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【pickupニュース】19年度首都圏定期借家物件の賃料、上昇傾向に

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アットホームが定期借家物件の募集動向をまとめた調査結果を公開
アットホーム株式会社は5月28日、首都圏の賃貸マンション/アパートにおける「定期借家物件」の募集家賃動向をまとめた調査レポートを公開しました。今回の調査データは、2019年度分となります。

調査は、アットホームの不動産情報ネットワークに登録された首都圏(1都3県・東京23区、東京都下、神奈川県、千葉県、埼玉県)における2019年4月~2020年3月の定期借家マンション・アパートを対象に行ったもので、調査用語定義は下記のようになっています。

・調査用語定義
家賃:1カ月に支払う1戸あたり賃料+管理費・共益費など
シングル向き:30平米以下
カップル向き:30平米超~50平米以下
ファミリー向き:50平米超~70平米以下
大型ファミリー向き:70平米超

・マンション平均募集家賃
【シングル向き】
東京23区:9.52万円(前年度比+4.1%)
東京都下:5.77万円(前年度比+3.1%)
神奈川県:6.64万円(前年度比+10.5%)
千葉県:6.02万円(前年度比+6.6%)
埼玉県:5.99万円(前年度比+2.6%)

【カップル向き】
東京23区:15.13万円(前年度比+3.5%)
東京都下:8.41万円(前年度比-0.3%)
神奈川県:9.42万円(前年度比+3.2%)
千葉県:6.96万円(前年度比+6.2%)
埼玉県:7.06万円(前年度比+4.7%)

【ファミリー向き】
東京23区:23.58万円(前年度比+1.8%)
東京都下:11.29万円(前年度比-11.8%)
神奈川県:12.79万円(前年度比+5.5%)
千葉県:9.26万円(前年度比+4.6%)
埼玉県:9.08万円(前年度比+8.2%)

【大型ファミリー向き】
東京23区:38.68万円(前年度比+2.1%)
東京都下:16.41万円(前年度比-4.2%)
神奈川県:18.74万円(前年度比+3.6%)
千葉県:13.84万円(前年度比+4.8%)
埼玉県:13.25万円(前年度比+9.7%)

2019年度の首都圏におけるマンション定期借家物件の平均募集家賃は、シングル向きで全エリアが前年度比上昇となりました。中でも神奈川県は、10.5%のプラスと2桁増で、6.64万円に上昇していました。東京23区も前年度より4.1%上昇し、9.52万円の高水準となっています。

なお、普通借家との家賃比較では、東京都下、神奈川県、千葉県において普通借家の方が高く、差額幅は0.01万円~0.08万円と小幅ですが、比較でマイナスになっていました。東京23区は定期借家の方が、0.57万円平均で上回っています。

カップル向きは、東京都下のみ前年度を下回りました。0.3%の下落で、8.41万円になっています。最も伸びたのは千葉県で、前年度より6.2%上昇し、6.96万円となりました。東京23区は3.5%の上昇で15.13万円になっています。

普通借家家賃との比較では、千葉県と埼玉県で普通借家が上回りました。残る東京23区、東京都下、神奈川県は定期借家物件の方が高く、東京23区では2.10万円とややまとまった差が生じています。

ファミリー向きでは、東京都下のみ前年度を下回り、11.8%の大幅下落となる11.29万円でした。これに対し、埼玉県は8.2%とまとまった上昇で、9.08万円となっています。東京23区は前年度比1.8%の上昇になる23.58万円でした。

普通借家との比較では、千葉県のみマイナスで、0.04万円定期借家の方が低くなっています。東京23区は定期借家が大幅に高く、普通借家の平均を5.68万円上回りました。

大型ファミリー向きの場合、東京都下のみ前年度を下回り、4.2%マイナスの16.41万円でした。最も伸びたのは埼玉県で、前年度比9.7%の上昇になる13.25万円です。東京23区は前年度比2.1%の上昇で、38.68万円でした。

