クラスコの資産運用

収益物件

【pickupニュース】寒さは仕方ない?断熱効果認知も費用から実施意向なしが約半数

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。
今回ピックアップするニュースはこちら!

SUVACOが住まいの断熱改修に関する調査を実施
住まいの専門家紹介サービスを手がけるSUVACO株式会社は19日、「住まいの断熱」に関する意識調査を実施し、その結果をとりまとめて公開しました。対象となったのは全国の20代以上既婚者で、調査実施期間は2019年2月26日~2月27日、インターネットアンケート方式により行われています。対象者には9地方による割り付けがなされており、有効回答数は507でした。

・住まいにおける「冬の寒さ」
光熱費が上がる:66.1%
暖房器具などで対処:60.7%
家の中でも厚着:28.6%
あてはまるものはない:10.7%
体調を崩しやすい:8.9%
暖房器具の買い足しを検討中:5.5%
断熱対策などリフォームを検討中:4.3%
専門家に相談:2.2%

まず現在の住まいにおける冬の寒さについて、どう感じているかなどあてはまる項目をチェックしてもらうと、「冬は光熱費が上がる」と「暖房器具などで対処している」という人がそれぞれ66.1%、60.7%で過半になり、「家の中でも厚着している」人も3割近くみられました。トップ2の回答は、両方を選んでいる人が4割以上だったことも報告されています。

また、寒さから冬には「体調を崩しやすい」人も8.9%あり、問題を感じている人は多いものの、「断熱対策などのリフォームを検討している」人は4.3%と5%にも満たない結果でした。

・暖房器具を使わない場合の家の寒さ
外気温より寒く感じる:11.4%
外気温と同じくらい寒い:21.3%
外気温より多少暖かい:39.3%
外気温よりも暖かい:23.1%
わからない:4.9%

次に、暖房器具を用いてしのいでいる人が多かったことから、暖房器具を使わない場合の家の寒さの度合いについて尋ねたところ、最多は「外気温より多少暖かい」の39.3%でしたが、「外気温より寒く感じる」が11.4%、「外気温と同じくらい寒い」21.3%と、外気温と同程度かそれ以上に寒いとする人も、およそ全体の3人に1人とかなり多いことがわかりました。

・保有している空調/季節家電
エアコン:83.6%
扇風機:74.2%
ストーブ・ヒーター:63.9%
空気清浄機:42.6%
こたつ:40.8%
ホットカーペット:39.3%
除湿機:26.6%
サーキュレーター:18.5%
電気毛布:17.0%
その他:1.8%
どれも持っていない:1.8%

自宅で保有している空調・季節家電を選んでもらうと、最多は「エアコン」で8割以上が該当、以下「扇風機」、「ストーブ・ヒーター」と続きました。エアコン保有者のうち、7割程度は田の暖房器具も持っており、複数のアイテムを組み合わせ、室内の冬の寒さに対応している人が多いようです。

・地方別の所持率(トップ/最下位)
エアコン:四国(96.2%)/北海道(34.5%)
こたつ:中国(61.1%)/北海道(10.3%)
ホットカーペット:北陸(40.8%)/北海道(12.1%)
ストーブ・ヒーター:北海道(74.1%)/関東(49.2%)
扇風機:四国(86.8%)/関東(66.1%)
サーキュレーター:東北(22.4%)/四国(11.3%)
除湿機:北陸(53.1%)/関東(11.9%)
加湿器:関東(47.5%)/近畿(31.3%)
空気清浄機:北陸(46.9%)/北海道(36.2%)
電気毛布:四国(26.4%)/北海道(5.2%)

空調・季節家電について、エリア別にその所持率を分析すると、エアコンやこたつ、電気毛布といった暖房器具は、意外にも、温暖なイメージのある中・四国で所持率が高く、逆に寒冷な北海道が最下位となっていました。北海道はホットカーペットの所持率も全国最下位になっています。

断熱改修にかけられる費用、10万円未満と低い回答が多数
・断熱改修での寒さ軽減効果
知っている:60.7%
知らない:39.3%

・断熱改修の実施意向
すでに施している:12.6%
施す予定:7.7%
施したい:33.5%
施したいとは思わない:46.2%

住まいにおける冬の寒さの根本的な軽減対策としてある「断熱改修」について、その効果を知っているか尋ねた問いでは、「知っている」人が6割超となりましたが、実施意向になると「施したいとは思わない」人が46.2%で半数近くにのぼりました。「すでに施している」人や、「施す予定」のある人は1割前後にとどまっています。

・断熱改修を行わない理由
費用が高そう:52.7%
賃貸住宅だから:28.0%
暖房器具で足りるから:18.6%
大変そう:16.6%
必要ない:12.9%
よくわからないから:12.4%
どこに相談すればよいかわからないから:6.7%
時間がないから:6.2%
あてはまるものはない:5.4%
その他:3.7%

では、多くの人が断熱改修の寒さに対する効果を知りつつ、なぜ施したいとは思わないのでしょうか。行わない理由を尋ねたところ、「費用が高そうだから」という回答が圧倒的に多く、52.7%となっていました。

2位には「賃貸住宅だから」できないという回答が28.0%で入っていますが、工事が「大変そう」といった声もみられ、主に多額の費用がかかり面倒も多そうといったマイナスイメージが広がっていることがわかります。

・断熱改修に許容できる価格
【部分改修】
10万円未満:44.8%
10万~50万円未満:17.2%
50万~100万円未満:8.5%
100万~150万円未満:5.5%
150万~200万円未満:2.4%
200万~250万円未満:0.4%
250万~300万円未満:0.6%
300万円以上:0.2%
わからない:20.5%

【全面改修】
10万円未満:30.8%
10万~50万円未満:16.8%
50万~100万円未満:12.0%
100万~150万円未満:6.5%
150万~200万円未満:5.5%
200万~250万円未満:2.0%
250万~300万円未満:2.6%
300万円以上:2.2%
わからない:21.7%

どの程度の金額であれば、断熱改修を実施しようと思うか、脱衣場で寒さを感じないくらいの部分改修と、室内で暖房機器をほとんど使わなくてもよいくらいの全面改修に分け、それぞれ回答してもらうと、いずれも「10万円未満」と断熱改修の費用としてはきわめて低い額を選んだ人が最多になっていました。

部分改修では、「50万円以上100万円未満」で1割を切り、「200万円以上250万円未満」以降は1%を下回っています。全面改修の場合、部分改修に比べると、やはり許容できる額は上がる傾向があるものの、「100万円以上150万円未満」で6.5%にまで下がり、「200万円以上250万円未満」以降は2~3%程度となっていました。

暖房機器の購入費用や冬に上昇する光熱費の分を考えれば、断熱改修にかけられて妥当な金額はある程度高く設定されるはずですが、実際の一般生活者における意識は違っています。高断熱・高気密の住宅で得られるメリットが、まだまだ十分に浸透していない可能性もあるでしょう。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

SUVACO株式会社によるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000007697.html

PAGE TOP