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【pickupニュース】18年上半期の世界商業用不動産投資、日本はやや減速も全体は高水準

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JLLが世界の商業用不動産投資額に関するレポートを公開
グローバルに総合不動産サービスを展開するJLLはこのほど、世界の商業用不動産投資に関する投資分析レポートをまとめ、データの提供を開始しました。同社グループの日本法人であるジョーンズ ラング ラサール株式会社(JLL日本)より、14日付でハイライトが発表されています。

・世界商業用不動産投資額
2018年第2四半期:1,730億ドル(前年同期比+10%)
2018年上半期:3,410億ドル(前年同期比+13%)
2018年通年見通し:約7,150億ドル(前年比横ばい)

世界の商業用不動産投資額は、2018年第2四半期で1,730億ドルとなり、前期より40億ドル増加、前年同期と比較すると160億ドルの増加で、率にして10%のアップとなっていました。これは上半期の投資額として、2007年上半期以来の高水準な値です。2018年上半期では3,410億ドルになり、こちらも前年同期比で13%の増加と活況でした。

市場は好調な推移をみせており、投資家の意欲も高い状態が続いています。そうした中、投資家の関心はより高い利回りが見込まれる物流やオルタナティブセクターへと向かっており、これらへの投資割合が増えてきました。ニーズの高さに比較して供給が限定的な状況は変わらないものの、2018年通年も投資額は前年と同レベルの約7,150億ドルが見込まれています。

・都市別投資額ランキング
1位 ロンドン:158億ドル(前年同期比+3億ドル)
2位 ニューヨーク:157.9億ドル(前年同期比+46億ドル)
3位 香港:146億ドル(前年同期比+88億ドル)
4位 東京:124億ドル(前年同期比+48億ドル)
5位 パリ:116億ドル(前年同期比+55億ドル)
6位 ソウル:102億ドル(前年同期比+34億ドル)
7位 ロサンゼルス:85億ドル(前年同期比-16億ドル)
8位 シカゴ:70億ドル(前年同期比+40億ドル)
9位 上海:66億ドル(前年同期比+3億ドル)
10位 ワシントンDC:65億ドル(前年同期比+3億ドル)

2018年上半期の投資活動が盛んな世界の都市をランキングでみると、トップはロンドンで、2017年上半期と同じでしたが、額は3億ドル増加していました。2位も17年上半期と同じニューヨークで、こちらは46億ドルの大幅増になっています。3位は香港で、88億ドルとさらに大きく増加、順位も10位からトップ3入りを果たすまでにランクアップしています。

東京は17年上半期と同じ4位、額は48億ドルの増加で124億ドルでした。続く5位には、ランキングを9位から上げたパリが116億ドルで入っています。また、シカゴは17年上半期の22位からランクアップしてトップ10入りし、8位の70億ドルとなりました。

さらに活況を増すアジア太平洋地域
・アメリカ大陸の投資額動向
2018年第2四半期:630億ドル(前年同期比横ばい)
2018年上半期:1,320億ドル(前年同期比+9%)
2018年通年見通し:前年比横ばい

アメリカ大陸の商業用不動産投資額は、2018年第2四半期で630億ドルとなり、前年同期から横ばいの水準になっています。上半期では1,320億ドルとなり、前年同期比9%の増加でした。内訳として引き続き米国での投資活動が全体を牽引しており、同国の上半期投資額は、前年同期比で11%の増加となっています。なお、2018年通年では前年比横ばいの水準が予測されました。

・EMEAの投資額動向
2018年第2四半期:670億ドル(前年同期比+11%)
2018年上半期:1,280億ドル(前年同期比+9%)
2018年通年見通し:前年比-5%

EMEAの商業用不動産投資額動向をみると、2018年第2四半期は670億ドルで、前年同期より11%伸びています。上半期全体でも1,280億ドルと、前年同期に比べ9%の増加となりました。英国のEU離脱問題で、市場にも先行き不透明感が広がっていますが、同国の上半期投資額は前年同期比19%増を記録しており、活発な投資活動がみられています。一方、2018年通年では前年に比べ5%の低下になると予想されました。

・アジア太平洋地域の投資額動向
2018年第2四半期:420億ドル(前年同期比+26%)
2018年上半期:810億ドル(前年同期比+29%)
2018年通年見通し:前年比+15%

アジア太平洋地域では、2018年第2四半期で420億ドルの投資額を記録、前年同期より26%の増加となりました。上半期も810億ドルで、前年同期比29%のアップと顕著な伸びがみられています。

この810億ドルという額は、上半期の投資額として、アジア太平洋地域の最高額を更新するものです。アメリカ大陸やEMEAに比較すると、小さめの市場規模ですが、成長は著しいといえるでしょう。香港、韓国、オーストラリアでの投資活動がとくに活発で、逆に日本と中国では減速傾向がみられました。2018年通年でのアジア太平洋地域投資額は、前年比で15%の増加が見込まれています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

ジョーンズ ラング ラサール株式会社 ニュースリリース(プレスリリース)
http://www.joneslanglasalle.co.jp/

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