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【pickupニュース】コロナ禍でリゾート地との2地域居住に対する関心が増加か

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デュアルライフが2地域居住や移住ニーズを探る時系列調査データを公開
不動産とマーケティング事業を展開する株式会社デュアルライフは20日、新型コロナウイルス感染症の影響から生じているニーズの変化をとらえるべく、2地域居住や移住に関心をもつ層の行動を自社ホームページの閲覧数や物件見学申込数などのデータをもととする調査を行い、その結果を発表しました。

調査対象としたのは、デュアルライフのコーポレートサイト、不動産物件紹介サイト、来訪者に関するデータで、2019年10月1日~2020年6月30日の期間について抽出を行っています。

なお対象期間のうち、2019年10月1日~2019年12月31日を「フェイズ1」の「コロナ前」、2020年1月1日~2020年3月31日を「フェイズ2」の「コロナ禍」、2020年4月1日~2020年6月30日を「フェイズ3」の「他府県移動自粛解除後」と定義しました。

・サイト来訪者動向
【フェイズ1・コロナ前】
東京23区:42%
東京都下:4%
神奈川県:12%
千葉県:2%
埼玉県:5%
長野県:1%未満
大阪府:7%
愛知県:4%
静岡県:1%未満
山梨県:9%
北杜市:12%
その他:1%未満

【フェイズ2・コロナ禍】
東京23区:43%
東京都下:3%
神奈川県:15%
千葉県:3%
埼玉県:3%
長野県:2%
大阪府:7%
愛知県:4%
静岡県:2%
山梨県:9%
北杜市:8%
その他:1%

【フェイズ3・他府県移動自粛解除後】
東京23区:33%(ユーザー数伸長率・191%)
東京都下:7%(同・448%)
神奈川県:22%(同:431%)
千葉県:3%
埼玉県:3%
長野県:2%
大阪府:6%
愛知県:3%
静岡県:2%
山梨県:10%
北杜市:7%
その他:2%

まず、デュアルライフのコーポレートサイトが、それぞれの時期にどの居住地に属する人から来訪されているか調べました。同社のサイトは、事業ミッションやサービス紹介、会社情報などを主に掲載しているものですが、「デュアルライフ」(2地域居住)というキーワードで検索した場合に上位表示されることがあるため、デュアルライフ社を事前認知しているユーザー以外も、2地域居住に関心があれば、そのうちの一定数以上はサイトを来訪した可能性があると考えられています。

フェイズ1の時期は、東京23区が42%と多く、次いで神奈川県とデュアルライフが地元とする北杜市の市内の12%、3位に同じく地元となる山梨県の9%となっていました。東京都下は4%、大阪府が7%です。

フェイズ2でも、さほど1から大きな変化はありませんが、地元北杜市からの来訪者が占める割合は3分の2の8%に減少、全体的に分散化が進みました。神奈川県はやや増え、15%に伸長しています。

フェイズ3になると、東京23区は占有率トップを維持したものの、値は33%にまで低下、フェイズ1、フェイズ2期より10ポイント程度下がりました。しかし全体数が減少したわけではありません。ユーザー数の伸長率でいれば、東京23区も191%と2倍弱になっています。それだけ全体の来訪者数の伸びが大きかったことを示しているといえるでしょう。

そうした中、東京都下は7%と、シェアでも倍増、ユーザー数伸長率は448%にもなりました。また、神奈川県も増加が顕著で、22%にまで上昇し、ユーザー数伸長率は431%を記録しています。移動自粛が解除になったタイミングから、全体に2地域居住を本格的に検討する人が増加し、中でも東京都下や神奈川県に居住する人で希望者や興味関心層が増えたと推察されました。

・サイト来訪者年齢層
【フェイズ1・コロナ前】
18~24歳:5%
25~34歳:20%
35~44歳:26%
45~54歳:22%
55~64歳:17%
65歳以上:10%

【フェイズ2・コロナ禍】
18~24歳:5%
25~34歳:27%
35~44歳:29%
45~54歳:17%
55~64歳:12%
65歳以上:10%

【フェイズ3・他府県移動自粛解除後】
18~24歳:7%
25~34歳:23%
35~44歳:31%
45~54歳:16%
55~64歳:10%
65歳以上:13%

同様に、サイト来訪者の年齢層を時期ごとで分析したところ、フェイズ1のコロナ前においては、35~44歳が最多の26%、次いで45~54歳の22%、25~34歳の20%などとなり、44歳以下の比較的若い層が51%を占めていました。

