収益物件
そのため、住宅ローンを利用する際には可能な限り低い金利で借り入れしたいと考えるのではないでしょうか。住宅ローンの現状について把握するためにも、住宅ローン金利の推移と現在の動向について調べていくことにしましょう。
全期間にわたって金利が固定型の住宅ローン「フラット35」のサイトにおいては、年別の「民間金融機関の住宅ローン金利推移」をグラフにて掲載しています。なお、住宅ローン金利の数値は、主要都市銀行の金利の中央値です。
それによると、固定金利期間選択型(10年)は、2009年(平成21年)前後に年4%台となって以降は、徐々に金利が低下傾向です。
また、固定金利期間選択型(3年)は、2008年(平成20年)前後に年3%台後半まで上昇しましたが、それ以降はゆるやかに金利が低下を続けています。
変動金利についてみてみると、2008年(平成20年)頃に年2%台半ばとなってからは、現時点までほとんど変化がない状況です。
フラット35が発表した2019年4月時点の住宅ローン金利は、以下の通りとなっています。
・固定金利期間選択型(10年):年3.20%
・固定金利期間選択型(3年):年2.94%
・変動金利型:年2.475%
参考:フラット35 民間金融機関の住宅ローン推移
https://www.flat35.com/loan/atoz/06.html
ここでは、三井住友銀行が提供している「三井住友住宅ローン」の金利を参考とします。期間は2018年4月から2019年4月までです。
超長期固定金利型(20年超35年以内)の金利は以下の通りとなります。なお、金利はいずれも年利です。
・2018年4月~7月:1.73%
・2018年8月:1.79%
・2018年9月:1.74%
・2018年10月~12月:1.79%
・2019年1月~4月:1.68%
また、変動金利型の金利は、2018年4月から2019年4月まで年2.475%で変動がありませんでした。
上記より、2019年の固定金利は、2018年と比較すると低下傾向にあることが読み取れます。
参考:三井住友銀行 住宅ローン金利水準(新規)
https://www.smbc.co.jp/
そこで気になるのが、住宅ローン金利の今後の見通しですが、住宅ローン金利は政策金利の動きと連動する傾向がみられます。
政策金利の動向で注目されるのはアメリカの金利動向ですが、アメリカの中央銀行にあたる「連邦準備理事会」は、3月に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)において、2019年の利上げ回数をゼロにするとの見通しを示しました。
アメリカで政策金利の利上げを見送るということは、日本で政策金利を利上げする可能性が低いこと、さらに、10月には消費税増税を控えており、消費の冷え込みが予測されるため、利上げの実施は控えることが予測されます。
上記の見通しにより、政策金利が上昇しなければ、住宅ローン金利は据え置かれるものと予想されます。借り入れする側にとって住宅ローンの借り入れを行いやすい状況は、今後も続くものとみられます。
(画像は写真ACより)
2019/04/17
借入時の参考に!住宅ローン金利の推移と現在の動向について
わずかな金利差で返済総額が大きく変動することも
住宅を購入する場合、住宅ローンの利用が一般的といえますが、住宅ローンを利用する場合は多額の借り入れを行うため、わずかな金利の差によって返済総額が大きく変わることがあります。そのため、住宅ローンを利用する際には可能な限り低い金利で借り入れしたいと考えるのではないでしょうか。住宅ローンの現状について把握するためにも、住宅ローン金利の推移と現在の動向について調べていくことにしましょう。
年単位でみる住宅ローン金利の推移
はじめに、年単位で住宅ローン金利の推移をみていくことにします。全期間にわたって金利が固定型の住宅ローン「フラット35」のサイトにおいては、年別の「民間金融機関の住宅ローン金利推移」をグラフにて掲載しています。なお、住宅ローン金利の数値は、主要都市銀行の金利の中央値です。
それによると、固定金利期間選択型(10年)は、2009年(平成21年)前後に年4%台となって以降は、徐々に金利が低下傾向です。
また、固定金利期間選択型(3年)は、2008年(平成20年)前後に年3%台後半まで上昇しましたが、それ以降はゆるやかに金利が低下を続けています。
変動金利についてみてみると、2008年(平成20年)頃に年2%台半ばとなってからは、現時点までほとんど変化がない状況です。
フラット35が発表した2019年4月時点の住宅ローン金利は、以下の通りとなっています。
・固定金利期間選択型(10年):年3.20%
・固定金利期間選択型(3年):年2.94%
・変動金利型:年2.475%
参考:フラット35 民間金融機関の住宅ローン推移
https://www.flat35.com/loan/atoz/06.html
月単位でみる住宅ローン金利の推移
次に、月単位での住宅ローン金利についてみていくことにしましょう。ここでは、三井住友銀行が提供している「三井住友住宅ローン」の金利を参考とします。期間は2018年4月から2019年4月までです。
超長期固定金利型(20年超35年以内)の金利は以下の通りとなります。なお、金利はいずれも年利です。
・2018年4月~7月:1.73%
・2018年8月:1.79%
・2018年9月:1.74%
・2018年10月~12月:1.79%
・2019年1月~4月:1.68%
また、変動金利型の金利は、2018年4月から2019年4月まで年2.475%で変動がありませんでした。
上記より、2019年の固定金利は、2018年と比較すると低下傾向にあることが読み取れます。
参考:三井住友銀行 住宅ローン金利水準(新規)
https://www.smbc.co.jp/
現在の住宅ローン金利動向と今後の見通しについて
住宅ローン金利は、低金利の水準が長期間にわたって続いていることから、住宅ローンを利用する側としては借り入れを行いやすい状況といえます。そこで気になるのが、住宅ローン金利の今後の見通しですが、住宅ローン金利は政策金利の動きと連動する傾向がみられます。
政策金利の動向で注目されるのはアメリカの金利動向ですが、アメリカの中央銀行にあたる「連邦準備理事会」は、3月に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)において、2019年の利上げ回数をゼロにするとの見通しを示しました。
アメリカで政策金利の利上げを見送るということは、日本で政策金利を利上げする可能性が低いこと、さらに、10月には消費税増税を控えており、消費の冷え込みが予測されるため、利上げの実施は控えることが予測されます。
上記の見通しにより、政策金利が上昇しなければ、住宅ローン金利は据え置かれるものと予想されます。借り入れする側にとって住宅ローンの借り入れを行いやすい状況は、今後も続くものとみられます。
(画像は写真ACより)
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