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【pickupニュース】19年度のプレハブ完工件数、前年度比1割減の約13.6万戸

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プレハブ建築協会が最新の報告書を公開
一般社団法人プレハブ建築協会は14日、2019年度の「プレハブ住宅完工戸数実績調査及び生産能力調査報告書」を公開しました。協会加盟会員に対し、プレハブ住宅の完工状況などを尋ねてまとめているもので、プレハブ住宅領域の市場基礎資料となるデータです。

調査は2020年5月~6月に調査票を配付し、2019年4月1日~2020年3月31日の状況を77社に回答してもらうかたちで行いました。回答率は100%で、77社から有効回答を得ています。

・構造別概要推移
プレハブ住宅合計:135,783戸(前年度比-10.0ポイント)
木質系:14,367戸(前年度比-23.5ポイント)
鉄鋼系:114,272戸(前年度比-6.2ポイント)
コンクリート系低層:561戸(前年度比-0.4ポイント)
コンクリート系中高層:6,583戸(前年度比-32.1ポイント)

2019年度に完工したプレハブ住宅の合計件数は135,783戸で、前年度に比べると10.0ポイントの減少でした。構造別では、「木質系」が14,367戸の前年度比23.5ポイント減、「コンクリート系中高層」が6,583戸の前年度比32.1ポイントの大幅減となっています。

「鉄鋼系」は114,272戸で最も多くを占め、前年度比では6.2ポイントの減少でした。「コンクリート系低層」タイプは561戸と最も少ないものの、ほぼ前年度並みの数値になっています。完工戸数の全般的減少の背景には、消費税率が10%に引き上げられたことのほか、新型コロナウイルスの影響があると考えられました。

なお、全新設住宅着工戸数に占めるプレハブ住宅のシェアは15.4%で、前年度に比べると0.4ポイントの減少でした。

・建て方別完工戸数
一戸建:47,876戸(前年度比-8.5ポイント)
 うち木質系:10,828戸
 うち鉄骨系:36,571戸
 うちコンクリート系:477戸
一戸建におけるプレハブ住宅比率:11.0%
共同建:87,907戸(前年度比-10.8ポイント)
 うち木質系:3,539戸
 うち鉄鋼系:77,701戸
 うちコンクリート系:6,667戸
共同建におけるプレハブ住宅比率:19.6%

建て方別の完工戸数では、一戸建住宅は合計47,876戸で、前年度より8.5ポイントの減少でした。内訳では、木質系が10,828戸、鉄骨系が36,571戸、コンクリート系は477戸です。全一戸建住宅におけるプレハブ住宅の比率は11.0%でした。

一戸建のプレハブ住宅は2014年度以降、2018年度を除き減少傾向が続いています。

共同建の場合、合計が87,907戸で、前年度に比べると10.8ポイントの2桁減になっています。こちらの内訳は、木質系が3,539戸、鉄骨系が77,701戸、コンクリート系で6,667戸です。全共同建におけるプレハブ住宅の比率は19.6%でした。

共同建のプレハブ住宅は2011年度以後、継続した増加傾向にありましたが、2017年度以降減少に転じ、今回で3年連続で減少となっています。

生産能力はやや減少、工場数は同値
・ZEH完工戸数
プレハブ住宅ZEH完工戸数:24,720戸
木質系:5,642戸
鉄鋼系:19,077戸
コンクリート系:1戸

2019年度に完工した一戸建プレハブ住宅のZEHタイプは、合計で24,720戸となり、プレハブ住宅全体の51.6%でした。前年度に比べると14.0ポイント上昇し、半数を超えるまでになっています。

内訳では、木質系が5,642戸、鉄鋼系が19,077戸となったのに対し、コンクリート系はわずか1戸で全体の0.2%にとどまっていました。

・プレハブ住宅比率の高い都道府県
1位 山口県:25.1%(1,725戸)
2位 岡山県:24.9%(2,986戸)
3位 奈良県:22.2%(1,376戸)
4位 三重県:22.1%(2,312戸)
5位 群馬県:21.7%(2,514戸)

・プレハブ住宅比率の低い都道府県
1位 沖縄県:2.5%(362戸)
2位 北海道:4.9%(1,594戸)
3位 鹿児島県:6.1%(536戸)
4位 宮崎県:7.5%(487戸)
5位 青森県:7.9%(465戸)

プレハブ住宅比率を都道府県別に分析すると、最も高いのは「山口県」で25.1%でした。続く「岡山県」で24.9%です。この2つの県では、全体の約4分の1を占めています。以下、3位に「奈良県」、4位に「三重県」、5位「群馬県」となりました。

なお、一戸建では「岡山県」がトップ、共同建では「群馬県」がトップの高比率になっています。一戸建の場合、中国・東海地域が高い傾向にあり、対する共同建では北関東地域などが高めでした。

反対にプレハブ住宅比率の低い都道府県では、「沖縄県」が最も低く、2.5%の362戸にとどまっています。また2位の「北海道」も4.9%と低く、トップ2は5%未満でした。

一戸建のプレハブ住宅比率が低い都道府県は、沖縄県のほか日本海沿岸地域に多く、共同建では九州・沖縄地域、北海道などが目立ちました。

・プレハブ住宅生産能力
生産能力戸数:293,852戸(前年度比-4,051戸)
生産工場数:140工場(前年度比横ばい)

2020年3月31日時点でのプレハブ住宅生産能力戸数は、全国合計で293,852戸となり、前年度に比べると4,051戸の減少になっていました。生産工場数は140で、前年度から変わっていません。

・生産能力戸数構造別構成比
木質系:17.5%
鉄鋼系:62.1%
コンクリート系低層:2.7%
コンクリート系中高層:17.6%

生産能力戸数の構成比を構造別で算出すると、鉄鋼系が最も高く62.1%を占めています。木質系は17.5%、コンクリート系では中高層が木質系とほぼ同じ17.6%、低層タイプが2.7%でした。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

一般社団法人プレハブ建築協会 ホームページ
「プレハブ住宅完工戸数実績調査及び生産能力調査報告書2019年度実績を掲載」
https://www.purekyo.or.jp/

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