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シービーアールイー株式会社（CBRE）は4日、「CBRE投資家意識調査2019（CBRE Investor Intentions Survey 2019）」の結果をもとに、日本の投資家における投資戦略傾向など、その最新動向を分析してまとめたレポートの公開を開始しました。

調査はCBREが全世界で毎年実施しているアンケートの日本版集計で、今回の調査実施時期は2018年11月～2019年1月末、回答者数はアジア太平洋地域を投資対象とする投資家の348となっています。本社所在地でみる属性は、アジア太平洋地域が87％、うち日本が25％です。

・投資家の投資意欲について
昨年より取得額増加：31％（前年比＋2ポイント）
昨年より売却額増加：26％（前年比－8ポイント）

まず2019年における投資への意欲を調査したところ、「昨年より取得額が増加する」見通しであるとした投資家は31％で、前年より2ポイント増加していました。逆に「売却額が増加する」だろうと回答した投資家は26％で、前年より8ポイント少なくなっています。

世界的な経済ショックによる市場影響や、急激な金利上昇を今後の最大の脅威とみる回答が多く、世界的な景気の不透明感が高まる中、慎重姿勢も表れてきていますが、引き続き投資意欲は旺盛で、引き締まった需給バランスによる動きが続くと見込まれました。

・取得における障害
資産価格：44％
投資案件の少なさ：42％

取得を考える際に、どんなことが障害となっているか尋ねたところ、最も多かったのは「資産価格」の44％で、これに次ぎ「投資案件の少なさ」が42％となっていました。価格に見合う魅力的な案件があればと望み、高い関心の目で市場をみている様子がうかがわれます。

・不動産への投資理由
安定した収益：43％
より高いキャピタルゲインを期待できる：8％

不動産に投資する理由を尋ねた問いでは、「安定した収益」が最多の43％となっています。一方「より高いキャピタルゲインを期待できるから」は8％と少数にとどまりました。

取得時の最大の障害が「資産価格」となった前問とあわせて考えても、日本の投資家は現在の高い価格水準に慎重な姿勢をとるようになっており、キャピタルゲインよりもインカムゲインを重視する人が多くなっているようです。

・魅力的な投資戦略
プライムまたはコア：35％（前年比約－10ポイント）
コアプラス／優良なセカンダリー：29％（前年比約＋5ポイント）
バリューアッド：21％（前年比約＋3ポイント）
オポチュニスティック：15％（前年比約＋2ポイント）

2019年の投資戦略として、魅力的なものを選択してもらうと、「プライムまたはコア」が2017年、2018年に続き、今年も最多となりましたが、その回答率は35％で2年連続の減少、前年比では10ポイント程度低下しました。

代わりに、その他の戦略項目を選好する人がいずれも前年より増加、2位の「コアプラス／優良なセカンダリー」は29％と大幅にトップとの差を縮めました。以下「バリューアッド」が21％、「オポチュニスティック（開発リスクを含む）」も15％と、一定の回答率を獲得しています。より高い利回りを求め、これまでとは異なる投資戦略に魅力を感じ始めているものとみられ、好まれる戦略に分散化の傾向が確認されました。

なお、アセットタイプとしては「オフィス」が最多で50％となり、前回調査よりもさらに増加したと報告されています。

・アウトバウンド投資について
行っている／検討中：デベロッパーで40％
昨年より選別的に投資：44％

アウトバウンド投資については、「行っている」または「検討中」とした投資家が、デベロッパーの属性をもつ回答者で最多になり、全体の40％を占めていました。引き続き旺盛な投資意欲があるといえます。

一方で「昨年より選別的に投資する」とした投資家は44％にのぼっており、不安定化する世界経済を見据え、より厳しく慎重な判断基準での選択投資を意識する傾向が強まっていることも明らかとなりました。

ピックアップニュースは以上になります。
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今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください！

（画像はプレスリリースより）


▼外部リンク

シービーアールイー株式会社によるプレスリリース（PR TIMES）
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000027786.html