クラスコの資産運用

収益物件

【pickupニュース】18年4月の空室率TVI、アパート系を中心に全国的改善

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。
今回ピックアップするニュースはこちら!

タスが最新の賃貸住宅市場レポートを公開
トヨタグループで不動産評価サイト「TAS-MAP」を運営する株式会社タスは6月29日、「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2018年6月」の公開を開始しました。2018年4月期の各地域における賃貸住宅指標と、「住宅市場に大きな影響を与える晩婚化・未婚化と少子高齢化」のレポートをみることができます。

なお、この調査における「空室率TVI」とは、タスが独自に開発した賃貸住宅の空室指標で、民間住宅情報会社に公開されたデータに基づく空室サンプリングを、募集建物の総戸数であるストックサンプリングで除し、算出しているもので、募集建物の総戸数算出においては、国勢調査や住宅土地統計調査のデータも用いられています。

・首都圏の空室率TVI
東京都全域:13.53ポイント(前月比+0.05、前年同月比+0.96)
 うち東京23区:13.09ポイント(前月比+0.01、前年同月比+0.83)
 うち東京市部:17.45ポイント(前月比+0.24、前年同月比+2.19)
神奈川県:16.24ポイント(前月比+0.04、前年同月比+0.43)
埼玉県:16.71ポイント(前月比-0.37、前年同月比-1.72)
千葉県:16.20ポイント(前月比-0.12、前年同月比+0.16)

【マンション系】
東京都全域:前月比+0.06、前年同月比+0.38
 うち東京23区:前月比+0.01、前年同月比+0.29
 うち東京市部:前月比+0.33、前年同月比+1.43
神奈川県:前月比+0.01、前年同月比-0.29
埼玉県:前月比-0.28、前年同月比-1.80
千葉県:前月比-0.22、前年同月比-0.08

【アパート系】
東京都全域:前月比-0.20、前年同月比+2.35
 うち東京23区:前月比-0.10、前年同月比+1.81
 うち東京市部:前月比-0.59、前年同月比+3.99
神奈川県:前月比+0.16、前年同月比+0.97
埼玉県:前月比-0.33、前年同月比+0.87
千葉県:前月比-0.31、前年同月比+1.20

2018年4月期における首都圏の空室率TVIをみると、東京都と神奈川県はほぼ横ばいも、前月よりやや悪化、前年同月比でも上昇となりました。一方埼玉県と千葉県は、それぞれ前月比で0.37、0.12ポイントの改善で、16.71ポイント、16.20ポイントになっています。

マンション系とアパート系で分析すると、やや悪化となった東京都と神奈川県が、マンション系で前月比、前年同月比とも上昇しています。中でも東京市部の悪化傾向が続いており、前月より0.33ポイント、前年同月に比べると1.43ポイントの上昇になっていました。

これに対し、アパート系は神奈川県以外の全エリアで前月比改善となり、東京市部も前月より0.59ポイント低下しています。ただし、前年同月に比較すると3.99ポイントの上昇でした。唯一前月より悪化した神奈川県は、前月比0.16ポイント、前年同月比0.97ポイントの上昇になっています。

募集期間はやや短縮傾向
・首都圏の賃貸住宅指標
【募集期間】
東京都全域:2.78カ月(前月比-0.01)
 うち東京23区:2.75カ月(前月比-0.03)
 うち東京市部:3.01カ月(前月比+0.04)
神奈川県:3.86カ月(前月比-0.03)
埼玉県:3.20カ月(前月比-0.01)
千葉県:3.47カ月(前月比横ばい)

【更新確率】
東京都全域:38.19%
 うち東京23区:38.60%(前月比+1.23)
 うち東京市部:37.01%(前月比+0.87)
神奈川県:38.32%(前月比+0.65)
埼玉県:42.03%(前月比+1.00)
千葉県:40.91%(前月比横ばい)

【中途解約確率】
東京都全域:43.13%
 うち東京23区:42.74%(前月比-1.66)
 うち東京市部:45.77%(前月比+0.83)
神奈川県:44.32%(前月比-0.49)
埼玉県:40.30%(前月比-1.29)
千葉県:42.98%(前月比-1.93)

2018年4月期の首都圏における募集期間は、千葉県が3.47カ月で横ばい、東京市部が前月比で0.04カ月延びて3カ月台となったのを除くと、全体にやや短くなっていました。

更新確率は、横ばいの千葉県を除き、全地域が前月比で上昇、東京都は38.19%になりました。神奈川県は38.32%、埼玉県が42.03%です。一方、中途解約確率は東京市部のみ前月比で上昇、その他はマイナスになりました。およそ40%台前半で、東京都が43.13%、神奈川県は44.32%、埼玉県が最も低い40.30%です。千葉県は前月より1.93ポイント低下し、42.98%となりました。

・関西圏/中京圏/福岡県の空室率TVI
大阪府:8.66ポイント(前月比横ばい、前年同月比+0.05)
京都府:13.76ポイント(前月比-0.06、前年同月比-0.23)
兵庫県:13.25ポイント(前月比+0.03、前年同月比+0.61)
愛知県:15.89ポイント(前月比-0.12、前年同月比+0.29)
静岡県:24.45ポイント(前月比-0.16、前年同月比-0.63)
福岡県:10.84ポイント(前月比-0.03、前年同月比-0.07)

首都圏以外の2018年4月における空室率TVIは、大阪府で前月比横ばいの8.66ポイント、兵庫県で前月より0.03ポイント悪化の13.25ポイントとなりましたが、京都府、愛知県、静岡県、福岡県はいずれも前月比マイナスで、改善を記録しました。

マンション系は関西圏と福岡県で横ばい傾向でしたが、中京圏で改善がみられています。一方アパート系になると、全地域が改善傾向で、首都圏でも全体的なアパート系の改善がみられたため、主要地域のアパート系における空室率が広く改善してきていることがうかがわれました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はタス「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2018年6月」公開資料より)
(分析・株式会社タス)


▼外部リンク

株式会社タス 「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2018年6月」公開資料
https://corporate.tas-japan.com/

PAGE TOP