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【pickupニュース】サードプレイスオフィス利用意向は9割超え、便利で快適な空間を求め変わる意識

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日鉄興和不動産らが働き方改革を受けた市場ニーズの変化を調査
日鉄興和不動産株式会社は10日、同社が運営するシングルライフのための暮らしと住まいの研究所「+ONE LIFE LAB(プラスワンライフラボ)」と、オフィス家具メーカー、株式会社オカムラのリサーチ・プロジェクト機関「WORK MILL」の共同調査結果として、「働き方改革における単身者の生活変化の実態調査と分譲マンション共用部におけるワークスペース設置の有効性に関する考察」と題したレポートを公開しました。

昨今、国をあげて進められる「働き方改革」を受け、変化する一般生活者のワークライフバランスと、それを支える住まい空間やオフィス空間の理想を探った最新調査として、注目されるものとなっています。

調査は主に、首都圏1都3県の30~49歳男女を対象とし、楽天インサイトへの委託で2019年8月2日~8月5日の機関で行われたWebアンケート、有効回答数300のもののほか、「+ONE LIFE LAB」のメルマガ会員、および日鉄興和不動産とオカムラの社員を対象とした有効回答数515のもの、「WORK MILL」が全国の20~64歳男女を対象に、2018年8月に実施し、有効回答数600を得たWebアンケートの3つから成ります。

・5年前との比較による職住近接の機会
増えたと思う:62.9%
増えたとは思わない:35.1%
その他:1.9%

まず、5年前と比較し、自宅や自宅周辺での仕事の機会が増えたかどうか尋ねたところ、「増えたと思う」人が62.9%にのぼっていました。テレワークの導入がここ5年で約2倍になっているほか、通信環境の発達などで、場所に縛られない多様な働き方が可能になってきていることが影響していると考えられます。

・テレワーク導入社員の働く場所
自宅:37%
自社の他拠点:24%
カフェなど商業施設:23%
コワーキングスペース/シェアオフィス:13%
その他:5%

テレワークが実際に導入されている企業の社員に、オフィス外で働く場所はどこか回答してもらうと、「自宅」が最多で37%となりました。2位は「自社の他拠点」の24%、3位が僅差で「カフェなどの商業施設」の23%になっています。

・在宅勤務で最も使うスペースは?
仕事用以外のスペース:51.4%
仕事専用の独立部屋(書斎):25.0%
仕事専用コーナー(PCテーブル):13.9%
その他:9.7%

在宅勤務時に、自宅のどのような場所で働いているか、最も使用頻度の高いスペースを尋ねると、「仕事用ではないスペース(ダイニングテーブルなど)」が51.4%と過半になり、専用スペースの確保や活用は進んでいない状況がうかがわれました。

書斎など「仕事専用の独立した部屋」という回答は全体の4分の1で、在宅勤務向けに設置したPCテーブルなど「仕事専用コーナー」を使っている人が13.9%となっています。

・自宅近隣のサードプレイスオフィス利用意向
利用したい:93.0%
利用したくない:5.0%
その他:1.9%

もし自宅の近くに、本社や本拠地から離れた場所で仕事ができるようなサードプレイスオフィスがあったら利用したいかどうかという問いには、「利用したい」と積極的な意向を示した人が93.0%にものぼりました。「利用したくない」人はわずか5%で、高いニーズが確認されます。

自宅は便利でくつろげる空間を重視、ワークスペースの確保はますます困難に
・暮らしの価値観
【家の広さと利便性】
利便性重視:13.3%
やや利便性重視:48.3%
どちらともいえない:28.0%
やや広さ重視:9.0%
広さ重視:1.3%

【休日は家で過ごしたい】
当てはまる:25.0%
やや当てはまる:37.7%
どちらともいえない:25.7%
やや当てはまらない:9.3%
当てはまらない:2.3%

