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【pickupニュース】18年3Q、都心Aクラスビルの賃料がリーマン後の最高値に

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三幸エステートが四半期ごとのオフィスレント・インデックスを公開
三幸エステート株式会社は10月31日、同社が株式会社ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標の「オフィスレント・インデックス」2018年第3四半期版を公開しました。ビルのクラス別に賃料や空室率の動向をみることができます。

・調査定義
東京都心部:都心5区の主要オフィス街と五反田・大崎、北品川・東品川、湯島・本郷・後楽、目黒区のオフィス集積地域
Aクラスビル:延床面積1万坪以上、基準階面積300坪以上、築15年以内
Bクラスビル:基準階面積200坪以上のAクラスに該当しないビル
Cクラスビル:基準階面積100坪以上200坪未満のビル

・Aクラスビルの動向
賃料:坪あたり39,003円(前期比+2,051円、前年同期比+4,602円)
空室率:1.3%(前期比+0.1ポイント、前年同期比-1.3ポイント)

東京都心部Aクラスビルの2018年第3四半期(7~9月)における成約ベースの賃料は、共益費を除いた額で月額坪あたり39,003円となり、前期よりも2,051円の大幅上昇になりました。坪あたり2,000円を超える上昇を記録するのは、これで2期連続となり、前年同期より4,602円のアップとなっています。

前期もリーマンショック後の最高値でしたが、今回はさらにそこから2,000円超の上昇で、最高値を更新するものともなりました。39,000円台を突破したのは、2008年第3四半期以来のことで、ファンドバブル期にみられた40,000円台という高水準に到達する可能性も出てきています。

空室率は1.3%で、前期に比較すると0.1ポイントの微増となっていますが、引き続き1%台前半というごく低い水準で推移しており、堅調な動向となっています。今期は一定の空室を残して竣工したビルが存在したため、その分が空室率の悪化につながったとみられました。

一方で旺盛なオフィスニーズは続いており、築浅ビルはもちろん、建築中のビルでも強い引き合いがあり、テナント誘致が順調に進んでいることから、当面は需給の引き締まった状態が継続される見通しとなっています。2019年の新規供給は、今年に比べて大幅に減少する見込みであることも報告されており、この動向が注視されていた大量供給期を経ても、供給過剰になる可能性は低いようです。

Bクラスビルでも賃料が21,000円台に
・Bクラスビルの動向
賃料:坪あたり21,387円(前期比+655円、前年同期比+563円)
空室率:0.8%(前期比-0.1ポイント、前年同期比-0.6ポイント)

2018年第3四半期における東京都心部Bクラスビルの賃料は、成約ベースで月額坪あたり21,387円、前期よりも655円、前年同期よりも563円高い値となりました。ごく低水準の空室率を背景に緩やかな上昇を続けており、3期連続で上昇、21,000円台に突入しています。21,000円台は2009年第2四半期以来の高水準で、賃料上昇の傾向はおよそ6年間にわたるものともなりました。

空室率は期末時点で0.8%、前期よりさらに0.1ポイント、前年同期よりは0.6ポイントの低下になっています。2000年第1四半期に開始されたこの統計調査では、過去最低の値でもあります。引き続き旺盛な需要があるものの、空室率の低下ペースは鈍化しており、すでにきわめて低水準であることを考えると、低下余地がなくなってきているとみられました。

・Cクラスビルの動向
賃料:坪あたり16,782円(前期比+863円、前年同期比+1,076円)
空室率:0.9%(前期比-0.2ポイント、前年同期比-1.1ポイント)

Cクラスビルの賃料は、前期にいったん下落していましたが、今期は再び上昇へと転じ、前期比で863円、前年同期比では1,076円のプラスとなる、月額坪あたり16,782円でした。2017年第2四半期に記録された坪あたり16,491円という直近ピーク値を更新し、高い水準になっています。

空室率は0.9%で、前期より0.2ポイント、前年同期比では1.1ポイントの低下となり、市場の品薄感がこちらでも高まっています。1%を割り込むのは統計開始以来初のことで、2010年第3四半期に10.7%まで上昇していた空室率は、以降長い低下傾向にあり、一段と引き締まった需給バランスになっているとされました。

・賃料の前年同期比
Aクラスビル:+13.4%
Bクラスビル:+2.7%
Cクラスビル:+6.9%

各ビルの対前年同期でみた賃料変動率は、Aクラスビルが13.4%と2桁プラスでとくに顕著な伸びになっていますが、Bクラスビルでも2.7%のアップ、Cクラスビルでは6.9%のアップと、3クラスすべてでプラスとなりました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

三幸エステート株式会社 「オフィスレント・インデックス」データ提供ページ(プレスリリース)
https://www.sanko-e.co.jp/data/rent-index/publish-2018

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