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【pickupニュース】都心5区のビル空室率、8月も1%割れ

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三幸エステートが最新のオフィスマーケットレポートを公開
三幸エステート株式会社は13日、2018年8月度のデータをもとに調査・分析を行った「オフィスマーケットレポート9月号」の公開を開始しました。東京都心5区をはじめ、東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡の全国6大都市における最新のオフィスビル市況をみることができます。

・調査定義
東京都心5区:千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区
大規模ビル:1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
現空面積:テナントが未入居で契約後すぐに入居できる面積の合計
募集面積:統計日時点で公開されているテナント募集面積の合計

この統計調査は1994年1月1日に開始され、月次でデータ公開が行われているもので、東京都心5区、大規模ビル、現空面積、募集面積の用語定義は、上記のようになっています。

・東京都心5区大規模ビルの空室率動向
空室率:0.95%(前月比横ばい)
現空面積:56,206坪(前月比-2,435坪)

2018年8月時点における東京都心5区大規模ビルの空室率は0.95%で、3カ月連続の1%割れときわめて低い水準を維持したものの、前月からの増減はなく、18カ月続いた低下傾向から横ばいに転じました。

ただしこの低下がストップした背景には、丸の内・大手町エリアで、一定面積の募集床を残し、竣工を迎えたビルがみられたことがあり、オフィス需要には停滞傾向が生じていないため、下げ止まりは一時的なものとの見方がなされています。

現空面積は、やや増加した前月から再び2,435坪の減少になり、56,206坪となりました。この坪数は「六本木ヒルズ森タワー」のオフィス総貸室面積に近い値であるため、仮に同物件を全館空室と仮定すると、都心5区に存在するそれ以外の大規模ビル約1,100棟には、空室が全くない状態にあたるとも報告されています。

賃料はさらに上昇、募集面積も20万坪台に
・東京都心5区大規模ビルの賃料動向
平均募集賃料:坪あたり28,793円(前月比+329円)
募集面積:292,421坪(前月比-17,541坪)

2018年8月時点での東京都心5区大規模ビル平均募集賃料は、共益費込みで1坪あたり28,793円となり、前月より329円アップしました。きわめて低い空室率を受け、賃料引き上げの動きが散見されており、4カ月連続の上昇となっています。

一時横ばいとなり天井感が広がっていた賃料相場ですが、再び緩やかな上昇傾向になり、2009年6月以来の坪あたり29,000円台も間近に迫ってきました。継続賃料の引き上げも多くみられています。

また、6月、7月とやや増加傾向にあった募集面積は今回再び減少に転じ、17,541坪の減少で30万坪を割り込む292,421坪となりました。

・既存ビルの募集面積
2018年8月:145,089坪
2007年7月の統計最低値を更新

既存ビルの募集面積の推移をみると、今回145,089坪にまで減少し、ファンドバブルとされた2007年7月に記録した、統計開始以来の最低値を更新する値になりました。2007年後半から2009年の頭にかけて急増した既存大規模ビルの募集面積ですが、2013年頃からは減少傾向が続いています。

既存ビル募集面積は、実際にオフィス移転を検討する際の選択肢幅に近いものとなるため、その低下は市場の品薄感を示しているといえます。2007年以降、大規模ビルストックは大幅に増大しているため、ストックに対する割合で考えると、さらにその品薄感の強さが感じられるとも指摘されました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像は三幸エステート「オフィスマーケットレポート 2018年9月号 東京都心5区大規模ビル」公開資料より)


▼外部リンク

三幸エステート株式会社 「オフィスマーケットレポート 2018年9月号 東京都心5区大規模ビル」公開資料
http://www.sanko-e.co.jp/download_file/view/9699/2290

三幸エステート株式会社 データ提供ページ
https://www.sanko-e.co.jp/data/report/201809

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