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【pickupニュース】17年度「フラット35」の利用者、50歳代以上が増加傾向

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住宅金融支援機構が「フラット35」の利用者調査結果を公開
独立行政法人住宅金融支援機構は13日、2017年度の「フラット35利用者調査」結果をとりまとめ、公開しました。「フラット35」が創設された2003年10月の翌年度にあたる2004年度から継続されている調査で、「フラット35」住宅ローン利用者の属性や住宅など、市場動向をみることができます。

調査対象は2017年4月1日~2018年3月31日に買取または付保の承認がなされた案件で、借換えは含みません。今回の集計件数は合計で77,964件でした。

・融資区分構成比
注文住宅:17.5%(前年度比-2.5ポイント)
土地付注文住宅:31.9%(前年度比-0.4ポイント)
建売住宅:20.2%(前年度比+0.8ポイント)
マンション:10.5%(前年度比+0.3ポイント)
中古戸建:7.8%(前年度比+0.5ポイント)
中古マンション:12.2%(前年度比+1.5ポイント)

2017年度の「フラット35」利用における融資区分を住宅のタイプ別にみると、「注文住宅」は「土地付」、住宅のみのいずれも減少、「建売住宅」や「中古戸建」、「中古マンション」が増加傾向にありました。

・利用者年齢
30歳未満:14.3%(前年度比+0.6ポイント)
30歳代:42.9%(前年度比-1.6ポイント)
40歳代:25.1%(前年度比+0.2ポイント)
50歳代:10.8%(前年度比+0.5ポイント)
60歳以上:7.0%(前年度比+0.3ポイント)

利用者年齢では、30歳未満がやや増加したものの、中心的利用年齢層とされてきた30歳代の占める率が年々減少しており、今回も1.6ポイントのマイナス、42.9%に低下しました。代わって高年齢層の利用が増加しつつあり、50歳代以上が2割弱になっています。

住宅融資区分別と組み合わせた年齢層分析でも、50歳代以上の利用者増が目立ちました。マンション購入者では60歳以上の割合が調査開始以来、初の1割超、10.4%にまで上昇しています。50歳代を加えると26.6%になり、4分の1超を占めるまでになっている点は特筆されるでしょう。30歳代の割合は、中古マンションを除いて減少していました。

中古物件の築年数が長期化
・世帯年収
399万円以下:23.1%(前年度比横ばい)
400~599万円:40.8%(前年度比+0.1ポイント)
600~799万円:19.9%(前年度比+0.2ポイント)
800~999万円:8.2%(前年度比-0.2ポイント)
1,000~1,199万円:3.5%(前年度比-0.1ポイント)
1,200万円以上:4.5%(前年度比横ばい)

2017年度の「フラット35」利用者における世帯年収は、前年度とほぼ同様の構成比で大きな変化はみられませんでした。ただし全体平均は598万円で、前年度より4万円の減少となり直近10年では初めて600万円を下回っています。

・所要資金
注文住宅:3,359万円
土地付注文住宅:4,039万円
建売住宅:3,337万円
マンション:4,348万円
中古戸建:2,393万円
中古マンション:2,844万円

所要資金では、「注文住宅」での利用者が4年連続の上昇、「土地付注文住宅」の利用者が5年連続の上昇となりました。「マンション」や「中古マンション」も5年連続の上昇ですが、「建売住宅」は横ばいで推移しています。「中古戸建」は語句緩やかな上昇で、3年連続のプラスでした。

・年収倍率
注文住宅:6.5倍
土地付注文住宅:7.3倍
建売住宅:6.6倍
マンション:6.9倍
中古戸建:5.1倍
中古マンション:5.6倍

利用者の所要資金を世帯年収で除し、その総和をサンプル数で除した年収倍率をみると、いずれも連続した上昇傾向にあり、「土地付注文住宅」では7.3倍にまで上がってきています。

・中古戸建の築年数
築10年以内:24.4%(前年度比-1.8ポイント)
築11~20年:32.8%(前年度比-0.5ポイント)
築21~30年:28.7%(前年度比+0.5ポイント)
築31~40年:11.4%(前年度比+0.9ポイント)
築40年超:2.7%(前年度比+0.9ポイント)

中古戸建の平均築年数は長期化が進んでおり、築20年以下の割合が減少、築20年を超える物件が4割超を占めるまでになりました。平均年数でみても18.9年となり、前年度より0.7年延びています。

・中古マンションの築年数
築10年以内:20.4%(前年度比-2.7ポイント)
築11~20年:27.6%(前年度比-1.4ポイント)
築21~30年:23.1%(前年度比+1.4ポイント)
築31~40年:19.0%(前年度比+0.9ポイント)
築40年超:9.9%(前年度比+1.8ポイント)

中古マンションの平均築年数も戸建と同様に長期化が進行、築20年以下は減少し、2010年度以降、一貫して築年数20年超の構成比が増加してきました。今回はついに過半となり、平均年数も22.4年になっています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像は住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」公開資料より)


▼外部リンク

独立行政法人住宅金融支援機構 「2017年度 フラット35利用者調査」公開資料
https://www.jhf.go.jp/files/400346708.pdf

調査結果資料提供ページ
https://www.jhf.go.jp/about/research/loan_flat35.html

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