クラスコの資産運用

収益物件

【pickupニュース】都心Aクラスビル、高騰続く賃料が4万円割れにダウン

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。
今回ピックアップするニュースはこちら!

19年3Qのオフィスレント・インデックスが公開に
三幸エステート株式会社は11月1日、同社と株式会社ニッセイ基礎研究所が共同で開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標の「オフィスレント・インデックス」について、2019年第3四半期分のデータをまとめ、発表しました。東京都心部のオフィスビルに関し、最新の市場動向をみることができます。

・調査定義
東京都心部:都心5区主要オフィス街および五反田・大崎、北品川・東品川、湯島・本郷・後楽、目黒区といった周辺区のオフィス集積地域
Aクラスビル:延床面積1万坪以上、1フロア面積300坪以上、築年数15年以内のオフィスビル
Bクラスビル:1フロア面積200坪以上でAクラスに該当しないオフィスビル
Cクラスビル:1フロア面積100坪以上200坪未満のオフィスビル(築年数制限なし)

なお、A・B・Cのクラス分け基準や調査における用語の定義は、上記のようになっています。

・東京都心Aクラスビル
空室率:0.6%(前期比-0.3ポイント、前年同期比-0.7ポイント)
賃料:月額坪あたり39,624円(前期比-1,768円、前年同期比+621円)

2019年第3四半期(7~9月)における都心Aクラスビルの空室率は0.6%で、やや上昇した前期から再び低下、0.3ポイント下がって0.6%となりました。前期にまとまった面積の空室を抱えて竣工したビルがみられたのに対し、それら物件でもテナント誘致が順調に進んだことから空室率が低下、第1四半期に記録した最低値に並び、きわめて低い値となっています。

一方、成約賃料ベースの共益費を除いた賃料は、月額坪あたり39,624円となり、前年同期に比べると621円上昇しましたが、4万円をついに突破した前期より1,768円下落、再び4万円を割り込むものとなりました。市場の品薄感は強いものの、先行き不透明な情勢もあり、テナント側における賃料負担力に伸び悩みがみられることから、高騰する賃料の上昇傾向は減衰、坪4万円前後で天井感が広がる推移になるとの見方が強まっています。

B・Cクラスビルの賃料は上昇傾向を維持
・東京都心Bクラスビル
空室率:0.7%(前期比横ばい、前年同期比-0.1ポイント)
賃料:月額坪あたり23,060円(前期比+451円、前年同期比+1,673円)

2019年第3四半期における東京都心部Bクラスビルの空室率は、前期と同じ0.7%でした。前年同期に比べると0.1ポイントの低下になっています。1%未満のごく低い空室率を記録するのは、これで6期連続となりました。

Aクラスビルに比べ、限定的な供給であることや、相対的な割安感があることなどで、テナント移転によって生じた二次空室も外部募集にいたるより先に、館内テナントの増床や終焉からの分室ニーズで消化されるケースも多くなっており、引き続き需給の引き締まった推移になるとみられます。

賃料は月額坪あたり23,060円となり、前期より451円、前年同期より1,673円上昇して、23,000円台に突入しました。天井感の広がり始めたAクラスビルに対し、こちらでは緩やかな上昇基調が続いています。

・東京都心Cクラスビル
空室率:0.7%(前期比-0.1ポイント、前年同期比-0.2ポイント)
賃料:月額坪あたり20,111円(前期比+745円、前年同期比+3,329円)

Cクラスビルでは、空室率が前期より0.1ポイント、前年同期より0.2ポイント低下し、0.7%となりました。前期にやや上昇した空室率ですが、再び低下に転じています。1%未満での推移を5期連続させるものともなりました。都心部で高騰するオフィス賃料の相場感から、割安に感じやすいCクラスビルへ寄せられるニーズは底堅く、今後も当面、低位で推移するとみられます。

賃料は、月額坪あたり20,111円となり、2万円の大台にのりました。2008年第3四半期以来のことで、2012年の第4四半期に記録した坪あたり10,359円を底値に、2倍に迫らんとする強い回復傾向が確認されています。

・賃料の対前年変動率
Aクラスビル:+1.6%(前期比-10.4ポイント)
Bクラスビル:+7.8%(前期比-1.3ポイント)
Cクラスビル:+19.8%(前期比-1.9ポイント)

前年同期の賃料と比較し、それぞれのクラスについて変動率を算出すると、全クラスでプラスを維持したものの、Aクラスは1.6%とわずかで、前期まで4期連続した2桁プラスから大幅に上昇率を縮小させる結果となっていました。

Aクラスに比べると高い上昇率を維持しているBクラス、Cクラスでも、前期に比べるとその幅は小さくなっており、やや上昇の勢いが緩くなっている傾向もうかがわれました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

三幸エステート株式会社 「オフィスレント・インデックス」資料提供ページ
https://www.sanko-e.co.jp/publish-2018

PAGE TOP