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公益財団法人不動産流通推進センターは12日、2018年10月の全国指定流通機構（レインズ）における既存住宅の物件動向をとりまとめたデータを公開しました。売買の成約報告があった取引事例について集計したもので、最新の市場動向をみることができます。

・既存マンション成約物件概況
成約件数：6,105件（前年同月比＋1.40％）
成約価格：2,666万円（前年同月比＋2.85％）
平米単価：40.22万円（前年同月比＋2.00％）
専有面積：67.85平方メートル（前年同月比＋0.50％）
築年数：21.89年（前年同月比＋1.22％）

2018年10月の全国指定流通機構に成約報告がなされた既存マンションは、物件数が6,105件で、前年同月より1.40％増加しています。価格は2,666万円で、前年同月より2.85％上昇、平米単価も40.22万円に上昇し、前年同月比で2.00％のプラスとなりました。前年同月に対する価格上昇は、これで62カ月連続のことになります。

専有面積は67.85平方メートルで、前年同月より0.50％の拡張と、わずかながら2カ月連続のプラスになりました。築年数は21.89年で、前年同月より1.22％伸びています。

・地域別既存マンション成約動向
【成約件数】
北海道：253件（前年同月比＋16.59％）
東北：145件（前年同月比－12.12％）
北関東甲信越：78件（前年同月比－13.33％）
首都圏：3,058件（前年同月比－0.46％）
北陸：37件（前年同月比＋15.63％）
中部圏：436件（前年同月比＋0.46％）
近畿圏：1,520件（前年同月比＋3.97％）
中国：129件（前年同月比－0.77％）
四国：42件（前年同月比＋13.51％）
九州・沖縄：412件（前年同月比＋6.46％）

【成約価格】
北海道：1,699万円（前年同月比＋11.00％）
東北：1,791万円（前年同月比＋4.53％）
北関東甲信越：1,481万円（前年同月比－1.77％）
首都圏：3,288万円（前年同月比＋2.01％）
北陸：1,503万円（前年同月比－3.06％）
中部圏：2,029万円（前年同月比＋12.36％）
近畿圏：2,212万円（前年同月比＋2.70％）
中国：2,032万円（前年同月比＋3.65％）
四国：1,580万円（前年同月比＋6.65％）
九州・沖縄：1,956万円（前年同月比＋10.76％）

全国の既存マンション成約動向を地域別に分析すると、成約物件数では東北、北関東甲信越が前年同月比で2桁マイナスとなり、低調さが目立ちました。また首都圏と中国では1％未満ながらマイナスになり、微減傾向がみられています。大きく伸びたのは北海道、北陸、四国の3地域で、それぞれ16.59％、15.63％、13.51％の増加でした。

成約価格は全体に上昇傾向でしたが、北関東甲信越と北陸がマイナスになっています。逆に北海道、中部圏、九州・沖縄は前年同月比で10％を超える価格上昇を記録しました。首都圏は前年同月比で2.01％のアップとなり、3,288万円となっています。なお中部圏、近畿圏、中国が2,000万円台、それ以外は1,000万円台でした。

・既存戸建住宅成約物件概況
成約件数：3,234件（前年同月比－2.97％）
成約価格：2,219万円（前年同月比－0.23％）
建物面積：113.85平方メートル（前年同月比－0.03％）
土地面積：193.19平方メートル（前年同月比＋0.74％）
築年数：24.82年（前年同月比＋0.84％）

2018年10月の既存戸建住宅の成約物件数は3,234件で、前年同月より2.97％の減少となりました。また成約価格も2,219万円で、前年同月より0.23％の下落になっています。ほぼ横ばいながらマイナスに転じたのは8カ月ぶりのことで、動向が注視されるでしょう。

建物面積は113.85平方メートル、前年同月比で0.03％の縮小となりました。こちらも8カ月ぶりのマイナスです。一方、土地面積は193.19平方メートルで、前年同月比0.74％のプラス、わずかに拡張されています。築年数は24.82年で、前年同月より0.84％の延びになりました。

・地域別既存戸建住宅成約動向
【成約件数】
北海道：235件（前年同月比－1.26％）
東北：163件（前年同月比＋5.16％）
北関東甲信越：148件（前年同月比－26.37％）
首都圏：993件（前年同月比－1.49％）
北陸：102件（前年同月比＋9.68％）
中部圏：254件（前年同月比－16.17％）
近畿圏：900件（前年同月比－0.11％）
中国：145件（前年同月比－0.68％）
四国：51件（前年同月比－3.77％）
九州・沖縄：243件（前年同月比＋3.40％）

【成約価格】
北海道：1,484万円（前年同月比－2.00％）
東北：1,802万円（前年同月比＋1.53％）
北関東甲信越：1,366万円（前年同月比－2.59％）
首都圏：3,005万円（前年同月比－4.96％）
北陸：1,450万円（前年同月比＋5.66％）
中部圏：2,236万円（前年同月比＋7.98％）
近畿圏：2,082万円（前年同月比＋2.66％）
中国：1,545万円（前年同月比－7.44％）
四国：1,290万円（前年同月比＋9.54％）
九州・沖縄：1,929万円（前年同月比＋7.81％）

既存戸建住宅の成約動向を地域別に集計すると、成約件数では全体にマイナスが目立ち、プラスを記録したのは東北と北陸、九州・沖縄の3地域に限られました。近畿圏や中国は微減ですが、北関東甲信越は前年同月比で26.37％もの減少、中部圏も16.17％の減少で、大きくマイナスとなっています。首都圏も1.49％の減少で1,000件を割り込み、993件にとどまりました。

成約価格は北海道、北関東甲信越、首都圏、中国の4地域で、前年同月に比べ下落しています。これら地域はすべて物件数でもマイナスになっており、全体として取引が低調傾向でした。最も下落幅が大きかったのは中国で、前年同月比7.44％の下落になっています。これに対し、北陸、中部圏、四国、九州・沖縄では5％を超える価格上昇がみられました。四国は物件数が少ないものの、前年同月比9.54％の価格上昇を記録し、今回最も伸びた地域になっています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください！

（画像は不動産流通推進センター「指定流通機構の物件動向について 2018年10月」公開資料より）


▼外部リンク

公益財団法人不動産流通推進センター　「指定流通機構の物件動向」資料提供ページ
https://www.retpc.jp/chosa/reins/reins_new/