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【pickupニュース】不動産売却場は幅広くなるも複数査定はいまだ半数以下

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ラビッツが不動産売却の実態を調査
不動産売買に関する総合情報メディア「不動産売却の教科書」を運営する合同会社ラビッツは8日、不動産売却を経験した人を対象とする「家やマンション・土地などの不動産売却に関するアンケート調査」を実施、その結果をとりまとめて公開しました。

調査は2019年10月14日~10月27日、全国の不動産売却経験者を対象にWebアンケート方式で行い、200人から有効回答を得ています。性別割合は男性が128人、女性が72人でした。年代別属性は下記の通りです。

・回答者年代属性(男性/女性)
10代:1人(0人/1人)
20代:35人(23人/12人)
30代:69人(35人/34人)
40代:59人(32人/27人)
50代:25人(15人/10人)
60代以上:27人(23人/4人)

・直近での不動産売却時期
2013年以前:53人
2014年:14人
2015年:18人
2016年:21人
2017年:22人
2018年:44人
2019年:28人

まず、直近で不動産を売却したのはいつか尋ねたところ、2013年以前が53人で最多、次いで2018年の44人、2019年の28人となりました。2014年に消費税が5%から8%に、2019年10月に8%から10%に上がったことを考えると、まとまった金額になる不動産価格ゆえ、増税が大きな影響をもたらしていることがうかがわれます。

・売却した不動産種別
土地:36人
一戸建て:75人
区分マンション:76人
マンション一棟:2人
アパート一棟:3人
店舗・事務所・倉庫:2人
その他:6人

売却した不動産の形態としては、区分マンションの一室が76人で最も多く、一戸建て住宅がほぼ同じ75人でした。3位は土地の36人です。一般の人が売却対象として経験するなら、やはりマンションの一室や一戸建てがメインになるようです。

・売却した不動産の使用(保有)年数
1年以内:8人
1~2年未満:14人
2~3年未満:20人
3~5年未満:33人
5~7年未満:13人
7~10年未満:12人
10年以上:100人

売却した不動産について、その使用(保有)年数を尋ねた結果では、「10年以上」が100人で半数にのぼり、やはり短期での売買は少ないことが分かりました。次いで多いのは「3~5年未満」の33人、「2~3年未満」の20人などと続きます。「1年以内」とごく短いケースも8人にみられましたが、転勤や離婚など、やむを得ない事情で売却するケースも少なくないのではと考えられています。

・不動産売却の動機
住み替え:89人
離婚:13人
物件相続:25人
不要物件の処分:32人
転勤:18人
住宅ローン返済が苦しい:6人
その他:17人

不動産を売った動機としては、「住み替え」が89人で最多となり、2位は「不要物件の処分」という32人、3位が「物件を相続したから」の25人でした。今回の回答者における約4分の1が50代以上であったこともあり、若年~中年時に購入したマイホームから、子どもの独立など家族構成の変化を受け、住み替える決断をしたといった人が多かったようです。

なお不動産種別で内訳をみた場合、土地で「物件相続」が33%、「不要物件の処分」が31%と多い傾向にあり、相続で手に入れることが多いものの、持っていてもなかなか使い道がなく、税金もかかることから売却に踏み切る人が多いという“土地”ならではの特性がうかがわれました。

複数査定での差額は50~1,000万円まで幅広い結果に
・不動産売却の窓口
不動産一括査定:11人
親族・友人・知人など:32人
購入ハウスメーカー:42人
銀行などからの紹介:14人
チラシで見た不動産会社:35人
ネットで探した不動産会社:40人
その他:26人

不動産をどこで売ったかという質問では、回答が分かれ「購入したところのハウスメーカー」が42人でトップになったものの「ネットで探した不動産会社」が僅差の2位で40人、「チラシで見た不動産会社」が3位で35人、「親・親戚・友人・知人など」も32人でこれに続きました。

従来通り、ハウスメーカーを通したり、親族・知人やなじみの不動産会社に売却したりする人も多いものの、インターネットで不動産会社を探したり、不動産一括査定のサービスを利用したりと、身近になったネットサービスを活用する動きも広まってきています。売却の窓口は多様化しているといえるでしょう。

