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2020/02/27
【pickupニュース】19年12月の建設工事出来高、5兆円超で1.1％増
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・建設工事出来高概況
出来高総計：5兆3億円（前年同月比＋1.1％）
民間総計：2兆8,032億円（前年同月比－3.4％）
公共総計：2兆1,971億円（前年同月比＋7.6％）
2019年12月の建設工事出来高総計は、5兆3億円で5兆円の大台を突破しました。前年同月に比較しても1.1％の増加となっています。例年、年度内では12月期が最も出来高の伸びる月になっており、ここをピークに1月から3月にかけて徐々に低下、翌年度のスタート時である4月、5月が最も低調になるという波がみられ、今年度においても同様の推移となってきていますが、活況さが際立った10月、11月からみると、今期12月の伸びはやや限定的で、一昨年前の同月水準には届きませんでした。
民間の施工主による工事出来高総計は、前年同月に比べ3.4％の減少で、2兆8,032億円となっています。やや伸び悩んだ背景には、この民間総計のマイナスがあるといえるでしょう。
一方、公共の工事出来高総計をみると、前年同月より7.6％増加し、2兆1,971億円になっていました。民間総計のマイナスを補ってなお全体を押し上げる、比較的まとまった規模の増加がみられました。
・民間出来高総計の内訳
建築：2兆2,693億円（前年同月比－3.3％）
うち居住用：1兆3,627億円（前年同月比－5.3％）
うち非居住用：9,066億円（前年同月比－0.2％）
土木：5,339億円（前年同月比－3.9％）
民間総計の内訳をみると、多くを占める建築は、合計で2兆2,693億円となり、前年同月より3.3％減少していました。このうち、大きかったのは居住用の減少で、前年同月より5.3％減り、1兆3,627億円にとどまっています。非居住用はほぼ前年並み、微減の9,066億円でした。
土木は前年同月より3.9％減少し、5,339億円となっています。民間の工事出来高では、内訳項目の全てが前年同月比でマイナスとなり、全体もマイナスになりました。一部は消費税増税による影響も考えられます。
建築：3,633億円（前年同月比＋5.7％）
うち居住用：483億円（前年同月比＋17.4％）
うち非居住用：3,150億円（前年同月比＋4.1％）
土木：1兆8,338億円（前年同月比＋8.0％）
2019年12月における公共総計の内訳では、建築が合計で前年同月を5.7％上回る3,633億円となっています。このうち、居住用に該当するものは483億円で、全体に占める額は小さいものの、前年同月比で17.4％もの増加になっていました。非居住用も4.1％の増加となり、3,150億円に伸びています。
公共総計で多くを占める土木は、前年同月より8.0％増加し、1兆8,338億円となりました。内訳項目が全て前年同月比でプラスとなったほか、占有率の高い土木が比較的まとまった増加をみせ、全体をさらに押し上げました。民間総計とは対照的な結果といえるでしょう。
・地域別出来高
北海道：2,370億円（前年同月比＋19.4％）
東北：4,838億円（前年同月比－6.5％）
関東：1兆7,432億円（前年同月比－0.7％）
北陸：2,585億円（前年同月比＋1.6％）
中部：5,939億円（前年同月比＋3.6％）
近畿：6,180億円（前年同月比＋1.2％）
中国：2,857億円（前年同月比＋2.3％）
四国：1,692億円（前年同月比＋7.4％）
九州・沖縄：6,110億円（前年同月比＋2.0％）
出来高を地域別に集計・分析した結果では、前年同月比で東北と関東の2エリアのみ、マイナスとなりました。関東は0.7％の微減で、ほぼ前年並み、1兆7,432億円でしたが、東北は6.5％の減少とやや減少幅が大きく、4,838億円になっています。
反対に、最も増加幅が大きかったのは、北海道の前年同月比19.4％増となる2,370億円です。ただし同エリアでは、2018年9月に北海道胆振東部地震が発生しており、前年同月の前後はその影響が大きくみられたため、この増加幅は例外的なものともみられます。
その他では、四国が前年同月より7.4％のプラスと、ややまとまった増加で、1,692億円になっていました。長く低調さが続いた四国エリアにも復調がみられてきている可能性があります。
ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください！
（画像は国土交通省「建設総合統計 2019年12月分」公開資料より）
▼外部リンク
国土交通省 報道発表資料
https://www.mlit.go.jp/joho04_hh_000893.html
今回ピックアップするニュースはこちら！
国土交通省が最新の「建設総合統計」を発表
