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アットホーム株式会社はこのほど、2018年10月期の首都圏居住用賃貸物件に関する市場動向データをとりまとめ、公開を開始しました。全国不動産情報ネットワークに登録された、1都3県にある賃貸物件の成約動向などをみることができます。

・賃貸物件成約数
首都圏全体：16,472件（前年同月比－7.1％）
東京23区：7,680件（前年同月比－5.1％）
東京都下：1,362件（前年同月比－17.3％）
神奈川県：4,397件（前年同月比＋1.2％）
埼玉県：1,502件（前年同月比－13.5％）
千葉県：1,531件（前年同月比－19.8％）

2018年10月期における登録賃貸物件の成約数は、首都圏全体で16,472件となり、前年同月より7.1％の減少、5カ月連続でマイナスとなりました。9月期の前年同月比－13.4％に比べると、ややポイントとして改善されましたが、低調な傾向が続いているといえるでしょう。

地域別にその動向をみると、神奈川県は4,397件で、前年同月より1.2％の増加になったものの、それ以外の地域で大幅に減少、東京都下、埼玉県、千葉県では2桁マイナスを記録しています。最も減少幅が大きかったのは千葉県で、前年同月より19.8％のマイナス、1,531件の成約にとどまりました。

・マンション成約数動向
首都圏全体：前年同月比－4.5％
東京23区：前年同月比－6.5％
東京都下：前年同月比－12.1％
神奈川県：前年同月比＋7.0％
埼玉県：前年同月比－5.5％
千葉県：前年同月比－13.1％

・アパート成約数動向
首都圏全体：前年同月比－11.1％
東京23区：前年同月比－2.9％
東京都下：前年同月比－23.3％
神奈川県：前年同月比－2.0％
埼玉県：前年同月比－24.1％
千葉県：前年同月比－25.0％

マンションとアパートの別で成約数を分析し、前年同月と比較したところ、マンションは首都圏全体で4.5％の減少、神奈川県が7.0％の増加になったほかは、全エリアで減少していました。東京都下と千葉県の減少傾向が中でも際立ち、それぞれ12.1％、13.1％のマイナスになっています。

一方、アパートはさらに成約が低調で、首都圏全体が前年同月比で11.1％の減少であったのに加え、地域別でも全エリアが前年同月水準を下回りました。東京23区と神奈川県は2％台のマイナスにとどまったものの、それ以外の3エリア、東京都下、埼玉県、千葉県は、いずれも20％を超える大幅減少を記録しています。

・首都圏新築／中古別の成約数
新築マンション：前年同月比－35.0％
中古マンション：前年同月比－1.8％
新築アパート：前年同月比－22.6％
中古アパート：前年同月比－9.6％

新築と中古の別でマンション、アパートの首都圏における物件成約数をみると、マンション・アパートとも新築の成約数減少が著しく、新築マンションでは前年同月より35.0％のマイナスになっていました。新築アパートも22.6％ものマイナスです。価格の高騰などから、新築物件の成約が減少していると考えられます。

なお、面積帯別の成約数では、前年同月比でマンションが2カ月連続全面積帯でのマイナスを記録した一方、神奈川県が増加に転じたことなどから減少幅は縮小され、やや回復の兆しもみられました。アパートは4カ月連続の全面積帯マイナスでしたが、30平米未満のシングル向きに関しては、東京23区が5カ月ぶりに増加し、神奈川県も再び増加に転じています。

・1戸あたりの成約賃料
【マンション】
首都圏全体：8.98万円（前年同月比－1.1％）
東京23区：10.22万円（前年同月比－0.5％）
東京都下：7.44万円（前年同月比－5.8％）
神奈川県：7.84万円（前年同月比＋0.6％）
埼玉県：6.86万円（前年同月比－1.6％）
千葉県：6.95万円（前年同月比－3.2％）

【アパート】
首都圏全体：6.38万円（前年同月比－1.8％）
東京23区：7.56万円（前年同月比－1.2％）
東京都下：6.05万円（前年同月比－5.9％）
神奈川県：6.01万円（前年同月比－3.4％）
埼玉県：5.39万円（前年同月比－2.4％）
千葉県：5.15万円（前年同月比－6.0％）

・1戸あたりの成約賃料指数
マンション：95.2（前月比＋2.8ポイント）
アパート：98.8（前月比横ばい）

2018年10月期における1戸あたりの成約賃料をみると、マンションは首都圏全体の平均が8.98万円で、前年同月より1.1％の下落となっていました。これで4カ月連続のマイナスになります。アパートも前年同月比で1.8％下落し、再びマイナス傾向に。平均賃料は6.38万円となりました。

地域別では、マンションが神奈川県のみ前年同月比で上昇、0.6％とわずかながらアップしています。それ以外の地域は下落となり、とくに東京都下が前年同月より5.8％の下落となる7.44万円で低調でした。次いで下落幅が大きかったのは千葉県の3.2％、6.95万円です。

アパートは全地域が前年同月比でマイナスになりました。5％を上回るまとまった下落がみられたのは、千葉県と東京都下で、それぞれ6.0％、5.9％のマイナスになり、5.15万円、6.05万円となっています。東京23区でも前年同月より1.2％下落し、7.56万円になりました。

2009年の値を100として指数化した成約賃料指数は、マンションが95.2で、前月より2.8ポイント改善、2カ月連続のプラスとなりましたが、アパートは98.8で前月と同値になっています。

・平米あたりの成約賃料
【マンション】
首都圏全体：2,638円（前年同月比－0.1％）
東京23区：3,108円（前年同月比＋0.3％）
東京都下：2,140円（前年同月比－3.6％）
神奈川県：2,194円（前年同月比＋1.0％）
埼玉県：1,795円（前年同月比－0.1％）
千葉県：1,868円（前年同月比＋0.3％）

【アパート】
首都圏全体：2,286円（前年同月比＋3.9％）
東京23区：2,875円（前年同月比＋0.7％）
東京都下：2,093円（前年同月比＋3.1％）
神奈川県：2,156円（前年同月比＋3.3％）
埼玉県：1,714円（前年同月比＋4.7％）
千葉県：1,647円（前年同月比＋0.3％）

・平米あたりの成約賃料指数
マンション：95.7（前月比横ばい）
アパート：100.6（前月比＋1.0ポイント）

1平米あたりの成約賃料にして分析すると、マンションは首都圏全体での平均が2,638円となり、前年同月比で0.1％の下落、わずかに下げたもののほぼ横ばい傾向を維持していました。地域別では、東京都下が前年同月比で3.6％のマイナスになり、2,140円で神奈川県を下回る水準に落ちたほか、埼玉県が0.1％の微減になったのを除くと、やや上昇になっています。東京23区は前年同月比0.3％の上昇で3,108円でした。

アパートは首都圏平均が2,286円で、前年同月より3.9％の上昇、20カ月連続のプラスになっています。地域別にみても全エリアがプラスを記録、上昇基調がみられました。最も伸びたのは埼玉県で、前年同月より4.7％上昇し、1,714円になっています。東京23区は0.7％の上昇で2,875円でした。

2009年の値を100とした賃料指数は、マンションが95.7で前月と同じ、アパートは1.0ポイント上昇して100を上回る100.6になっています。

ピックアップニュースは以上になります。
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（画像はプレスリリースより）
（調査内容・アットホーム調べ）


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