クラスコの資産運用

収益物件

【pickupニュース】新型コロナ以後の賢い住宅とは?

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。
今回ピックアップするニュースはこちら!

HyAS&Co.がこれからの住宅に関する意識調査を実施
ハイアス・アンド・カンパニー株式会社(HyAS&Co.)は1日、新型コロナウイルスと共生する時代、または終息以後の時代として求められる「新しい生活様式」などを踏まえた、これからの住宅に関する意識調査を実施し、その結果をとりまとめて公開しました。

調査は、2020年5月21日~5月22日、インターネット・アンケート方式により、全国の一般生活者を対象として行われ、341件の有効回答を得ました。

・暮らしの価値観
最も信頼すべきは友人より家族:55.4%
信頼できる友人は家族や親族よりかけがえのないもの:11.4%
自分が望まない仕事でも率先して取り組む:12.3%
あくせく働くよりのんびり日常を過ごせる方が幸せ:52.8%
大都市で生活し働きたい:17.0%
地元で生活し働くのに抵抗はない:31.7%
環境問題への関心が強い:15.0%
自らの健康には常に気を遣っている:42.8%
当てはまるものがない:5.9%

まず、基本的な個人の暮らしに関する価値観を探るため、当てはまるものをすべて選択してもらうと、「最も信頼すべきは友人より家族」が55.4%で最多、「あくせく働くよりものんびり日常を過ごせる方が幸せ」が続く52.8%、「自らの健康には常に気を遣っている」が3位で42.8%となりました。トップ3が過半、トップ3で4割超になります。

家族をより重視し、プライベートの充実したワークライフバランスで小さな当たり前の幸せをこそ大切にしたいという志向、さらに健康への気遣いといった価値観が上位に来ているのは、外出自粛要請を受け、感染症の脅威を感じながら、自宅で家族とともに過ごす時間が増えたことも影響した結果ではないかと考えられました。

「地元で生活し働くのに抵抗はない」が31.7%と4位で比較的多く、「大都市で生活し働きたい」が17.0%にとどまったのは、人の密集する都市リスクの認知と、テレワークによる柔軟な働き方が促進されたことが背景にある可能性もあるでしょう。

・住まいの性能と家族の健康に関係があることを知っているか
聞いたことがあり詳しく知っている:6.2%
聞いたことがあるが詳しくは知らない:37.5%
聞いたことがない:56.3%

住まいの設計方法や建て方により、居住者の健康や居住費に差が生じてくるということは、いまや常識になってきていますが、新型コロナウイルス感染症の予防や感染拡大防止などにも関係する「住まいの性能と家族の健康」について、情報を示した上で、こうした住まいと健康の関係に関する認知度を尋ねました。

すると、「聞いたことがない」人が56.3%と過半になり、「聞いたことがあり、詳しく知っている」人はわずか6.2%にとどまりました。不動産関連業者が住宅検討者に対し、健康や省エネを切り口として、住宅性能を高めていくことの意義を訴える活動を続けているものの、一般生活者への情報提供とその到達度としてこの結果をみると、まだ十分ではないことが分かります。

住宅性能の用語は認知度低し
・住まいの性能と健康に関する言葉の認知度(聞いたことがあり詳しく知っている/聞いたことがある合計)
C値(建物気密性能):52.4%/16.8%
UA値、Q値(建物断熱性能):57.1%/21.5%
高気密高断熱住宅:66.7%/49.7%
パッシブハウス:28.6%/14.1%
ヒートショック:66.7%/70.5%
住宅内の熱中症:42.9%/62.4%

先の「住まいの性能と家族の健康」について、「聞いたことがあり詳しく知っている」とした人と、「聞いたことがあるが詳しく知らない」とした人に、住まいや健康にかかる性能関連の言葉として、聞いたことがあるものはどれか、すべてえらんでもらい、「聞いたことがあり詳しく知っている」人のみでの回答率と、全体回答率をそれぞれ調べました。

すると、建物の気密性能を示す「C値」は、詳しく知っている人の限定で52.4%に認知されていたものの、全体では16.8%と低い認知度にとどまりました。建物の断熱性能を示す値の「UA値、Q値」についても同様で、詳しく知っている人では57.1%が聞いたことがあるとしていますが、全体では21.5%と低めになっています。

自然環境の力を利用する工夫が取り入れられた住宅である「パッシブハウス」については、詳しく知っている人でも28.6%と3割弱で、全体では14.1%ととくに認知度が低い傾向がみられました。

「高気密高断熱住宅」は、詳しく知っている人で66.7%、全体でも49.7%と、比較的認知度が高く、「ヒートショック」は詳しく知っている人で66.7%、全体では70.5%とかなり多くの人が聞いたことのある言葉としています。

「住宅内の熱中症」も近年、報道されることが増えたためか、詳しく知っている人では意外に低めの42.9%でしたが、全体では62.4%と、ある程度認知が得られてきていました。

C値やUA値・Q値では、聞いたことがあり詳しく知っている人の回答率が、全体の回答率を大きく上回っており、詳しく知っている人では過半にのぼっていたことから、この言葉を知っているかどうかが、健康と住宅性能に関する知識の十分さを見分けるひとつのポイントになっているのかもしれません。

・説明により住宅の性能と健康に関わる効果で興味が湧くもの(聞いたことがない人/そのうち自らの健康には常に気を遣っているとした人)
C値と換気性能の関係:21.9%/31.8%
断熱性の高い家に転居後の有病率の低下:26.6%/33.3%
いずれの内容にも興味関心なし:65.1%/54.5%

C値が低いと換気量が低下することを示した図と、断熱性能の低い住宅から高断熱住宅に転居すると、肺炎などの病気の発症率が下がったことを示した図の2つを提示し、「住まいの性能と家族の健康」について「聞いたことがない」とした人、およびそのうち、最初の問いで「自らの健康には常に気を遣っている」と回答した人で、説明図を見て、該当項目の内容に興味が湧いたり関心をもったりしたかどうか尋ねました。

すると「C値と換気性能の関係」については、聞いたことがない人の21.9%が、健康に気を遣う人の31.8%が関心を示しました。また、2つ目の「断熱性能の高い家に転居後の有病率の低下」については、聞いたことがない人全体の26.6%、うち健康に気を遣う人の33.3%が興味・関心が湧いたとしています。

説明を経ても「いずれの内容についても興味関心はもたなかった」とした人は、聞いたことがない人で65.1%とかなり高く、健康に気を遣う人でも54.5%と過半になったため、今回のような簡単な図と説明文章程度では、情報提供が不十分という可能性も考えられるなど、啓発は容易ではありませんが、健康に気を遣う人では、それぞれ3割を超えて関心を示してもおり、引き続き丁寧な情報提供を、幅広い層へ継続的に行っていく必要があるとみられています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)
(調査内容・ハイアス・アンド・カンパニー)


▼外部リンク

ハイアス・アンド・カンパニー株式会社 プレスリリース一覧ページ
https://www.hyas.co.jp/corporate/news.php

PAGE TOP