国土交通省は19日、2019年12月分の「建設総合統計」を公開しました。この調査は、建築着工統計調査、建設工事受注動態統計調査のデータから得られる工事費額を、着工ベースの総額ととらえ、工事の進捗状況にあわせた月次の出来高に展開、月ごとの建設工事出来高として推計している同省の加工統計になります。・建設工事出来高概況
出来高総計：5兆3億円（前年同月比＋1.1％）
民間総計：2兆8,032億円（前年同月比－3.4％）
公共総計：2兆1,971億円（前年同月比＋7.6％）
2019年12月の建設工事出来高総計は、5兆3億円で5兆円の大台を突破しました。前年同月に比較しても1.1％の増加となっています。例年、年度内では12月期が最も出来高の伸びる月になっており、ここをピークに1月から3月にかけて徐々に低下、翌年度のスタート時である4月、5月が最も低調になるという波がみられ、今年度においても同様の推移となってきていますが、活況さが際立った10月、11月からみると、今期12月の伸びはやや限定的で、一昨年前の同月水準には届きませんでした。
民間の施工主による工事出来高総計は、前年同月に比べ3.4％の減少で、2兆8,032億円となっています。やや伸び悩んだ背景には、この民間総計のマイナスがあるといえるでしょう。
一方、公共の工事出来高総計をみると、前年同月より7.6％増加し、2兆1,971億円になっていました。民間総計のマイナスを補ってなお全体を押し上げる、比較的まとまった規模の増加がみられました。
・民間出来高総計の内訳
建築：2兆2,693億円（前年同月比－3.3％）
うち居住用：1兆3,627億円（前年同月比－5.3％）
うち非居住用：9,066億円（前年同月比－0.2％）
土木：5,339億円（前年同月比－3.9％）
民間総計の内訳をみると、多くを占める建築は、合計で2兆2,693億円となり、前年同月より3.3％減少していました。このうち、大きかったのは居住用の減少で、前年同月より5.3％減り、1兆3,627億円にとどまっています。非居住用はほぼ前年並み、微減の9,066億円でした。
土木は前年同月より3.9％減少し、5,339億円となっています。民間の工事出来高では、内訳項目の全てが前年同月比でマイナスとなり、全体もマイナスになりました。一部は消費税増税による影響も考えられます。
公共は軒並み増加、地域別では東北・関東のみ減少
・公共出来高総計の内訳建築：3,633億円（前年同月比＋5.7％）
うち居住用：483億円（前年同月比＋17.4％）
うち非居住用：3,150億円（前年同月比＋4.1％）
土木：1兆8,338億円（前年同月比＋8.0％）
2019年12月における公共総計の内訳では、建築が合計で前年同月を5.7％上回る3,633億円となっています。このうち、居住用に該当するものは483億円で、全体に占める額は小さいものの、前年同月比で17.4％もの増加になっていました。非居住用も4.1％の増加となり、3,150億円に伸びています。
公共総計で多くを占める土木は、前年同月より8.0％増加し、1兆8,338億円となりました。内訳項目が全て前年同月比でプラスとなったほか、占有率の高い土木が比較的まとまった増加をみせ、全体をさらに押し上げました。民間総計とは対照的な結果といえるでしょう。
・地域別出来高
北海道：2,370億円（前年同月比＋19.4％）
東北：4,838億円（前年同月比－6.5％）
関東：1兆7,432億円（前年同月比－0.7％）
北陸：2,585億円（前年同月比＋1.6％）
中部：5,939億円（前年同月比＋3.6％）
近畿：6,180億円（前年同月比＋1.2％）
中国：2,857億円（前年同月比＋2.3％）
四国：1,692億円（前年同月比＋7.4％）
九州・沖縄：6,110億円（前年同月比＋2.0％）
出来高を地域別に集計・分析した結果では、前年同月比で東北と関東の2エリアのみ、マイナスとなりました。関東は0.7％の微減で、ほぼ前年並み、1兆7,432億円でしたが、東北は6.5％の減少とやや減少幅が大きく、4,838億円になっています。
反対に、最も増加幅が大きかったのは、北海道の前年同月比19.4％増となる2,370億円です。ただし同エリアでは、2018年9月に北海道胆振東部地震が発生しており、前年同月の前後はその影響が大きくみられたため、この増加幅は例外的なものともみられます。
その他では、四国が前年同月より7.4％のプラスと、ややまとまった増加で、1,692億円になっていました。長く低調さが続いた四国エリアにも復調がみられてきている可能性があります。
ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください！
（画像は国土交通省「建設総合統計 2019年12月分」公開資料より）
▼外部リンク
国土交通省 報道発表資料
https://www.mlit.go.jp/joho04_hh_000893.html
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