クラスコの資産運用

収益物件

【pickupニュース】18年6月の東京オフィス賃料、さらに上昇へ

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。
今回ピックアップするニュースはこちら!

三鬼商事が最新のオフィスマーケットデータを公開
三鬼商事株式会社は13日、全国主要都市のビジネス地区における「オフィスマーケット」データを更新、最新市況調査結果として公開しました。札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、大阪、福岡の各地域に関するデータをみることができます。

・東京ビジネス地区の空室率動向
全体平均:2.57%(前月比-0.11ポイント、前年同月比-0.69ポイント)
新築ビル:3.77%(前月比-3.23ポイント、前年同月比-24.41ポイント)
既存ビル:2.55%(前月比-0.05ポイント、前年同月比-0.32ポイント)

千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区の東京都心5区を指す東京ビジネス地区の2018年6月における平均空室率は2.57%で、前月より0.11ポイント低下しました。前年同月比では0.69ポイントの低下、改善になっています。

すでに需給の引き締まった低水準の空室率となっていますが、6月は新築ビル3棟が満室や高稼働で竣工を迎え、竣工1年未満のビルや既存ビルの大型空室でも成約が進んだため、全体の空室率が低下したようです。地区全体の空室面積は、1カ月間で7,200坪減少したことも報告されています。

28棟が該当する新築ビルの空室率も3.77%で、前月比3.23ポイント、前年同月比では24.41ポイントの大幅低下となりました。新築ビルで5%を大きく下回る値は非常に珍しい結果です。大規模ビル1棟を含む3棟の新築ビルが満室や高稼働で竣工したこと、竣工1年未満のビルでも成約が順調に進んだことなどが、空室率低下に寄与しました。

2,553棟の既存ビル空室率は2.55%、こちらも前月比で0.05ポイント、前年同月比で0.32ポイントと、緩やかながらさらに低下してきています。竣工予定ビルへの移転に伴う解約や募集開始の影響などで小幅な低下にとどまりましたが、割安で条件のよい既存物件では順調な成約がみられています。

平均賃料は緩やかに上昇を継続
・東京ビジネス地区のオフィス平均賃料
全体平均:坪あたり20,108円(前月比+89円、前年同月比+1,244円)
新築ビル:坪あたり27,847円(前月比+782円、前年同月比+459円)
既存ビル:坪あたり19,877円(前月比+71円、前年同月比+1,191円)

2018年6月の東京ビジネス地区におけるオフィス平均賃料は、坪あたり20,108円で、前月より89円、率にして0.44%、前年同月比では1,244円、率にして6.59%の上昇となっています。緩やかな上昇カーブながら、今回で54カ月連続のプラスになりました。上昇幅はさらに縮小傾向で、市場には天井感も出てきていますが、なお賃料上昇が継続している状況です。

新築ビルは坪あたり27,847円で、前月比で782円、前年同月比で459円上昇、既存ビルも坪あたり19,877円で、前月比71円、前年同月比1,191円の上昇でした。新築ビルの賃料上昇が再び活発化し、27,000円台後半に入っています。

・区別平均空室率
千代田区:2.20%(前月比-0.20ポイント、前年同月比-1.00ポイント)
中央区:3.72%(前月比+0.20ポイント、前年同月比+0.37ポイント)
港区:2.97%(前月比-0.18ポイント、前年同月比-1.28ポイント)
新宿区:1.59%(前月比-0.13ポイント、前年同月比-0.15ポイント)
渋谷区:1.27%(前月比-0.17ポイント、前年同月比-0.75ポイント)

平均空室率を区別でみると、中央区のみ前月比、前年同月比とも上昇し、悪化傾向となっていましたが、それ以外の4区は前月比・前年同月比の両方でマイナスになっています。中央区は値としても5区中最も高く、3.72%の空室率でした。新宿区と渋谷区は、ほぼ満室状態の1%台で推移しています。

・区別平均賃料
千代田区:坪あたり22,198円(前月比+51円、前年同月比+1,537円)
中央区:坪あたり18,424円(前月比+242円、前年同月比+1,238円)
港区:坪あたり20,496円(前月比+3円、前年同月比+1,229円)
新宿区:坪あたり17,485円(前月比+246円、前年同月比+907円)
渋谷区:坪あたり21,617円(前月比+204円、前年同月比+919円)

2018年6月時点の平均賃料を区別でみた結果では、全地域が前月比、前年同月比ともプラスになり、上昇傾向が顕著となっていました。前月より最も上昇幅が大きかったのは、新宿区の246円アップで、逆に最も小さかったのは3円アップとほぼ横ばいの港区です。坪あたり2万円超えは千代田区、港区、渋谷区の3区で、最も高いのは千代田区の坪あたり22,198円でした。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(三鬼商事「オフィスマーケットレポート 2018年7月号」公開資料より)


▼外部リンク

三鬼商事株式会社 「オフィスマーケットレポート 2018年7月号」公開資料
https://www.e-miki.com/datacenter/21_201807.pdf

三鬼商事株式会社 ホームページ
https://www.e-miki.com/

PAGE TOP