普通借家家賃と比較すると、この大型帯域では、全エリアで定期借家の方が高くなっています。とくに東京23区の場合、好立地、高グレードな物件が多い傾向があることから、普通借家の平均家賃を8.84万円も上回る高水準となっていました。

・賃貸マンションに占める定期借家物件割合
【全体】
東京23区:5.2%(前年度比+0.4ポイント)
東京都下:3.3%(前年度比+0.4ポイント)
神奈川県:3.7%(前年度比-0.1ポイント)
千葉県:2.1%(前年度比-0.2ポイント)
埼玉県:3.6%(前年度比-0.2ポイント)

【シングル向き】
東京23区:3.2%(前年度比+0.3ポイント)
東京都下:2.5%(前年度比+0.1ポイント)
神奈川県:2.3%(前年度比-0.2ポイント)
千葉県:1.1%(前年度比-0.1ポイント)
埼玉県:3.8%(前年度比+0.7ポイント)

【カップル向き】
東京23区:4.3%(前年度比+0.3ポイント)
東京都下:2.2%(前年度比+0.3ポイント)
神奈川県:2.2%(前年度比-0.3ポイント)
千葉県:1.1%(前年度比-0.0ポイント)
埼玉県:2.5%(前年度比-0.2ポイント)

【ファミリー向き】
東京23区:9.8%(前年度比+1.3ポイント)
東京都下:4.2%(前年度比+1.0ポイント)
神奈川県:4.9%(前年度比+0.5ポイント)
千葉県:1.9%(前年度比-0.3ポイント)
埼玉県:3.2%(前年度比-0.8ポイント)

【大型ファミリー向き】
東京23区:25.9%(前年度比+0.4ポイント)
東京都下:13.6%(前年度比+0.5ポイント)
神奈川県:18.8%(前年度比-1.2ポイント)
千葉県:10.9%(前年度比-1.2ポイント)
埼玉県:10.9%(前年度比-5.0ポイント)

賃貸マンションに占める定期借家物件の割合を調べた結果では、全体でみると東京23区を除き3%前後が多く、東京23区のみ5.2%とやや高い結果でした。前年度比では東京圏の2つがそれぞれ0.4ポイントの微増、周辺3県は前年度比で減少しています。

面積帯域別では、東京23区と東京都下が全帯域で前年度を上回ったのに対し、その他の3県は前年度をやや下回る傾向が強くなっていました。およそ面積が広いタイプへいくほど割合が高まる傾向にあり、中でも大型ファミリー向きでは、何れのエリアも10%超となっています。東京23区はとくに多く、前年度より0.4ポイントアップして、25.9%を記録しました。

アパートではシングルに定期借家が多め
・アパート平均募集家賃
【シングル向き】
東京23区:6.58万円(前年度比+3.4%)
東京都下:5.23万円(前年度比+6.9%)
神奈川県:5.93万円(前年度比+14.1%)
千葉県:5.23万円(前年度比+7.0%)
埼玉県:5.31万円(前年度比+3.1%)

【カップル向き】
東京23区:10.42万円(前年度比+4.1%)
東京都下:7.26万円(前年度比+2.7%)
神奈川県:7.29万円(前年度比+16.7%)
千葉県:5.87万円(前年度比+5.3%)
埼玉県:6.22万円(前年度比+5.8%)

【ファミリー向き】
東京23区:14.56万円(前年度比+3.6%)
東京都下:10.01万円(前年度比+6.6%)
神奈川県:8.81万円(前年度比+10.1%)
千葉県:6.46万円(前年度比-2.2%)
埼玉県:7.43万円(前年度比+6.2%)

2019年度の首都圏におけるアパートの定期借家物件平均募集賃料は、ほとんどのエリア・面積帯域で、前年度より高い水準となりました。千葉県のファミリー向きのみ、前年度より2.2%下落しています。

