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【pickupニュース】不動産オーナーのLGBT認知は8割、「応援したい」が4割弱

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リクルート住まいカンパニーが不動産オーナーにおけるLGBTの意識調査を実施
株式会社リクルート住まいカンパニーは5日、「SUUMO『不動産オーナーのLGBTに対する意識調査2018』」を実施し、その結果をとりまとめて公開しました。近年、関心が寄せられることも多くなったLGBTですが、いまだ社会生活においては困難を強いられることも多く、改善が望まれています。

今回の調査は、LGBTに対する不動産オーナーの意識や、昨今のLGBT関連施策の影響を明らかにすることを目的として、2018年8月3日~8月7日の期間、公募型アンケートパネルを対象にしたインターネット調査方式で行われました。対象は賃貸用不動産を所有し、その住戸数が4戸以上である全国の不動産オーナー、30~69歳の男女で、1,024人から有効回答を得ています。

・LGBTの認知
詳しく知っている:44.7%
詳しくは知らないが言葉を聞いたことはある:34.7%
知らない:20.6%

まず「LGBT」を知っているか、認知度を調べた結果、「詳しく知っている」人が44.7%で、「言葉を聞いたことはある」人が34.7%、合計79.4%の人で一定程度以上の認知がなされているとわかりました。

年代別では若いオーナーほど認知度が高い傾向にあり、30代では「詳しく知っている」人が57.7%、言葉として知っている人を合わせた認知合計が89.1%と9割近くになったのに対し、60代の場合では「詳しく知っている」が38.6%と20ポイント近く低下、認知合計も73.7%にとどまっています。

・これまでの入居希望者への対応
【同性愛者(男性)単身入居】
入居許可:65.1%
支払能力などその属性以外の理由で入居拒否:27.9%
その属性を理由に入居拒否:4.7%
わからない/覚えていない:2.3%

【同性愛者(女性)単身入居】
入居許可:70.6%
支払能力などその属性以外の理由で入居拒否:15.7%
その属性を理由に入居拒否:7.8%
わからない/覚えていない:5.9%

【男性同士同性カップル】
入居許可:72.9%
支払能力などその属性以外の理由で入居拒否:18.8%
その属性を理由に入居拒否:8.3%
わからない/覚えていない:なし

【女性同士同性カップル】
入居許可:66.0%
支払能力などその属性以外の理由で入居拒否:20.8%
その属性を理由に入居拒否:5.7%
わからない/覚えていない:7.5%

【トランスジェンダー】
入居許可:64.6%
支払能力などその属性以外の理由で入居拒否:25.0%
その属性を理由に入居拒否:6.3%
わからない/覚えていない:4.2%

【ルームシェア(男女)】
入居許可:79.7%
支払能力などその属性以外の理由で入居拒否:14.4%
その属性を理由に入居拒否:4.2%
わからない/覚えていない:1.7%

【ルームシェア(男性同士)】
入居許可:73.5%
支払能力などその属性以外の理由で入居拒否:17.3%
その属性を理由に入居拒否:8.2%
わからない/覚えていない:1.0%

【ルームシェア(女性同士)】
入居許可:81.7%
支払能力などその属性以外の理由で入居拒否:11.9%
その属性を理由に入居拒否:3.2%
わからない/覚えていない:3.2%

次に、入居希望を受けたことがあるオーナーを対象に、それぞれの属性・特徴のある人からの入居希望をどう扱ったか尋ねました。すると、男性同性愛者の単身入居では4.7%、女性同性愛者の単身入居で7.8%の人が、「支払能力などに問題はなかったものの、その属性・特徴を理由に入居を拒否した」としています。サンプル数が限られるものの、とくに40代オーナーで高めの傾向があり、それぞれ22.2%にのぼっていました。

男性同士の同性カップルでは、「その属性・特徴から入居を拒否した」経験のあるオーナーが8.3%、女性同士の同性カップルで5.7%となっています。こちらも年代別では40代のオーナーが高めで、男性同士の場合で22.2%、女性同士の場合で14.3%という結果でした。

トランスジェンダーでは、それを理由に入居拒否とした経験のあるオーナーが6.3%で、男女によるルームシェアは4.2%、男性同士のルームシェアで8.2%、女性同士のルームシェアが3.2%となっています。男性同士のルームシェアで、50代オーナーに入居拒否をした経験がある人が多く、21.7%と他に比べて目立ちました。

全体として、入居希望を受けた経験がある人の合計人数も、LGBTの属性・特徴に関係なく入居許可の判断を行っている割合も、30代の若いオーナーに多い傾向がみられています。

