は前月、すでに82戸まで減少し、ごく限定的な取引となっていたことから、あまり変動がなかったものとみられます。

売出戸数が最も少なかったのは、千代田区の43戸でした。もともと売出戸数の少ない区ですが、12月はさらに少なく、2020年4月に続く50戸未満となりました。最も多かったのは港区で、201戸と、唯一の200戸台ですが、こちらも前月に比べると59戸の減少になっています。

新型コロナ流行のピーク時前後で減少率は底か
・コロナ陽性者数と対前年同月比増減率の関係
1月:3人/-18.6%
2月:34人/-6.2%
3月:489人/-13.6%
4月:3,748人/-32.1%
5月:957人/-21.6%
6月:994人/-17.6%
7月:6,464人/-24.5%
8月:8,125人/-19.2%
9月:4,918人/-19.8%
10月:5,350人/-4.4%
11月:9,850人/-17.9%
12月:19,245人/-34.8%

新型コロナウイルス感染症の陽性者数と、東京23区中古マンションの売出戸数対前年同月比の増減率をグラフ化し、関係推移をみていくと、陽性者数の増加に伴い、減少率が大きくなる傾向が判明しました。第1波といえる4月時に-32.1%となった増減率は、5月に入って陽性者数が1,000人を下回ると、底を打って回復期になっています。

しかしその後、再び増加した7月で-24.5%まで悪化、8月には持ち直し、陽性者数の十分な減少には至らぬまでも、比較的状況が落ち着いて社会がニューノーマルを見据えるようになった10月には、-4.4%まで改善しました。

ほぼ前年の市場水準に近いところまで戻した10月でしたが、11月以降の陽性者数急増、第3波の発生で11月、12月と、増減率が再び大きく下落しました。感染のピーク時前後で減少率が底を打つ動きと分析できますが、現状では第3波が収まる兆しがみえておらず、今後さらなる市場の低迷も考えられるとみられています。

市場の上下変動が、徐々に大きくなっている点にも注意が必要でしょう。1月7日には1都3県を対象とした緊急事態宣言が発出され、経済の落ち込みがさらに深刻になる可能性も指摘されています。こうしたことからマンションリサーチでは、2021年年始の中古マンション売却市場について、波乱に満ちた展開となる可能性を指摘しました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

マンションリサーチ株式会社によるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000013438.html

PAGE TOP