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リーシング・マネジメント・コンサルティング株式会社（LMC）は3月31日、2020年2月末時点の都心主要5区における「賃貸マンション坪単価推移・礼金推移」のデータを公開しました。同社の「賃貸マーケットデータファイル エリア版」をもとに作成した資料で、都心の賃貸市場動向をみることができます。

・人口／世帯数動向
【人口】
中央区：168,320人（前月比＋526人）
港区：260,394人（前月比＋636人）
渋谷区：235,102人（前月比＋441人）
新宿区：349,660人（前月比－28人）
千代田区：66,028人（前月比＋137人）

【世帯数】
中央区：92,860世帯（前月比＋264世帯）
港区：139,456世帯（前月比＋287世帯）
渋谷区：142,866世帯（前月比＋255世帯）
新宿区：217,838世帯（前月比－142世帯）
千代田区：37,645世帯（前月比＋75世帯）

まず2月1日時点の、都心主要5区における人口と世帯数についてみると、いずれも新宿区のみ、前月より減少していました。新宿区は、人口は28人とわずかな減少ですが、世帯数が142世帯とややまとまった数の減少になっています。

それ以外の区は人口・世帯数とも増加しました。最も増加幅が大きかったのは、港区で人口が636人、世帯数が287世帯増え、それぞれ260,394人、139,456世帯となっています。港区は1月にやや減少傾向をみせていましたが、2月で再び反転し、増加となりました。渋谷区も同様に反転増加、中央区と千代田区は、安定した増加基調を続けています。

・平均募集坪単価動向
中央区：月額坪あたり16,910円（前月比＋147円、前年同月比上昇）
港区：月額坪あたり20,038円（前月比＋393円、前年同月比上昇）
渋谷区：月額坪あたり約18,400円（前月比－111円、前年同月比＋1,025円）
新宿区：月額坪あたり約16,500円（前月比－138円、前年同月比上昇）
千代田区：月額坪あたり約17,500円（前月比＋251円、前年同月比上昇）

2020年2月末時点における都心主要5区の平均募集坪単価は、前年同月比で、5区すべてが上昇していました。引き続き堅調な推移をみせています。最も高水準の港区は、前月より393円上昇し、月額坪あたり20,038円となりました。また、中央区も前月より147円上昇、16,910円にアップしています。この港区と中央区は、集計開始以来の最高値更新となりました。

千代田区も前月比で251円上昇し、月額坪あたり約17,500円になっています。渋谷区は前月比で111円下げたものの、前年同月比では1,000円超えの伸びを維持し、約18,400円の高水準をキープしました。中央区と逆転し、最もリーズナブルな平均坪単価となっている新宿区は、前月より138円ダウンし、月額坪あたり約16,500円となっています。

・平均募集礼金動向（前月比）
中央区：－0.04カ月（－6.7％）
港区：－0.11カ月（－14.1％）
渋谷区：＋0.02カ月（＋2.5％）
新宿区：＋0.01カ月（＋1.4％）
千代田区：－0.02カ月（－2.1％）

各区の2月末時点における平均募集礼金は、最も高いのが千代田区で、約0.92カ月となっていますが、前月に比べると0.02カ月、率にして2.1％減少、やや下落しました。なお前年同月比では、5区中唯一の微増で、その他の4区は下落になっています。

千代田区に次いで高い渋谷区は、約0.82カ月で、前月より0.02カ月増加、率にして2.5％の上昇でした。3位は新宿区の約0.71カ月、前月より微増しています。

4位は港区で、約0.67カ月となり、前月より0.11カ月減少しました。率にして14.1％の下落になっており、マイナス幅としては最大です。最も礼金が少額であるのは中央区で、約0.56カ月でした。前月よりもさらに0.04カ月減少しています。中央区では礼金ゼロの募集住戸割合が47.9％と際立って高い特徴があり、この要素が平均を押し下げていると考えられます。なお、同区の礼金が前月比でマイナスとなるのは、5カ月連続のこととなります。

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