暮らしの価値観として、まず家の広さと利便性ではどちらを優先して考えるか問うと、「利便性を重視する」派が「広さを重視する」派を大きく上回り、利便性重視とやや重視の合計で6割を超えていました。「広さ重視」派は2者合計でも約1割にとどまります。

続いて休日の過ごし方では、「家で過ごしたい」派が「当てはまる」の25.0%、「やや当てはまる」の37.7%と、合計でこちらも6割を超え、「出かけて過ごしたい」と考える「やや当てはまらない」、「当てはまらない」の約1割を圧倒していました。

自宅ではスペースの広さより利便性、快適性を求め、そうした専有空間を自分のくつろぎの場として構築、休日をゆっくり過ごせるようにしたいという人が多くなっていると分かります。

こうした意識から、より自宅内にワークスペースを確保できにくくなり、テレワーク・在宅勤務が導入されても、専用スペースで働く人は少ないという傾向が生まれているとも考えられました。

・テレワークなど柔軟な働き方のメリット/デメリットトップ5
【メリット】
1位 肉体的疲労の軽減:325件
2位 集中して作業できる:263件
3位 精神的疲労の軽減:207件
4位 作業効率の向上:206件
5位 家事をこなせる:127件

【デメリット】
1位 プリンタなど出力ができない:205件
2位 書類や資料が手元にない:164件
3位 仕事上のコミュニケーション不足:130件
4位 時間管理の難しさ:120件
5位 デメリットなし:106件

テレワークなど柔軟な働き方について感じるメリットとデメリットを調べ、回答の多かった順に上位5つをみると、メリットでは、通勤不要やラッシュ時を回避できることなどによる「肉体的疲労の軽減」がトップになりました。「集中して作業ができる」、「作業効率が上がる」といった業務結果に直結するポイントもランクインしています。

一方、デメリットとしては「プリンタなどの出力ができない」ことがトップで、「書類や資料が手元にない」がこれに続きました。まだデバイス面や通信環境面などに問題があるケースも少なくないようです。

・テレワークの実感される効果
仕事効率の向上:45%
タイムマネジメントの向上:35%
集中できる:26%
仕事上の外出のしやすさ:23%
ペーパーレス化の促進:15%
健康的な働き方の実現:10%
創造性の発揮:7%
モチベーションの向上:7%
仕事関係の人とのコミュニケーション増:4%
仕事以外の人とのコミュニケーション増:4%
会社への愛着度向上:1%
部門の壁低下:1%

テレワークを導入している企業の社員を対象に、効果として実感されることがあるか尋ねた結果では、「仕事の効率が上がる」が最多で45%、次いで「タイムマネジメントが向上する」の35%、3位が「集中できる」の26%となっていました。

全体に、ただ漫然と働くのではなく、効率よく快適に、ワークライフバランスを整えて働けるようになったと感じている人が多いようです。

・居住マンション共用部におけるワークスペースの魅力
とても魅力:56.1%
やや魅力:26.4%
どちらともいえない:8.2%
あまり魅力でない:6.0%
まったく魅力でない:3.3%

最後に、居住するマンションの共用部に、Wi-Fi環境の整ったワークスペースなど働きやすい環境が確保されていた場合、魅力に感じるか尋ねたところ、「とても魅力に感じる」人が56.1%となったほか、「やや魅力を感じる」人も26.4%にのぼり、合計で82.5%が魅力を感じるとしました。

テレワークなど柔軟な働き方へのニーズは高く、業務上の結果に優れた影響をもたらす効果も実感されてきていることから、今後も導入の動きは広がっていくと見込まれます。

一方で、デバイスや通信設備、スペースの確保などには、まだ課題もあり、これらの問題点を解消するようなマンション共用部のワークスペースは、物件価値を向上させる要素として有効に働く可能性が大いにあると考えられました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

日鉄興和不動産株式会社/株式会社オカムラ ニュースリリース(プレスリリース)資料提供ページ
https://www.nskre.co.jp/company/news/index.html

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