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【土地活用】タワーパーキング投資のメリット・デメリット

タワーパーキングとは?
タワーパーキングは、時間貸しの駐車場の一つです。その中でも一番よく見かける平面のコインパーキングとはまた異なる駐車場です。

タワーパーキングは機械式駐車場の一種です。他の機械式駐車場はマンションなどに設置されている3,4階建てのピット式の物があります。

しかし、このピット式の機械式駐車場は、広めの土地が必要になります。そのため、駅前などの狭い土地には適さないと言われています。

そこで狭い中でも多くの車を収納するために生まれたのがタワーパーキングです。このタワーパーキングはパレットに車を載せ、パレットを移動させることで限られた土地に車を多く収納できます。

具体的には、マンションに設置される一般的な機械式駐車場は、3層から5層の高さで車を収納することができます。

一方でタワーパーキングは、50台以上の車を収め、縦長でパレットを回転させて車の出し入れをします。

タワーパーキングの長所は?
(画像はPixabayより)
タワーパーキングの長所は限られた面積で、より多くの車を収めることができることです。

例えば、オフィスビルの建物の一部に駐車場を組み込む場合、横に広い土地は確保しにくく逆に、地下1階から地上15階まで駐車場にあてるはできるため高さは確保できます。

このような面積はないけれども高さは確保できている土地でなおかつ駐車場が必要な場合に、タワーパーキングは有効な駐車場です。

タワーパーキングは、狭い土地面積で効率よく駐車場を設置できるのが最大の長所です。

タワーパーキングの短所とは?
昔の立体駐車場は、その頃の主流であったセダンなどの車高の低い車にあわせて天井が低く作られています。

そのため、現在主流の車高の高い車には利用しにくく、稼働しづらいのが現状です。

また、中古の場合は機械自体も年式が古く、新たな代替設備の導入費用や、メンテナンス費用もかかります。さらに複層にわたる管理や清掃の手間も増えて、ランニングコストも高くつく場合が多々あります。
 
そのため機械式駐車場は高利回りで販売されていることも多いです。しかし現状、利回りがでていたとしても中長期的に利益がでるとは限らないのです。

経費が増える半面、稼働率が下がることもあるためリスクが大きいと考えられます。

コインパーキングの良さは、初期費用無しで空いている土地を活用できることと、パーキング以外の活用もすぐにできる流動性の高さがあります。

タワーパーキングの場合は、同じ駐車場でも設備撤去の関係で、別の土地活用への転用、また売却などの手間が、格段に増えてしまいます。

駐車場の良さの一つである、別の土地活用もできるという流動性の高さが失われてしまいます。
 
駐車台数の多いタワーパーキングは月極め駐車場やコインパーキングに戻せば、利益も安定するのではと思うかもしれません。しかしながら駐車場は周囲の立地が変わると稼働状況が変わります。

コインパーキングのように更地にアスファルトで舗装した駐車場ならば、特に問題もなく土地の一部売却やアパートなどへの転用もできますが、機械式駐車場は簡単に転用ができません。

ランニングコストの高さや既存の駐車場のメリットである流動性の高さを活かせないことが、タワーパーキングのデメリットと言えるでしょう。

まとめ
タワーパーキングを土地活用として検討するために必要なタワーパーキングの長所と短所を解説しました。

タワーパーキングは、多くの車を活用できるため都心では非常にその効果を発揮します。例えば、100台収納可能で1台月2万で運用できれば月収は200万円になります。

上手に運用できれば、利益も十分に出せる投資手法でしょう。しかし、長期的な視点ではランニングコストの増加や利用者の減少も考慮しないといけないため、リスクの高い投資とも言えます。

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