同性同士ではカップル入居とルームシェアでの対応意向に大きな差がみられず
・今後の入居希望者への対応意向
【同性愛者(男性)単身入居】
とくに気にせず入居許可:44.2%
入居許可をためらう/他をなるべく優先する:16.2%
入居してほしくない:22.8%
わからない:16.8%

【同性愛者(女性)単身入居】
とくに気にせず入居許可:45.3%
入居許可をためらう/他をなるべく優先する:17.2%
入居してほしくない:20.4%
わからない:17.1%

【男性同士同性カップル】
とくに気にせず入居許可:36.7%
入居許可をためらう/他をなるべく優先する:18.8%
入居してほしくない:27.4%
わからない:17.1%

【女性同士同性カップル】
とくに気にせず入居許可:39.3%
入居許可をためらう/他をなるべく優先する:18.6%
入居してほしくない:25.9%
わからない:16.3%

【トランスジェンダー】
とくに気にせず入居許可:44.1%
入居許可をためらう/他をなるべく優先する:18.5%
入居してほしくない:20.3%
わからない:17.1%

【ルームシェア(男女)】
とくに気にせず入居許可:38.3%
入居許可をためらう/他をなるべく優先する:17.5%
入居してほしくない:28.1%
わからない:16.1%

【ルームシェア(男性同士)】
とくに気にせず入居許可:34.9%
入居許可をためらう/他をなるべく優先する:19.6%
入居してほしくない:29.2%
わからない:16.3%

【ルームシェア(女性同士)】
とくに気にせず入居許可:39.8%
入居許可をためらう/他をなるべく優先する:17.5%
入居してほしくない:26.5%
わからない:16.2%

家賃支払能力には問題のない収入や資金力があるという前提で、それぞれの条件による入居希望に今後どう対応するか、意向を尋ねると、同性愛者の単身入居では、「とくに気にせず入居を許可する」が男性の場合で44.2%、女性の場合で45.3%となり、「入居許可をためらう/他の希望者をなるべく優先する」がそれぞれ17%前後、「入居してほしくない」が20%強になりました。「わからない」とする回答も多く、それぞれ17%前後みられます。

男性同士同性カップルでは、「とくに気にせず入居を許可する」オーナーが36.7%、女性同士の場合では39.3%でした。男性同士のルームシェアが34.9%、女性同士のルームシェアで39.8%が該当しているのと比較すると、ほぼ同程度の水準であるといえます。

トランスジェンダーの場合では、「とくに気にせず入居許可」とするオーナーが44.1%で、「入居をためらう」は18.5%、「入居してほしくない」が20.3%でした。男女でのルームシェアは、「とくに気にせず入居を許可する」が38.3%で、ためらうとしたオーナーは17.5%、「入居してほしくない」が28.1%となっています。

年代別分析とともに全体を見通すと、「わからない」とする回答が10%台後半を占めるケースがほとんどで、まだ迷う不動産オーナーが少なくないことがうかがわれました。オーナーの年代で顕著な差はみられませんが、やや60代など高齢層のオーナーとなるほど、入居許可に消極的な傾向は確認されます。

・LGBTに対する印象と意識
【応援したい】
当てはまる:15.1%
やや当てはまる:21.9%
どちらともいえない:48.5%
あまり当てはまらない:6.5%
当てはまらない:8.0%

【社会の理解が広がっていると思う】
当てはまる:10.8%
やや当てはまる:40.0%
どちらともいえない:32.6%
あまり当てはまらない:11.1%
当てはまらない:5.5%

【何か困りごとがありそうだと思う】
当てはまる:10.7%
やや当てはまる:29.3%
どちらともいえない:45.0%
あまり当てはまらない:7.9%
当てはまらない:7.1%

最後に、LGBTに対する印象や意識を問うと、「応援したい」かどうかでは、「当てはまる」が15.1%、「やや当てはまる」が21.9%で、これらを合わせた37.0%のオーナーは、応援してあげたいという思いをもっているという結果になりました。30代オーナーでは、「当てはまる」と「やや当てはまる」がいずれも27.4%で、合計54.8%にのぼる人がプラスの感情をもっています。一方「当てはまらない」とした人は、全体で8.0%にとどまりました。

「社会の理解が広がっていると思う」かどうかを尋ねると、「当てはまる」が10.8%、「やや当てはまる」が40.0%で、合計50.8%と過半の人が理解の広がりを感じていました。「何か困りごとがありそうだと思う」かどうかの設問では、「当てはまる」が10.7%、「やや当てはまる」が29.3%となっています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

株式会社リクルート住まいカンパニー プレスリリース調査データ提供一覧
https://www.recruit-sumai.co.jp/data/

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