・売却時に査定額を比較した数
1社(比較せず):118人
2社:44人
3社:28人
4社:4人
5社以上:6人

不動産売却時に何社の査定額を比較したか尋ねたところ、「1社」の回答者が118人と過半数になり、比較することなく決めてしまっている人が予想以上に多いことが判明しました。金額の大きな売買になる不動産ですが、査定比較はまだ十分に浸透していないようです。

比較した人では、「2社」が44人、「3社」が28人でした。「5社以上」の比較を行ったのは6人にとどまっています。

・査定額にみられた差
50万円以内:18人
50~100万円以内:24人
100~300万円以内:23人
300~500万円以内:16人
1,000万円~:1人

複数会社に査定を依頼した人に、その提示査定額にはどのくらい差があったか尋ねた結果では、「50~100万円以内」という人が24人、「100~300万円以内」が23人と、多い傾向になっていました。1,000万円以上の差があったという回答もあり、査定には大きな差が生じることもあると分かります。

実際の売却金額ではありませんが、複数査定を依頼することにより、妥当な金額、正しい相場を知ることができると考えられ、差がみられることも前提にした損をしない売却を目指すためにも比較は重要でしょう。

・査定額と売却額の差
100万円以内:120人
100~200万円以内:43人
300~500万円以内:22人
500~700万円以内:7人
700~1,000万円以内:4人
1,000万~1,500万円以内:2人
1,500万~2,000万円以内:1人
2,000万円~:1人

査定額と実際の売却額との差はどうだったかという問いでは、「100万円以内」という人が120人で最も多く、さほど差は開かなかったケースが多いようです。2位も「100~200万円以内」で43人でした。

しかし一方で、1,000万円以上の差が出た人も4人と一部にみられます。査定額と実際の売却額の差があまりにも開く業者では困ってしまうでしょう。利用する不動産会社など、見極めが重要です。

・実際の売却額
500万円以内:42人
500~1,000万円以内:34人
1,000~1,500万円以内:34人
1,500~2,000万円以内:22人
2,000~3,000万円以内:33人
3,000~4,000万円以内:21人
4,000~6,000万円以内:10人
6,000~8,000万円以内:2人
8,000万~1億円以内:1人
1~2億円以内:1人

実際の売却額はいくらだったか尋ねたところ、最多は「500万円以内」で42人、次いで「500~1,000万円以内」と「1,000~2,000万円以内」が34人で2位になり、3位は「2,000~3,000万円以内」の33人でした。3,000万円以内での売却が8割強で、1億円超えは1人となっています。

不動産の形態別とあわせた分析では、マンション一棟以外の全項目で500万円以内による売却ケースがみられ、土地でも立地条件の悪いところや狭小地、変形地、市街化調整区域内などで安くなった可能性が考えられました。

一戸建てや区分マンションなどでは、500万円以内も多くみられましたが、先の問いで10年以上保有して売却したケースも多いことと考え合わせると、築年数が古いことなどから評価が低くなったと推察されます。

・売却を決めて業者に相談してから成約までに要した期間
1カ月以内:31人
1~3カ月以内:70人
3~6カ月以内:54人
6カ月~1年以内:27人
1~2年以内:10人
2年以上:8人

不動産を売却すると決め、不動産会社に相談してから実際に売れるまでどれくらいの期間がかかったかという問いでは、「1~3カ月以内」が70人で最多、次いで「3~6カ月以内」の54人となり、半年以内に売れた人が78%となっていました。2年以上を要した人も8人みられましたが、比較的早期に売却されているようです。

不動産形態別では、マンションで早期の売却が多かったのに対し、土地や一戸建てでは1カ月以内から2年以上まで、回答が幅広く分散される結果になっていました。対象物件のスペックにもよりますが、売却する時期や価格によるところも大きいと考えられ、利用する不動産会社や担当者などによっても違いが出るところと指摘されています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

合同会社ラビッツによるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000040325.html

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