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【pickupニュース】18年8月首都圏Mの発売戸数、93年以来の低水準に

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不動産経済研究所が首都圏の最新市場動向を発表
株式会社不動産経済研究所は13日、2018年8月期における首都圏のマンション・建売市場動向をとりまとめ、そのデータを公開しました。販売動向や在庫状況などをみることができます。

・首都圏マンション販売動向
発売戸数:1,502戸(前月比-49.7%、前年同月比-28.5%)
契約率:64.5%(前月比-3.3ポイント、前年同月比-3.7ポイント)
1戸あたり平均価格:5,360万円(前月比-13.4%、前年同月比-7.5%)
平米単価:78.8万円(前月比-14.1%、前年同月比-9.5%)

2018年8月の首都圏におけるマンション新規発売戸数は1,502戸で、前月より49.7%、また前年同月よりも28.5%と大幅に少ない限定的な供給となりました。8月としては、1,354戸だった1993年以来の低い水準になっています。契約戸数も969戸で、月間契約率が64.5%に低下しました。

1戸あたりの平均価格は5,360万円で、前月より総額で831万円、率にして13.4%、前年同月比でも434万円、率にして7.5%の下落となっています。平米単価は78.8万円で、こちらも前月比・前年同月比のいずれもマイナスとなり、90万円台にのっていた前月から、一気に80万円を割り込む水準に下落しました。

・首都圏マンションの在庫状況
翌月繰越販売在庫数:6,023戸(前月末比-239戸、前年同月末比-84戸)
即日完売物件:なし
9月の発売戸数見込み:3,000戸

8月末時点における翌月繰越販売在庫数は6,023戸となり、前月末より239戸減少、前年同月と比べても84戸少ない状態になっています。8月の即日完売物件はなく、2018年9月には3,000戸の発売が見込まれています。

・首都圏マンション地域別販売動向
【新規発売戸数】
東京都区部:553戸(前年同月比-48.2%)
都下:105戸(前年同月比-49.5%)
神奈川県:140戸(前年同月比-63.4%)
埼玉県:217戸(前年同月比-32.0%)
千葉県:487戸(前年同月比+292.7%)

【月間契約率】
東京都区部:53.9%
都下:60.0%
神奈川県:62.9%
埼玉県:38.7%
千葉県:89.5%

【平米単価】
東京都区部:91.7万円(前年同月比+8.3%)
都下:72.9万円(前年同月比-10.1%)
神奈川県:70.6万円(前年同月比+5.7%)
埼玉県:61.8万円(前年同月比+6.0%)
千葉県:51.3万円(前年同月比-4.8%)

地域別で販売動向を分析すると、新規発売戸数は千葉県を除いて大幅に減少、東京都区部は前年同月より48.2%少ない553戸で、全体に対する構成比を36.8%まで低下させています。神奈川県も前年同月より63.4%少ない140戸と、きわめて低調でした。これに対し、千葉県は前年同月より292.7%と大幅な増加で、487戸と都区部に迫る値に伸びています。

月間契約率は、千葉県が際立って高い89.5%で、埼玉県は38.7%と低めになりました。都区部は53.9%、都下は60.0%です。平米単価をみると、都下と千葉県が前年同月より下落、都区部と神奈川県、埼玉県は上昇となり、傾向が分かれています。最も高い都区部は前年同月より8.3%上昇し、91.7万円になりました。これに対し都下は10.1%の下落で、72.9万円でした。東京都内の格差が広がっているとみることもできます。

建売も前月より低調な傾向に
・首都圏建売住宅販売動向
新規発売戸数:272戸(前月比-40.9%、前年同月比+1.5%)
契約率:30.1%(前月比-20.1ポイント、前年同月比-6.1ポイント)
平均価格:4,459.5万円(前月比-24.3%、前年同月比+0.2%)

2018年8月の首都圏における建売住宅新規発売戸数は272戸で、大きく伸びた前月に比較すると40.9%の大幅減少になりました。ただし前年同月比では1.5%の増加と、微増を記録しています。新規発売戸数に対する契約戸数は82戸で、月間契約率は30.1%、かろうじて30%台となったものの、前月比で20.1ポイント、前年同月比でも6.1ポイントの低下になりました。

1戸あたりの平均価格は4,459.5万円で、5,889.0万円と高額水準だった前月に比べ24.3%の下落となっています。前年同月比では総額で9.7万円、率にして0.2%の上昇と、ほぼ横ばいながらプラスをキープしました。

・首都圏建売住宅の在庫状況
翌月繰越販売在庫数:819戸(前月末比+36戸、前年同月末比+96戸)
即日完売:7戸

8月末時点での発売後6ヶ月以内にあたる翌月繰越販売在庫数は819戸となり、前月末より36戸増加しました。前年同月末と比較しても96戸の増加になっています。なお8月の即日完売は7戸でした。

・首都圏建売住宅地域別販売動向
【新規発売戸数】
東京都:27戸
千葉県:75戸
埼玉県:135戸
神奈川県:35戸
茨城県:0戸

【月間契約率】
東京都:40.7%
千葉県:29.3%
埼玉県:29.6%
神奈川県:25.7%

【平均価格】
東京都:7,183.3万円
千葉県:4,280.1万円
埼玉県:3,901.4万円
神奈川県:4,895.1万円

地域別に建売住宅の販売動向をみると、発売戸数は東京都が27戸で、全体の9.9%と1割を切り、最も多かったのは埼玉県の135戸でした。埼玉県が全体の49.6%と約半数を占めています。茨城県の新規供給はありませんでした。

月間契約率は、供給が少なかったこともあり、東京都が40.7%と高い傾向になりましたが、そのほかは30%弱の水準になっています。平均価格は東京都が7,183.3万円と高額で、神奈川県は5,000万円をやや下回る4,895.1万円、千葉県が4,280.1万円で、供給の多かった埼玉県は4,000万円アンダーの3,901.4万円でした。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像は不動産経済研究所「首都圏マンション・建売市場動向 2018年8月度」公開資料より)


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https://www.fudousankeizai.co.jp/

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