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【pickupニュース】民泊認知度9割、賛成派6割超も利用はわずか3%程度

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民泊新法施行から1年、現況をリビンマッチが調査
不動産サービス・価格比較査定のポータルサイト「リビンマッチ」を運営するリビン・テクノロジーズ株式会社は11日、住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行された2018年6月15日から、約1年が経過した現在の状況を明らかにすべく、民泊に関するアンケート調査を実施、その結果をとりまとめて公開しました。

調査は2019年4月26日~5月15日、「リビンマッチ」を利用した40歳以上の全国男女を対象に、任意で回答するインターネット・アンケート方式で実施、469人の有効回答を得ました。年代の比率としては、40代が17.9%、50代が38.0%、60代以上が44.1%となっています。

・民泊の認知度
【40代】
知らない:8.3%
聞いたことがある:25.0%
なんとなく知っている:25.0%
知っている:39.3%
利用したことがある:2.4%

【50代】
知らない:11.8%
聞いたことがある:21.3%
なんとなく知っている:21.3%
知っている:44.4%
利用したことがある:1.1%

【60代以上】
知らない:9.2%
聞いたことがある:29.0%
なんとなく知っている:18.8%
知っている:40.6%
利用したことがある:2.4%

まず「民泊」について、どの程度認知が進んでいるか、各年代に調査したところ、全く「知らない」人は最も多い50代でも11.8%で、各年代9割前後の高い認知度があると分かりました。

「知っている」は4割前後、「聞いたことがある」人が2割強~3割弱、「なんとなく知っている」人が2割弱~2.5割となっています。ある程度理解が進んでいる一方、「利用したことがある」と回答した人は、40代で2.4%、50代は1.1%、60代以上も2.4%でごく少ない割合にとどまりました。

・知っている民泊サイト
【Airbnb】
40代:6.7%
50代:16.9%
60代以上:9.2%

【エアトリ民泊】
40代:7.1%
50代:7.9%
60代以上:2.9%

【STAY JAPAN】
40代:0.0%
50代:0.6%
60代以上:1.4%

【その他】
40代:1.2%
50代:3.4%
60代以上:3.9%

【知っているものはない】
40代:79.8%
50代:77.0%
60代以上:84.5%

「民泊」という言葉はかなり普及したことが確認されましたが、サービスとして知っている民泊サイトを尋ねると、民泊新法施行時にも話題になった、大手グローバルサイトの「Airbnb」でも40代で16.7%、50代で16.9%、60代以上の9.2%に知られているにとどまり、アジア中心のエボラブルアジアによる仲介サービス「エアトリ民泊」は40代で7.1%、50代で7.9%、60代以上では2.9%の認知となっていました。

国内では最大級の民泊予約サイトとして機能している「STAY JAPAN」にいたっては、40代では0.0%、50代で0.6%、60代以上の1.4%に知られているのみで、「知っているものはない」と回答した人が全年代圧倒的に多く、40代で79.8%、50代77.0%、60代以上で84.5%にものぼっています。

空き家活用などの観点で賛成派多数も自らの利用や経営には慎重な姿勢
・民泊制度について賛成
40代:70.2%
50代:60.1%
60代以上:64.3%

・賛成理由
1位 空き家の活用ができる:67.8%/74.8%/69.9%
2位 宿泊施設不足の解消になる:40.7%/45.8%/41.4%
3位 地域が活性化する:25.4%/26.2%/42.9%
4位 ゲストが各土地の文化や生活を体験できる:20.3%/19.6%/30.1%
5位 新しい人々との出会いができる:18.6%/21.5%/26.3%
6位 ゲストの宿泊費用負担減になる:23.7%/19.6%/25.6%
7位 ゲストと地域住民との交流が楽しめる:15.3%/16.8%/23.3%
8位 ゲストの出身地に興味を持つことができる:5.1%/6.5%/10.5%

・反対理由
1位 犯罪に利用されたら困る:72.0%/54.9%/51.4%
2位 地域の治安が悪化する:44.0%/50.7%/50.0%
3位 ゲストがマナーを守らない:48.0%/38.0%/52.7%
4位 近所にあると不安:28.0%/45.1%/39.2%
5位 ゲストと地域住民とのトラブルがある:28.0%/39.4%/36.5%
6位 ヤミ民泊がある:32.0%/25.4%/35.1%
7位 ゲストに部屋を汚される:40.0%/31.0%/21.6%
8位 ホストと地域住民とでトラブルがある:20.0%/22.5%/18.9%
9位 ゲストに設備・備品を持ち帰られる/破損される:8.0%/23.9%/18.9%
10位 不動産価値が下落する:12.0%/12.7%/12.2%

