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【pickupニュース】18年9月の東京オフィス賃料、57カ月連続の上昇に

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三鬼商事が最新のオフィスマーケットデータを公開
三鬼商事株式会社は11日、2018年9月時点の全国主要都市におけるオフィスビル動向をまとめたマーケットデータを発表しました。千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区の都心5区からなる東京ビジネス地区のほか、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、福岡の各データをみることができます。

東京ビジネス地区データでは、都心5区内にある基準階面積100坪以上の主要貸事務所ビルが調査対象で、建物全体の一括賃貸といった特殊条件にあるビルは対象外とされています。新築ビルは、調査月を含め過去12カ月間に竣工した物件とし、これに対する既存ビルは、調査月の12カ月前までに竣工したビル物件になります。今回は調査対象ビルが2,581棟、うち新築ビルが30棟、既存ビルが2,551棟でした。

・東京ビジネス地区の空室動向
全体平均:2.33%(前月比-0.12ポイント、前年同月比-0.84ポイント)
新築ビル:4.99%(前月比+0.04ポイント、前年同月比-11.12ポイント)
既存ビル:2.26%(前月比-0.11ポイント、前年同月比-0.64ポイント)

2018年9月時点における東京ビジネス地区の平均空室率は2.33%で、前月よりさらに0.12ポイント低下、前年同月比では0.84ポイントの低下となりました。3%を切った前年度末から引き続き緩やかに低下傾向をたどっている空室率ですが、今回も低下を記録、市場品薄感を強めるものとなっています。

依然高いオフィスニーズが続く中、既存ビルにおける解約の動きも少なく、エリア全体での空室面積がこの1カ月間で約8,300坪減少したと伝えられており、結果として空室率がさらに下がったとみられます。

新築ビルの空室率は前月より0.04ポイント上昇したものの、4.99%と引き続き5%を下回る低水準の値で、前年同月に比較すると11.12ポイントのマイナスになっていました。9月は3棟の新築ビルが竣工、概ね高稼働で竣工を迎えましたが、一部に空室を残しており、その分が空室率の小幅な上昇につながったようです。

既存ビルの空室率は2.26%で、前月より0.11ポイント、前年同月より0.64ポイント低下しました。解約はごく限定的で、統合などに伴う小規模な成約が進んだことから、より需給の引き締まった低い空室率の市場動向になっています。

賃料上昇傾向はさらに持続
・東京ビジネス地区の賃料動向
全体平均:坪あたり20,438円(前月比+147円、前年同月比+1,443円)
新築ビル:坪あたり29,065円(前月比+293円、前年同月比+1,957円)
既存ビル:坪あたり20,171円(前月比+129円、前年同月比+1,397円)

2018年9月時点における東京ビジネス地区の平均賃料は、月額坪あたり20,438円で、前月より147円、率にして0.72%、前年同月との比較では1,443円、率にして7.60%の上昇となりました。5月に2万円台を突破した平均賃料は、その後も緩やかな上昇を続けており、今回で57カ月連続のプラスになっています。

新築ビルの平均賃料は、月額坪あたり29,065円で、前月より293円上昇、ついに29,000円台に突入しました。前年同月比では1,957円の上昇と、7.22%ものプラスになっています。既存ビルも賃料上昇傾向を続けており、8月に2万円台となってから、今回も続伸、20,171円で前月比129円、前年同月比1,397円の上昇を記録しました。

・地区別平均空室率
千代田区:2.27%(前月比-0.10ポイント、前年同月比-1.17ポイント)
中央区:3.15%(前月比-0.02ポイント、前年同月比-0.90ポイント)
港区:2.63%(前月比-0.27ポイント、前年同月比-0.73ポイント)
新宿区:1.39%(前月比-0.06ポイント、前年同月比-0.20ポイント)
渋谷区:1.04%(前月比+0.10ポイント、前年同月比-0.92ポイント)

・地区別平均賃料
千代田区:坪あたり22,591円(前月比+193円、前年同月比+1,589円)
中央区:坪あたり18,709円(前月比+102円、前年同月比+1,583円)
港区:坪あたり20,852円(前月比+201円、前年同月比+1,430円)
新宿区:坪あたり17,751円(前月比+83円、前年同月比+1,262円)
渋谷区:坪あたり21,939円(前月比+58円、前年同月比+874円)

地区別に動向をみると、空室率は渋谷区のみ前月比で微増となりましたが、それ以外は前月比、前年同月比ともマイナスで、さらに低下傾向が進んでいます。渋谷区は2カ月連続の上昇で1%を上回ったものの、依然都心5区中で最も低い、1.04%というきわめて高稼働な水準にあります。

平均賃料はすべての区で前月比、前年同月比ともプラスを記録し、緩やかな賃料上昇が広く続いていることがここでも確認されています。前年同月比では、渋谷区を除き4区が1,000円を軽く上回る上昇で、昨今の高騰状況がうかがわれました。前月比で最も上昇幅が大きかったのは港区で、201円の上昇、坪あたり20,852円となっています。

ピックアップニュースは以上になります。
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今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像は三鬼商事「オフィスレポート 東京ビジネス地区 2018年10月号」公開資料より)


▼外部リンク

三鬼商事株式会社 「オフィスレポート 東京ビジネス地区 2018年10月号」資料提供ページ
https://www.e-miki.com/market/tokyo/

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