クラスコの資産運用

収益物件

【pickupニュース】LGBTの住まい探し、購入・賃貸とも約3割が苦心

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。
今回ピックアップするニュースはこちら!

リクルート住まいカンパニーがLGBTの住まいに関する実態調査を実施
株式会社リクルート住まいカンパニーは4日、LGBT当事者の住まいに関わることを中心とした日常生活における差別や困難性など、現在の実態を明らかにすべく調査を実施、「LGBTの住まい・暮らし実態調査2018」としてその結果をとりまとめ、公開しました。

調査は、2018年8月3日~8月10日の期間、全国の20~59歳でLGBTを自認している人を対象に、公募型アンケートパネルでのインターネット調査方式で実施、362人の有効回答を得たものとなっています。

・セクシュアリティのカミングアウト
している:54.1%
誰にもしていない:45.9%

【打ち明けた相手】
親:18.8%
兄弟:16.3%
親戚:4.4%
同性の友人:36.7%
異性の友人:22.1%
同僚:6.9%
上司:4.1%
会社の人事部:1.7%
かかりつけ医・担当医:5.2%
その他:2.5%

まず自身のセクシュアリティについて、カミングアウトした経験があるかどうか尋ねると、全体ではカミングアウトしている人が54.1%、誰にもしていない人が45.9%と、およそ半々になっていました。

LGBT別ではレズビアンが67.3%と最も高く、トランスジェンダーが最も低い45.7%でした。年代別の分析結果では、年齢が低いほどカミングアウト率が高く、20代では62.2%にのぼるのに対し、50代では47.4%と15ポイント近い差がみられています。

打ち明けた対象は、「同性の友人」が最も多い36.7%で、次いで「異性の友人」の22.1%、「親」の18.8%などとなっています。

・偏見や差別を受けた経験
ある:41.2%
ない:40.1%
どちらともいえない/覚えていない:18.8%

学校や会社など集団生活を送る中で、偏見や差別的言動を受けたことや、不快感をもったことがあるかを問うた設問では、「ある」とした人が41.2%、「ない」が40.1%で、「どちらともいえない」人が18.8%でした。なおLGBT別では、ゲイの人で「ある」と回答した人が最も多く、55.1%と過半を占めました。

・現在の住まい形態
自己所有一戸建て:22.1%
自己所有マンション:9.1%
賃貸一戸建て:4.1%
賃貸アパート・マンション:36.7%
会社の寮・社宅、官舎:2.2%
親族所有:23.2%
シェアハウス・ルームシェア:1.4%
その他:1.1%

【持ち家比率】
レズビアン:27.0%
ゲイ:40.4%
バイセクシュアル:26.5%
トランスジェンダー:32.9%

【賃貸率】
レズビアン:40.4%
ゲイ:30.3%
バイセクシュアル:47.0%
トランスジェンダー:41.5%

現在の住まい形態を回答してもらうと、全体では「賃貸アパート・マンション」が最多で36.7%にのぼり、次いで「親族所有」の23.2%、「自己所有一戸建て」の22.1%となりました。持ち家比率は「ゲイ」が突出して高く40.4%で、最も低い「バイセクシュアル」の26.5%と比較すると約14ポイントの開きがあります。

「バイセクシュアル」では「親族所有」も21.2%と他に比べて低めで、「賃貸一戸建て」と「賃貸アパート・マンション」を合わせた賃貸率が47.0%と高くなっていました。

住まい探しや購入に困難を抱える人が多数
・日常生活における困難の経験(実行経験者比率)
賃貸住宅を探す:28.7%(57.7%)
住宅を購入する:31.1%(44.5%)
結婚式(自身の挙式):33.3%(45.6%)
旅行:30.6%(79.6%)
会食:30.4%(78.2%)
トイレなど性別で分けられた施設利用:28.3%(79.0%)
会員制の趣味・習い事への参加:25.2%(59.1%)
理美容室など施術サービス:23.0%(73.2%)
ショッピング:23.0%(85.4%)
受験/就職・転職活動:22.9%(74.9%)

日常生活において、自身のセクシュアリティが原因でトラブルや困難、居心地の悪さがあり、該当行動が「実行できなかった・諦めた」、「実行できたがトラブル・困難・居心地の悪さがあった」を合計した割合を困難経験者の比率とし、「その行動をしていない」人を除いた割合を「実行経験者比率」として調査すると、「賃貸住宅」探しは、57.7%の実行経験者比率で、困難経験者が28.7%となっていました。また「住宅を購入する」ケースでは、実行経験者比率が44.5%の中、31.1%が困難を感じています。

その他の日常生活行動では、自身の挙式である「結婚式」が困難経験者比率が最も高い33.3%ですが、こちらは実行経験者比率も45.6%と低めにとどまっています。次いで多い修学旅行や会社の旅行、合宿などを含む「旅行」は、困難経験者が30.6%で、実行経験者比率も79.6%と高く、何らかの苦しさを抱きやすいシーンであることが分かりました。

「会食」も困難経験者が30.4%、実行経験者比率が78.2%と高めで、これに続くのがトイレや更衣室、入浴施設など「性別で分けられた施設の利用」の28.3%、実行経験者比率79.0%でした。

・同性カップル共同で組める住宅ローン商品について
【認知度】
認知している:26.8%
認知していない:51.9%
分からない:21.3%

【利用について】
利用経験あり:3.0%
利用意向あり:35.6%
利用意向なし:40.1%
分からない:21.3%

同性カップルが共同で組むことができる住宅ローン商品の存在について、認知度を調査した結果では、「認知している」人が26.8%にとどまり、「認知していない」人が51.9%と過半を占めています。

こうした住宅ローンについての利用経験や意向を尋ねると、「利用経験あり」とした人はわずか3.0%で、やはりまだごく少数にしか利用されていないことが明らかとなりました。今後の利用については、「分からない」も21.3%とまだ多くなっていますが、「意向あり」が35.6%みられています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

株式会社リクルート住まいカンパニー プレスリリース
https://www.recruit-sumai.co.jp/

PAGE TOP