収益物件
2019/06/14
【pickupニュース】インスペクション、認知は過半も実施は1割未満で広がりに課題
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調査は2019年4月24日～5月8日に、インターネットアンケート方式で実施、「健美家」に登録する会員約81,000人に参加を呼びかけ、522人から有効回答を得ています。
今回の調査は、宅地建物取引業者が交付する媒介契約書面において「建物状況調査を実施する者のあっせん」に関する事項が追加記載されてから初となるものであったため、収益不動産におけるインスペクションについての質問をテーマとしたとされています。
・インスペクションの認知
以前から知っている：52.3％
購入時に初めて知った：6.1％
売却時に初めて知った：1.9％
知らない：39.7％
「インスペクション」とは、既存住宅を対象に構造の安全性や劣化状況などを把握するため、専門的に行われる検査や診断のことを指し、目視による現況把握調査から、耐震診断など破壊調査を含めた詳細調査、性能向上のための調査など、目的に応じさまざまな内容で行われる住宅検査・調査のことです。
国内では2013年に「既存住宅インスペクション・ガイドライン」が国土交通省から発表されているほか、検査の質の確保と向上の観点から2017年には「既存住宅状況調査方法基準」が定められ、さらにそれにしたがってインスペクションを行うための「既存住宅状況調査技術者講習」の制度化などがなされています。
宅建業法では「建物状況調査」と呼ばれ、直近の法改正により、宅建業者にはインスペクションについて売主・買主にあたる依頼者へ説明を行うこと、またその依頼者の希望があればインスペクション事業者のあっせんを行うことが義務付けられました。
このインスペクションについて、認知状況を調査すると、「以前から知っている」人は52.3％と半数超で、「購入するときに初めて知った」人が6.1％、「売却する際に初めて知った」人が1.9％となっていました。「知らない」という回答者も39.7％と、約4割みられますが、不動産投資に一定以上の関心をもっている会員が対象であることもあり、比較的認知が進んでいる傾向がうかがわれました。
実施した：8.7％
実施していない：91.3％
・物件売却活動時のインスペクション実施状況
実施した：8.0％
実施していない：92.0％
認知は進んできていることが判明したインスペクションですが、実際の実施状況となると、物件購入時に「実施した」人が8.7％、物件売却活動時に「実施した」人は8.0％で、いずれも1割に満たず、9割超で実施されていませんでした。
住宅の質に関する買主の不安を解消することができ、取引後のトラブルも未然に防止できるなどメリットの多いインスペクションですが、安心と付加価値が付く一方、ある程度費用がかかることなどから、実施するだけの価値が見出されていない可能性もあるとみられます。
・今後のインスペクションに関する意向
購入時に重視したいと思う：58.2％
売却時に重視したいと思う：18.4％
しないと思う：36.8％
今後、インスペクションについて重視したいと思うかどうか尋ねた問いでは、「購入時に重視したいと思う」人は58.2％となり、約6割と高めになりました。一方、「売却時に重視したいと思う」人は18.4％で2割以下にとどまっています。いずれにおいても重視は「しないと思う」という人も36.8％みられました。
購入シーンでは、思わぬ欠陥などの不安を低減し、質の高い既存住宅を安心して入手しやすくなることから、より重視意向が高くなったと考えられます。売却する際も、より高額で売れやすくなったり、瑕疵担保責任のリスクをカバーできたりとメリットはあるのですが、費用負担が発生することもあり、買主側ほど積極的な意向は、現状、みられないのかもしれません。
こうした意識と、先の問いで明らかとなった、認知していても実施しなかった人の多さをみると、インスペクションの認知が進んでも、すぐに実践するケースが増加するとは考えにくく、広く普及するにはまだ時間がかかるのではないかとみられています。
ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください！
（画像はプレスリリースより）
（調査内容・「不動産投資と収益物件の情報サイト 健美家（けんびや）」より）
▼外部リンク
健美家株式会社 プレスリリース
https://www.kenbiya.com/press/pre2019-06-11.html
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健美家が不動産投資に関する意識調査でインスペクションのアンケートを実施