現時点で民泊制度をどう思うか尋ねたところ、「賛成」または「どちらかというと賛成」とした人が40代で約7割、50代で約6割、60代以上で約6.5割となり、いずれの年代でも賛成派が反対派を上回っていることが分かりました。反対派でも「どちらかというと反対」が2割強~3割程度と多く、「反対」とした人は1割未満になっています。

賛成派にその理由を尋ねた結果では、「空き家の活用ができる」が最多で、中でも50代は74.8%の人が理由に挙げていました。次いで多いのが「宿泊施設不足の解消になる」で各年代4割強、「地域が活性化する」は40代と50代で25%程度、60代以上では4割強が選択しています。

40代は「ゲストの宿泊費用負担減になる」が他の年代や他の項目に比べて理由に挙げる率が高く、経済面に注目していた一方、60代以上では「ゲストが各土地の文化や生活を体験できる」や「新しい人々との出会いができる」、「ゲストと地域住民との交流が楽しめる」、「ゲストの出身地に興味を持つことができる」など、利用するゲストとの交流に関する理由が他の年代よりいずれも高い割合で選択され、異文化交流の促進に強い関心がある傾向がみられています。

反対派の理由では、「犯罪に利用されたら困る」が最も多く、とくに40代が突出して72.0%となっていました。以下「地域の治安が悪化する」が5割前後、「ゲストがマナーを守らない」で4割弱~5割強と続いています。「近所にあると不安」も50代で45.1%にのぼり、主に治安面の懸念が上位を占めました。

ほかに、ゲストとのトラブルだけでなく、ホスト(貸主)と地域住民とのトラブル発生や、不動産価値の下落などを不安視し、反対とする向きもみられています。

・民泊の利用経験
40代:3.6%
50代:3.9%
60代以上:1.9%

自身の民泊利用経験では、「ある」とした人が最も高い50代でも3.9%、60代以上では1.9%にとどまり、約96~98%の人が利用経験のない状況となっていました。

・今後の民泊利用意向
【40代】
国内で利用したい:34.5%
海外で利用したい:3.6%
国内外で利用したい:9.5%
利用したくない:52.4%

【50代】
国内で利用したい:20.8%
海外で利用したい:11.8%
国内外で利用したい:10.7%
利用したくない:56.7%

【60代以上】
国内で利用したい:22.7%
海外で利用したい:10.2%
国内外で利用したい:7.7%
利用したくない:59.4%

今後について民泊を利用したいと思うかどうか、尋ねたところ、いずれの年代も「利用したくない」が過半で最も多く、60代以上では約6割にのぼっていました。40代では比較的「国内で利用したい」の回答が多く、34.5%となっています。それに対し、50代、60代以上では「国内で利用したい」は2割程度、「海外で利用したい」人が40代より多く、1割強になりました。「国内外で利用したい」人は、いずれも1割前後です。

・民泊経営意向
【40代】
経営したい:17.9%
経営したくない:82.1%
すでに経営している:0.0%

【50代】
経営したい:20.2%
経営したくない:79.8%
すでに経営している:0.0%

【60代以上】
経営したい:13.0%
経営したくない:87.0%
すでに経営している:0.0%

機会があれば民泊経営を行ってみたいかどうか尋ねた問いでは、50代が最も積極的で、20.2%に「経営したい」の回答がみられています。次いで高いのは40代の17.9%、60代以上では13.0%でした。「すでに経営している」という人は、どの年代にもみられず、8割~9割弱は「経営したくない」としています。

・民泊経営をしたい理由
1位 空き家の活用ができる:46.7%/44.4%/70.4%
2位 ゲストとの交流が楽しめる:26.7%/41.7%/37.0%
3位 未経験でも経営できる:40.0%/27.8%/33.3%
4位 投資目的:13.3%/22.2%/25.9%
5位 先行投資が安い:6.7%/8.3%/3.7%
6位 スクールに通わずに外国語が上達できる:6.7%/2.8%/11.1%

民泊の経営を機会があればしてみたいとした人の理由では、やはり「空き家(空室)の活用ができる」がトップで、中でも60代以上では70.4%と、群を抜いて高くなっていました。以下「ゲストの交流が楽しめる」、「未経験でも経営できる」が続き、前者は50代で、後者は40代で、やや回答率が高い傾向がみられます。

一方、60代以上では「投資目的」や「スクールに通わずに外国語が上達できる」といった理由が、他の年代よりも高くなっていました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)
(調査内容・リビンマッチ調べ)


▼外部リンク

リビン・テクノロジーズ株式会社 プレスリリース
https://www.lvnmatch.com/

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