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【pickupニュース】18年注文住宅建築費用は微増の平均2,807万円

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リクルート住まいカンパニーが注文住宅のトレンド調査を実施
株式会社リクルート住まいカンパニーは12月4日、2018年分の「注文住宅動向・トレンド調査」を実施し、その結果をとりまとめて公開しました。注文住宅建築者・検討者の意識や行動など、最新動向をみることができます。

この調査は株式会社マクロミルに委託し、条件を満たす全国のマクロミルモニターをパネルに実施されたもので、1年以内に新築および建て替えの注文住宅を建築した建築者と、今後2年以内に建築を検討している検討者を対象としています。

建築者への調査期間は2018年7月24日~8月4日、検討者は2018年10月17日~10月30日でした。本調査の有効回答数は建築者が1,845、検討者が1,839となっています。なお集計・分析にあたっては、回収サンプルの偏りを実際の建築者・検討者の地域別出現率に合わせることを目的としたウェイトバック集計が行われました。

・建築者建築費用
1,500万円未満:7.1%(前年比+1.7ポイント)
1,500~2,000万円未満:12.5%(前年比-1.0ポイント)
2,000~2,500万円未満:23.7%(前年比-0.4ポイント)
2,500~3,000万円未満:19.3%(前年比-1.4ポイント)
3,000~3,500万円未満:17.9%(前年比+1.8ポイント)
3,500~4,000万円未満:8.3%(前年比-0.4ポイント)
4,000~4,500万円未満:4.7%(前年比-0.4ポイント)
4,500~5,000万円未満:2.0%(前年比-0.1ポイント)
5,000万円以上:4.5%(前年比+0.1ポイント)
平均:2,807万円(前年比+32万円)

注文住宅の建築者に建築費用を尋ねたところ、最多域は「2,000~2,500万円未満」の23.7%でした。全体としてほぼ例年と同様の分布になっていますが、やや「1,500万円未満」の低価格域が上昇し7.1%となった点、「3,000~3,500万円未満」が17.9%に増えている点に特徴があります。

全体平均は2,807万円で、前年より32万円のアップとなり、2,800万円台にのりました。低価格での建築ケースが増えている一方、3,000万円以上の占める割合も37.4%と前年より1.0ポイント増加、やや二分化傾向が進み、平均価格は微増となっています。

・新規建築と建て替えの動向
新たに土地(建築条件なし)を取得し建築:52.2%(前年比-1.9ポイント)
建築条件付き土地を取得し建築:15.0%(前年比+0.1ポイント)
以前から所有していた土地に建築:8.5%(前年比-0.4ポイント)
親族が現在所有している土地に建築:9.0%(前年比+1.1ポイント)
以前住んでいた住居を解体して建築:8.6%(前年比-0.6ポイント)
以前親が住んでいた住居を解体して建築:5.7%(前年比+1.2ポイント)
その他建て替え:1.0%(前年比+0.4ポイント)

建築者の建築状況をより詳しく尋ねると、建築条件のない「土地を新たに購入・取得して注文住宅を建てた」人が52.2%で過半を占め、今回も最多となっていました。およそ前年と同傾向ですが、「親族が現在所有している土地に注文住宅を建てた」人が9.0%に増加、また「以前親が住んでいた住居を解体してその土地に建てた」という建て替えの人も5.7%に増えています。

土地から取得して建築した人は67.2%、新規建築の合計は84.7%で、建て替えにあたる人が14.2%でした。前年比では建て替えの占める率が微増していますが、大きな変化ではありません。

・検討者の土地所有有無
土地なし:62.8%(前年比+2.9ポイント)
土地あり:36.7%(前年比-2.8ポイント)

注文住宅の建築を検討している人に、土地を所有しているかどうか尋ねた結果では、「土地なし」の人が6割を超え62.8%に増加、年々増加してきている傾向が確認されました。