不動産投資や収益物件、賃貸経営に関する情報発信を行う専門サイト「健美家」の運営を中心に、事業を展開する健美家株式会社は11日、同サイトの会員を対象とした第11回の「不動産投資に関する意識調査」を実施、その結果をとりまとめて公開しました。調査は2019年4月24日～5月8日に、インターネットアンケート方式で実施、「健美家」に登録する会員約81,000人に参加を呼びかけ、522人から有効回答を得ています。
今回の調査は、宅地建物取引業者が交付する媒介契約書面において「建物状況調査を実施する者のあっせん」に関する事項が追加記載されてから初となるものであったため、収益不動産におけるインスペクションについての質問をテーマとしたとされています。
・インスペクションの認知
以前から知っている：52.3％
購入時に初めて知った：6.1％
売却時に初めて知った：1.9％
知らない：39.7％
「インスペクション」とは、既存住宅を対象に構造の安全性や劣化状況などを把握するため、専門的に行われる検査や診断のことを指し、目視による現況把握調査から、耐震診断など破壊調査を含めた詳細調査、性能向上のための調査など、目的に応じさまざまな内容で行われる住宅検査・調査のことです。
国内では2013年に「既存住宅インスペクション・ガイドライン」が国土交通省から発表されているほか、検査の質の確保と向上の観点から2017年には「既存住宅状況調査方法基準」が定められ、さらにそれにしたがってインスペクションを行うための「既存住宅状況調査技術者講習」の制度化などがなされています。
宅建業法では「建物状況調査」と呼ばれ、直近の法改正により、宅建業者にはインスペクションについて売主・買主にあたる依頼者へ説明を行うこと、またその依頼者の希望があればインスペクション事業者のあっせんを行うことが義務付けられました。
このインスペクションについて、認知状況を調査すると、「以前から知っている」人は52.3％と半数超で、「購入するときに初めて知った」人が6.1％、「売却する際に初めて知った」人が1.9％となっていました。「知らない」という回答者も39.7％と、約4割みられますが、不動産投資に一定以上の関心をもっている会員が対象であることもあり、比較的認知が進んでいる傾向がうかがわれました。
一定の重視意向はあるも即実践とはつながらない？
・物件購入時のインスペクション実施状況実施した：8.7％
実施していない：91.3％
・物件売却活動時のインスペクション実施状況
実施した：8.0％
実施していない：92.0％
認知は進んできていることが判明したインスペクションですが、実際の実施状況となると、物件購入時に「実施した」人が8.7％、物件売却活動時に「実施した」人は8.0％で、いずれも1割に満たず、9割超で実施されていませんでした。
住宅の質に関する買主の不安を解消することができ、取引後のトラブルも未然に防止できるなどメリットの多いインスペクションですが、安心と付加価値が付く一方、ある程度費用がかかることなどから、実施するだけの価値が見出されていない可能性もあるとみられます。
・今後のインスペクションに関する意向
購入時に重視したいと思う：58.2％
売却時に重視したいと思う：18.4％
しないと思う：36.8％
今後、インスペクションについて重視したいと思うかどうか尋ねた問いでは、「購入時に重視したいと思う」人は58.2％となり、約6割と高めになりました。一方、「売却時に重視したいと思う」人は18.4％で2割以下にとどまっています。いずれにおいても重視は「しないと思う」という人も36.8％みられました。
購入シーンでは、思わぬ欠陥などの不安を低減し、質の高い既存住宅を安心して入手しやすくなることから、より重視意向が高くなったと考えられます。売却する際も、より高額で売れやすくなったり、瑕疵担保責任のリスクをカバーできたりとメリットはあるのですが、費用負担が発生することもあり、買主側ほど積極的な意向は、現状、みられないのかもしれません。
こうした意識と、先の問いで明らかとなった、認知していても実施しなかった人の多さをみると、インスペクションの認知が進んでも、すぐに実践するケースが増加するとは考えにくく、広く普及するにはまだ時間がかかるのではないかとみられています。
ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください！
（画像はプレスリリースより）
（調査内容・「不動産投資と収益物件の情報サイト 健美家（けんびや）」より）
▼外部リンク
健美家株式会社 プレスリリース
https://www.kenbiya.com/press/pre2019-06-11.html
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