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【pickupニュース】REIT保有資産総額が21.5兆円を突破

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ARESが19年4月の市場マンスリーレポートを公開
一般社団法人不動産証券化協会(ARES)は4月25日、月次の「マンスリーレポート」2019年4月分を公開しました。不動産投資市場の最新動向をみることができます。

・REIT市場の概況
【保有不動産総額】
総額:21兆5,058億円(前月末比+4,460億円)
J-REIT:18兆3,442億円
私募REIT:3兆1,616億円

【投資法人数】
合計:92銘柄
J-REIT:63銘柄
私募REIT:29銘柄

【物件総数】
合計:4,763件
J-REIT:3,982件
私募REIT:781件

2019年3月末時点におけるREITの保有不動産総額は、取得価格ベースで合計21兆5,058億円となりました。2月末時点のデータと比較すると4,460億円の増加になっています。このうちJ-REITの総額は18兆3,442億円、私募REITの総額は3兆1,616億円でした。

投資法人数については、J-REITで63銘柄が上場、私募REITでは29法人が運用中で、合計92銘柄となり、やや増加、90銘柄を超える水準になっています。物件総数は4,763件で、内訳をみるとJ-REITが3,982件、私募REITが781件でした。

REIT市場全体の保有不動産として、2018年12月末時点の実績値と比較すると、物件数で150物件、資産額にして6,455億円の増加になったと報告されています。

・保有不動産種別資産額
【REIT市場全体】
オフィス:9兆2,058億円(構成比・42.8%)
商業施設:3兆7,076億円(同・17.2%)
住宅:3兆3,462億円(同・15.6%)
物流施設:3兆2,813億円(同・15.3%)
ホテル:1兆3,828億円(同・6.4%)
ヘルスケア施設:1,744億円(同・0.8%)
その他:4,067億円(同・1.9%)

【J-REIT】
オフィス:7兆7,363億円(構成比・42.2%)
商業施設:3兆3,344億円(同・18.2%)
住宅:2兆7,492億円(同・15.0%)
物流施設:2兆7,836億円(同・15.2%)
ホテル:1兆3,828億円(同・7.5%)
ヘルスケア施設:1,744億円(同・1.0%)
その他:1,835億円(同・1.0%)

【私募REIT】
オフィス:1兆4,705億円(構成比・46.5%)
商業施設:3,732億円(同・11.8%)
住宅:5,970億円(同・18.9%)
物流施設:4,977億円(同・15.7%)
その他:2,232億円(同・7.1%)

取得価格ベースで分析した保有不動産種別の資産額は、REIT市場全体の場合、オフィスが最も多い42.8%の9兆2,068億円、次いで商業施設が17.2%の3兆7,076億円でした。3位は住宅の15.6%で3兆3,462億円、4位が僅差の物流施設で15.3%にあたる3兆2,813億円となっています。

J-REITの場合もオフィスが最も多く、全体に占める割合は42.2%、7兆7,363億円でした。次いで多いのは商業施設の3兆3,344億円ですが、3位は物流施設で15.2%にあたる2兆7,836億円でした。住宅の2兆7,492億円を上回っています。ホテルも一定の存在感をみせ、7.5%を占める1兆3,828億円でした。

私募REITでは、オフィスの構成比がより高く、全体の46.5%で1兆4,705億円となっていました。次に多いのは住宅の5,970億円、物流施設の4,977億円と続きます。なお、私募REITのホテル、ヘルスケア施設は「その他」に含まれており、合計で7.1%にあたる2,232億円でした。

大きな変動はみられず緩やかな拡大傾向
・J-REIT市場の概況
上場銘柄数:63銘柄(前月末比+1銘柄)
時価総額:14兆1,942億円(前月末比+5,265億円)
保有不動産額:18兆3,442億円(前月末比+1,670億円)
東証REIT指数(配当なし):1907.36(前月末比+3.10%)
東証REIT指数(配当込み):3851.10(前月末比+3.30%)
予想分配金利回り:3.91%(前月末比-0.11ポイント)
NAV倍率:1.11倍(前月末比+0.03ポイント)

J-REIT市場の2019年3月末における投資口時価総額は14兆1,942億円で、前月末より5,265億円、率にして3.85%増加しました。前年同月末比では2兆2,473億円、率にして18.81%の増加となっています。

東証REIT指数は配当なしの指数が1907.36、配当込みは3851.1になりました。いずれも前月末に比べ3%強のアップになっています。予想分配金利回りは前月末より0.11ポイント低下し、3.91%となりました。一方NAV倍率は前月末より0.03ポイント上昇し、1.11倍になっています。

・2019年のJ-REIT動向
新規上場:2件/438億円
公募増資:13件/1,758億円
物件取得:111件/4,429億円
物件譲渡:28件/886億円

2019年1~3月末のJ-REIT市場動向としては、新規上場が2件あり、募集・売り出し総額は438億円でした。公募増資は前年同期に比べ半減した7件にとどまり、総額も710億円の減少となる1,758億円になっています。

物件取得件数は111件の4,429億円で、前年同期より48件、2,621億円の減少でした。物件譲渡は28件と前年同期より9件増加しましたが、譲渡額は886億円で、金額として876億円のマイナスになっていました。

・私募REITの概況
投資法人数:29銘柄(12月末比+1銘柄)
保有物件数:781物件(12月末比+68物件)
保有不動産額:3兆1,616億円(12月末比+2,790億円)
エクイティ出資総額:1兆8,789億円(12月末比+1,538億円)

2019年3月末の私募REIT市況をみると、29投資法人が運用中で781物件を保有、その額は12月末比より2,790億円多い3兆1,616億円でした。エクイティ出資額は1,538億円の増加となる1兆8,789億円です。

・投資家分布状況
地域金融機関:37.3%
中央金融法人:26.9%
年金:20.1%
事業会社等:15.7%

投資家の分布状況としては、地域金融機関が最も多い37.3%で、次いで中央金融法人の26.9%、年金が20.1%でした。事業会社などの合計は15.7%で、いずれもこれまでのシェアから大きな変化はみられていません。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はARES「マンスリーレポート 2019年4月」公開資料より)


▼外部リンク

一般社団法人不動産証券化協会 「マンスリーレポート」資料提供ページ
https://j-reit.jp/report/

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