消費増税を意識した検討が本格化
・家づくりを考えたきっかけ
いつか一戸建てに住みたいと思っていた:27.0%(前年比-2.6ポイント)
子どもが誕生した:25.8%(前年比+2.0ポイント)
子どもが成長した:22.0%(前年比-6.6ポイント)
家が手狭になった:21.0%(前年比-2.1ポイント)
結婚:20.8%(前年比+0.4ポイント)
消費税が上がる前に建てたいと思った:18.0%(前年比+7.9ポイント)
現在の家賃が高い:15.9%(前年比-3.8ポイント)
家の使い勝手が悪くなった:10.0%(前年比-4.8ポイント)
収納が少ない:10.0%(前年比-2.6ポイント)
資金のめどがついた:9.4%(前年比-0.4ポイント)
家本体が古くなった:9.0%(前年比-2.2ポイント)

検討者に家づくりを考え始めたきっかけを複数回答可で選択してもらうと、「いつかは一戸建てに住みたいと思っていた」が最多で27.0%を占めましたが、前年に比べると2.6ポイント減少しており、その他項目との差が縮まっています。また、前年2位だった「子どもが成長した」は6.6ポイント減少し、順位も3位に低下しました。

大きく伸びたのは「消費税が上がる前に建てたいと思った」の18.0%で、前年までは1割程度しかみられなかった回答が今回、7.9ポイントの増加で2割に近づいています。その他の回答傾向では、「金利の動向を見て」という人が年々減少してきており、前々年には12.4%の回答率を獲得していましたが、今回で5.9%にまで低下していました。

・消費税増税前における建築意向
絶対に間に合わせたい:31.3%(前年比+2.3ポイント)
できれば間に合わせたい:36.3%(前年比-6.7ポイント)
条件がそろったらで良い:14.7%(前年比-1.9ポイント)
間に合えば嬉しいが強いこだわりはない:11.4%(前年比+4.7ポイント)
全く関係ない:6.3%(前年比+1.6ポイント)

消費税増税前に注文住宅を建築したいかどうか、その意向の度合いを検討者に尋ねた結果では、「絶対に間に合わせたい」人が31.3%で前年より2.3ポイント増加しました。一方、「できれば間に合わせたい」人は6.7ポイント減少、36.3%になっています。増税がより現実のものとして近づいてきた結果、建築を急ぐ人と焦らず慎重に進めたいという人に分かれてきたとみることもできるでしょう。

・消費税増税に伴う関連経過措置の認知度
内容まで理解している:22.0%(前年比+8.0ポイント)
何となく知っているが詳細は分からない:45.2%(前年比+7.0ポイント)
全く知らない:32.8%(前年比-15.0ポイント)

10%への消費税増税に伴い、適用される経過措置について知っているか尋ねた結果では、「内容まで理解している」人、「何となく知っているが詳細は分からない」人のいずれも前年より増加し、これらを合計した名称以上の認知度をもつ人の割合が67.2%と7割に迫るところまで上昇していました。前年の半数程度から比較すると、かなり認知が進んだといえます。

・ZEHの認知率
内容まで知っている:23.1%(前年比+1.9ポイント)
名前だけは知っている:42.9%(前年比+0.2ポイント)
名前も知らない:34.0%(前年比-2.1ポイント)

・ZEH認知者における導入検討状況
導入した:17.6%(前年比-0.1ポイント)
検討したがやめた:37.3%(前年比+2.8ポイント)
全く検討していない:45.1%(前年比-2.7ポイント)

ネット・ゼロ・エネルギーハウス(ZEH)について知っているか、検討者に尋ねた問いでは、「内容まで知っている」人が23.1%、「名前だけは知っている」人が42.9%で、認知率は66.0%に達し、前年より2.1ポイント、前々年比では11.6ポイントの上昇となりました。認知度は徐々に上がってきています。

一方、建築者でZEHを知っている人が、実際に導入したかどうかを調べた結果では、「導入した」が17.6%で前年より0.1ポイント減少、「全く検討していない」人は2.7ポイント減少したものの、「検討したがやめた」という人が増加し、37.3%となっていました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

株式会社リクルート住まいカンパニー プレスリリース
https://www.recruit-sumai.co.jp/

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