エリア別では、とくに神奈川県の上昇傾向が強く、全面積帯域で2桁上昇を記録していました。カップル向きでは前年度比16.7%のアップとなる7.29万円になっています。東京23区は、シングル向きで前年度比3.4%増の6.58万円、カップル向きで4.1%増の10.42万円、ファミリー向きで3.6%増の14.56万円でした。

普通借家平均家賃との比較では、シングル向きで東京23区と東京都下が定期借家物件の方が安く、それぞれ0.12万円、0.15万円の差がありました。カップル向きは東京都下、千葉県、埼玉県が定期借家の方が安い結果で、差は0.5万円未満です。

ファミリー向きの場合、千葉県と埼玉県が普通借家が定期借家を上回り、千葉県では1.16万円の差がありました。埼玉は0.20万円と小幅な差になっています。一方、東京23区では、マンションほどの差はないものの、定期借家物件の方がやはり高く、1.81万円普通借家の平均を上回っていました。

・賃貸アパートに占める定期借家物件割合
【全体】
東京23区:4.4%(前年度比+0.5ポイント)
東京都下:2.0%(前年度比+0.2ポイント)
神奈川県:2.9%(前年度比+0.3ポイント)
千葉県:0.7%(前年度比+0.1ポイント)
埼玉県:1.0%(前年度比+0.1ポイント)

【シングル向き】
東京23区:4.7%(前年度比+0.5ポイント)
東京都下:2.6%(前年度比+0.3ポイント)
神奈川県:3.6%(前年度比+0.5ポイント)
千葉県:1.0%(前年度比+0.2ポイント)
埼玉県:1.6%(前年度比+0.3ポイント)

【カップル向き】
東京23区:3.7%(前年度比+0.5ポイント)
東京都下:1.5%(前年度比+0.1ポイント)
神奈川県:2.3%(前年度比+0.1ポイント)
千葉県:0.6%(前年度比+0.1ポイント)
埼玉県:0.8%(前年度比+0.1ポイント)

【ファミリー向き】
東京23区:2.5%(前年度比+0.2ポイント)
東京都下:0.9%(前年度比-0.3ポイント)
神奈川県:1.6%(前年度比+0.2ポイント)
千葉県:0.3%(前年度比-0.1ポイント)
埼玉県:0.4%(前年度比-0.1ポイント)

賃貸アパートにおける定期借家物件の割合は、全体で何れのエリアも5%未満でしたが、東京23区は中でやや高めの4.4%となっています。これに対し、千葉県は1%未満で、0.7%でした。前年度比では、全エリアが微増しています。

面積帯域別では、シングル向きが高めで、マンションとは逆に面積が広くなるほど割合が減少していました。前年度比でのマイナスも面積の広いファミリー向きに集中し、この帯域の東京都下、千葉県、埼玉県が、それぞれ減少しています。

東京23区と神奈川県は、全帯域で前年度より増加、東京23区のシングル向きが、前年度より0.5ポイントの増加となる4.7%で、最も高くなっていました。

・大型ファミリー向きマンション定期借家物件の東京23区区別占有率
1位 港区:25.0%
2位 新宿区:9.6%
3位 世田谷区:9.2%
4位 江東区:9.0%
5位 渋谷区・8.6%

東京23区におけるマンションの定期借家物件で、とくに平均家賃水準の高かった大型ファミリー向きについて、募集物件数の占有率を区別に分析すると、トップは港区で全体の4分の1、25.0%を占めていました。

これに次ぐのが新宿区の9.6%で、港区と合わせると、この2区だけで東京23区全体の3分の1超になります。この2区の定期借家物件平均募集家賃は、他エリアよりも相対的に高く、普通借家物件の平均家賃と比較しても、約10万円高かったとされています。

こうした賃料水準の高いエリアにおける募集占有率が高いことが、東京23区全体の定期借家物件平均家賃を引き上げる結果になったとみられました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)
(調査内容・アットホーム調べ)


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