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株式会社ジープラスメディアのグループ会社である株式会社リアルエステートジャパンは3日、同社の運営する外国人向け多言語不動産ポータルサイト「realestate.com」が、サイトを通じて展開するサービスを通じ、昨年2019年の1年間に全国の賃貸物件へ入居を果たした外国人の属性データを公開しました。外国人層の不動産賃貸などをめぐる市場分析データとして活用することができます。

リアルエステートジャパンでは、国内不動産企業に対する外国人入居者や外国人投資家の集客支援を進めており、こうしたサイトにおける情報公開も積極的に行っています。今回のデータは、該当者約130人分の調査結果をまとめたものです。

なお、ジープラスメディアでは、日本国内で住まいを探しているものの、日本語に不自由を抱える外国人向けとして、本人に代わって借主となり、英語対応で物件の転貸しを行う賃貸保証サービス「GaijinPotハウジングサービス」を提供しています。

・年齢属性
10代：2.9％
20代：61.8％
30代：28.7％
40代：5.9％

入居した外国人の年齢を分析すると、6割超が20代で最多になり、次いで30代の28.7％でした。サイトベースというメディア特性もあるものの、若年層の入居者が多い点が注目されます。日本に初めて就職や留学するのをきっかけに、サービスを利用するというケースが多く、こうしたユーザーからの賃貸保証、言語サポートニーズが高いことが分かりました。

・国籍
アメリカ：約60人
オーストラリア：約8人
韓国：約7人
英国：約7人
フランス：約5人
フィリピン：約5人
カナダ：約3人
ニュージーランド：約3人
ロシア：約3人
台湾：約3人
ブラジル：約2人
中国：約2人
ドイツ：約2人
マレーシア：約2人
ポーランド：約2人
南アフリカ：約2人

国籍を調べた結果では、サービス対象言語が英語であることもあり、圧倒的に英語圏、とくにアメリカ国籍のユーザーが多くなっていました。その他では、お隣の韓国、フランス、フィリピン、ロシア、台湾などが比較的多くみられます。

少数派ですが、アフリカや南アメリカ諸国、北欧の国々からも入居を決めており、全体では世界30カ国以上の入居者がありました。

・所有ビザ
技術・人文知識・国際業務：約48人
留学：約39人
特別活動：約15人
教育：約11人
無回答：約6人
在日米軍：約6人
企業内転勤：約3人
定住者：約1人
投資・経営：約1人
文化活動：約1人
日本人配偶者：約1人
日本国籍：約1人
永住者：約1人
永住者配偶者：約1人
高度専門職1号（ロ）：約1人

所有ビザの別では、「技術・人文知識・国際業務」が最も多く、全体の3分の1強を占めています。英語圏の人々における人気とニーズの高さが際立つ、英会話教師や通訳がこれに含まれるためと考えられ、次いで多いのは「留学」ビザでした。留学には、日本国内の大学への正規留学や修士・博士号取得、他に日本語学校コースへの入学者などが分類されます。

3位は「特別活動」、4位「教育」などと続きました。在日米軍や企業内転勤、高度専門職1号での利用ケースも一部にみられます。

・年収属性
無回答：約52人
0～180万円未満：約8人
180万円～250万円未満：約6人
250万円～300万円未満：約13人
300万円～350万円未満：約24人
350万円～400万円未満：約7人
400万円～500万円未満：約5人
500万円～600万円未満：約2人
600万円～800万円未満：約6人
800万円～1,000万円未満：約1人
1,000万円以上：約12人

年収について調べた結果では、留学生などで自身の収入を持たない人も多かったことから、無回答が目立ちましたが、それを除くと300万円台前半が最多で、次いで250万円台後半、1,000万円以上となりました。

1,000万円以上の高年収層であっても、雇用契約の適用期間前であったり、外国人であったりすることから、入居を断られるケースも依然多いのが現状とも報告されています。

・入居物件家賃帯
2万円～2.9万円：約6人
3万円～3.9万円：約10人
4万円～4.9万円：約23人
5万円～5.9万円：約20人
6万円～6.9万円：約16人
7万円～7.9万円：約7人
8万円～8.9万円：約12人
9万円～9.9万円：約11人
10万円～10.9万円：約5人
11万円～11.9万円：約2人
12万円～12.9万円：約3人
13万円～13.9万円：約2人
14万円～14.9万円：約3人
15万円～15.9万円：約1人
16万円～16.9万円：約4人
17万円～17.9万円：約3人
18万円～18.9万円：該当者なし
19万円～19.9万円：約1人
20万円以上：約5人

入居した物件の家賃については、月額4万円台が最多の約23人で、5万円台がそれに次ぐ約20人、3位は6万円台の約16人となっていました。主にこの4万円～6.9万円を月額家賃とする単身向けが入居先となっているようです。

10万円以下であれば、およそ満遍なく入居者が発生するとされていますが、それを超える家賃帯にも少数ずつユーザーがみられました。月額20万円以上という高額物件でも、およそ5人の入居実績があります。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください！

（画像はPixabayより）


▼外部リンク

株式会社ジープラスメディアによるプレスリリース（PR TIMES）
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000034754.html

調査結果詳細データ提供ページ
https://resources.realestate.co.jp/