フェイズ2になると、45~54歳、55~64歳の中高年層におけるシェアがやや低下し、35~44歳が29%、25~34歳が27%と増加しました。44歳以下は合計61%を占めるようになっています。

さらにフェイズ3の時期には、35~44歳が31%にまで増加、18~24歳も7%にアップしました。65歳以上も13%と3ポイント増加しましたが、45~54歳、55~64歳層はやや減少しています。44歳以下の合計は、フェイズ2と同じ61%で、コロナ前に比較すると、10ポイント上昇していました。コロナ禍以降、若年層を中心に2地域居住への関心が高まったとみられます。

物件紹介サイトへのアクセスもアップ!
・不動産物件サイトの来訪者状況
【PV数】
フェイズ1:100%
フェイズ2:117%
フェイズ3:158%

【反響数】
フェイズ1:100%
フェイズ2:67%
フェイズ3:148%

続いて、デュアルライフが不動産物件を紹介するなど、顧客接点を目的として運営している「マーケティングサイト」の来訪者データをもとに分析を行っています。このサイトでは、紹介されている物件に気に入ったものがあった場合、ユーザーはサイト上から「物件内覧希望」の申し入れを実行、日程調整を行った上で物件内覧ができる仕組みとなっています。

このサイトの閲覧数は、フェイズ1のコロナ前を基準(100%)とすると、フェイズ2のコロナ禍時期に117%へ増加、さらにフェイズ3の自粛解除後では158%にまで増加していました。確かな関心の高まりがみられます。

また、物件内覧の申込数を反響数として計測すると、フェイズ1を100%としたとき、フェイズ2の時期には67%にまで落ち込みましたが、フェイズ3で大幅に回復、148%とコロナ前の約1.5倍にまで増加していました。感染拡大期には、内覧行動が抑制されたものの、関心の高まりは持続され、世の中が動き始めたタイミングとともに、内覧申し込みの動きが加速したと考えられます。

・来店から不動産物件見学に至った層の分布状況
【フェイズ1】
東京23区:23%
東京都下:20%
神奈川県:7%
千葉県:3%
埼玉県:3%
長野県:7%
山梨県:3%
北杜市:20%
その他:14%

【フェイズ3】
東京23区:32%
東京都下:7%
神奈川県:14%
千葉県:4%
埼玉県:なし
長野県:7%
山梨県:4%
北杜市:25%
その他:7%

2地域居住や移住を本格的に進める場合、最終行動は来店からの内覧になると考えられますが、そうした実際に物件を見るため、デュアルライフの店舗を訪れた人のデータを、アンケートから分析しました。

するとコロナ前のフェイズ1期には、東京23区が23%でトップですが、東京都下と地元の北杜市がこれに続く20%で差は小さくなっています。以下はその他が14%、神奈川県と長野県が7%などでした。

一方、フェイズ3の外出自粛解除後になると、もともと占有率でトップだった東京23区が32%と、10ポイント近く伸び、検討傾向が顕著に強まっていました。東京都下は7%にまでシェアが低下し、逆に神奈川県が14%と、倍に伸びています。都心部と神奈川県エリアの居住者が、とくに積極的に2地域居住や移住を考え始めていると推察されるでしょう。

なお地元の北杜市も25%と増加していますが、こちらは県外移動が制限されている中で、生活賃貸を中心に来店利用者が伸びたことが要因と考えられています。

今回の結果から、デュアルライフでは、新型コロナウイルスの影響を受け、2地域居住や近隣の地方移住に対する関心層の裾野が広がった可能性が高いとしました。

また、これまでの検討・関心層における中心であった東京23区居住者だけでなく、山梨県側に近い東京都下や神奈川県など周辺エリアの首都圏居住者に、サイト来訪などの行動増加傾向が確認されました。

しかし、物件見学など、具体的な行動へと移し、本格的に検討する層では東京23区の居住者が多く、検討段階における中期ラインに東京23区と神奈川県、検討段階の初期ラインに東京都下と神奈川県、さらに長野県や千葉県、埼玉県といったエリアの居住者が多くなっているようだと分析、今後の展開として、時期のずれが生じつつ、都心から周辺エリアへと検討者が広がっていくのではないかとしました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

株式会社デュアルライフ プレスリリース
https://dual-life.co.jp/news/372/

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