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【pickupニュース】18年世界の商業用不動産投資、やや増加の7,300億ドル見通し

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JLLが最新の商業用不動産投資額動向を発表
総合不動産サービスをグローバルに展開するJLLの日本法人、ジョーンズ ラング ラサール株式会社(JLL日本)は12日、JLLのまとめた投資分析レポートをもとに作成した「世界の不動産投資額 2018年1~9月期」の調査結果を発表しました。世界の不動産投資市場動向について、最新動向をみることができます。

・世界の商業用不動産投資額
18年3Q:1,700億ドル(前期比横ばい、前年同期比横ばい)
18年1~3Q:5,070億ドル(前年同期比+7%)

2018年第3四半期の世界商業用不動産投資額は、1,700億ドルで、前期・前年同期と同規模の横ばい傾向となりました。年初からの合計となる1~9月期の投資額は5,070億ドルで、前年同期に比べ7%増加、同じ時期の投資額として2007年以来の高水準になっています。

・地域別投資額動向
【18年3Q】
アメリカ大陸:740億ドル(前期比+17%、前年同期比+20%)
EMEA:600億ドル(前期比-6%、前年同期比-18%)
アジア太平洋地域:360億ドル(前期比-15%、前年同期比+3%)

【18年1~3Q】
アメリカ大陸:2,060億ドル(前年同期比+13%)
EMEA:1,840億ドル(前年同期比-4%)
アジア太平洋地域:1,170億ドル(前年同期比+20%)

地域別に動向をまとめると、2018年第3四半期はアメリカ大陸が740億ドルで、前期より17%、前年同期より20%の上昇となり、全体を牽引する強さをみせました。今年に入り、初めての3地域中トップ額ともなっています。アメリカでの積極的な投資活動が、地域全体の投資額を押し上げました。1~9月期でみても、2,060億ドルに到達、前年同期より13%のアップとなっています。

一方、EMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ地域)は、2018年第3四半期が600億ドルで、前期より6%、前年同期比では18%少ない額にとどまり、低調でした。1~9月期の合計も1,840億ドルで、前年同期より4%少なく、唯一のマイナスになっています。ドイツでの投資活動が活発であったのに対し、イギリス、フランスでの減衰がみられ、全体に影響したと報告されました。

アジア太平洋地域は第3四半期が360億ドル、前期に比べると15%の減少で冷え込みがみられたものの、前年同期比では以前3%の増加を維持しました。1~9月期の合計では1,170億ドルとなり、前年同期比20%のプラスになっています。日本、オーストラリア、中国での投資活動が活況でした。

投資が活発な都市ランキングでソウルが3位に浮上
・1~9月期の投資活動が最も活発な世界10都市
1位 ロンドン:247億ドル(前年同期比+19億ドル)
2位 ニューヨーク:236億ドル(前年同期比+94億ドル)
3位 ソウル:172億ドル(前年同期比+91億ドル)
4位 パリ:163億ドル(前年同期比+53億ドル)
5位 香港:162億ドル(前年同期比+73億ドル)
6位 東京:147億ドル(前年同期比+41億ドル)
7位 ロサンゼルス:134億ドル(前年同期比-33億ドル)
8位 上海:114億ドル(前年同期比+38億ドル)
9位 シカゴ:101億ドル(前年同期比+46億ドル)
10位 ワシントンDC:92億ドル(前年同期比+9億ドル)

2018年1~9月期の商業用不動産投資額を都市別に集計し、世界でランキング化すると、トップはロンドンの247億ドルで、前年同期より19億ドルの増加となっていました。増加幅は小さいものの、1位の座を守っています。続く2位は、前年同期に3位だったニューヨークで236億ドルでした。前年同期より94億ドルの増加と顕著に伸びています。しかし、1位と2位との差は11億ドルで、前回調査よりも開きました。

3位はソウルの172億ドルで、トップ2との差は開いていますが、前年同期10位からのジャンプアップとなっています。4位はパリの163億ドル、5位に香港が162億ドルで続きました。東京は前年同期の5位から1つランクを落とし、6位で147億ドルになっています。

・今後の投資額見通し
2018年通年:約7,300億ドル(前年比+0~5%)
2019年通年:約7,000億ドル(前年比-0~5%)

・地域別投資額見通し
【2018年】
アメリカ大陸:+10~15%
EMEA:-10%
アジア太平洋地域:+15%

【2019年】
アメリカ大陸:-0~5%
EMEA:-10%
アジア太平洋地域:+5%

今後の商業用不動産投資額推移については、2018年通年が約7,300億ドル、前年よりも0~5%の増加と予測されています。投資家の旺盛な投資意欲は継続され、市場の活況さが持続される見通しとされました。一方で2019年の通年投資額は、投資機会が限定的なものとなることから、投資時期の見極めに入る投資家が増加、やや減退して7,000億ドル規模になるとみられています。

地域別の動向予測では、アメリカ大陸が2018年通年は10~15%のプラスで好調ですが、2019年になると0~5%のマイナスに転じる見通しで、EMEAは2018年、2019年とも前年比10%のマイナス予想になりました。アジア太平洋地域では、2018年通年が15%の成長予測で、2019年は5%の増加、唯一プラス傾向が維持されるものの伸び幅は縮小されるとの見通しです。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

ジョーンズ ラング ラサール株式会社 ニュースリリース(プレスリリース)
http://www.joneslanglasalle.co.jp/

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