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【pickupニュース】18年8月の首都圏賃貸、3カ月連続で成約が減少

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アットホームが居住用賃貸物件市場動向データを公開
アットホーム株式会社はこのほど、同社の全国不動産情報ネットワークに登録された物件を対象に調査した、2018年8月分の「首都圏居住用賃貸物件の市場動向」データを公開しました。成約数や成約賃料の動向をみることができます。

・成約数動向
首都圏全体:14,080件(前年同月比-6.1%)
東京23区:6,710件(前年同月比-1.3%)
東京都下:1,124件(前年同月比-20.9%)
神奈川県:3,572件(前年同月比-3.1%)
埼玉県:1,213件(前年同月比-22.1%)
千葉県:1,461件(前年同月比-4.8%)

2018年8月の居住用賃貸物件成約数は、首都圏全体で14,080件となり、前年同月より6.1%の減少、今年に入ってからは5月にいったん前年同月比プラスとなったものの、それ以外の月では前年同月比マイナスが続いており、今月は6月から3カ月連続でのマイナスになりました。

地域別にみても、すべてが前年同月比でマイナスとなり、中でも東京都下と埼玉県は、20.9%、22.1%といずれも20%を超える大幅減少になり、それぞれ1,124件、1,213件で低調な動きとなっています。東京23区でも、前年同月より1.3%減少、6,710件になりました。

・新築/中古、種別での成約数動向
【新築マンション】
首都圏全体:前年同月比-5.9%
東京23区:前年同月比-8.2%
東京都下:前年同月比-62.5%
神奈川県:前年同月比+50.0%
埼玉県:前年同月比-65.7%
千葉県:前年同月比+73.1%

【中古マンション】
首都圏全体:前年同月比+0.4%
東京23区:前年同月比-12.3%
東京都下:前年同月比+2.4%
神奈川県:前年同月比-6.2%
埼玉県:前年同月比-5.1%
千葉県:

【新築アパート】
首都圏全体:前年同月比-31.4%
東京23区:前年同月比-16.6%
東京都下:前年同月比-60.0%
神奈川県:前年同月比-22.3%
埼玉県:前年同月比-67.9%
千葉県:前年同月比-28.6%

【中古アパート】
首都圏全体:前年同月比-10.5%
東京23区:前年同月比-1.0%
東京都下:前年同月比-24.2%
神奈川県:前年同月比-8.1%
埼玉県:前年同月比-30.3%
千葉県:前年同月比-5.4%

成約数を新築・中古の別、マンション、アパートの別で分析すると、首都圏全体ではとくにアパートの減少が響いており、新築で前年同月比-31.4%、中古でも10.5%のマイナスになっていました。ただしマンションも新築、中古ともマイナス水準で、新築マンションは前月のプラスから再びマイナスに転じています。

新築マンションは地域ごとの差が激しく、千葉県や神奈川県では、前年同月比で73.1%、50.0%の大幅な増加となった一方、東京都下や埼玉県は62.5%、65.7%の大幅減少になっています。中古マンションは東京都下で前年同月比12.3%のマイナスが記録されましたが、その他は比較的減少幅が小さめで、東京23区や神奈川県では前年同月より微増しています。

これに対し、アパートは新築・中古のいずれも全地域で前年同月比マイナスとなりました。新築アパートは減少幅の最も小さい東京23区でも16.6%のマイナスで、埼玉県では67.9%と大きく落ち込んでいます。中古マンションは新築に比べると成約がみられたものの、東京23区で前年同月より1.0%の減少、東京都下や埼玉県では、それぞれ24.2%、30.3%といった大幅マイナスになりました。

面積帯別でみた結果では、マンションでカップル・ファミリー向けとなる30~50平米、50~70平米以上の成約減少が続いています。一方、コンパクトなシングル向けの30平米未満物件は全体に好調で、東京23区では再び増加傾向となりました。アパートはすべての面積帯で減少となり、2カ月連続の顕著なマイナス傾向がみられています。

成約賃料もやや下落、全体として低調に
・1戸あたりの成約賃料動向
【マンション】
首都圏全体:8.91万円(前年同月比-2.3%)
東京23区:10.04万円(前年同月比-3.1%)
東京都下:7.23万円(前年同月比-3.6%)
神奈川県:7.91万円(前年同月比+0.3%)
埼玉県:6.76万円(前年同月比-2.7%)
千葉県:6.89万円(前年同月比-2.8%)

【アパート】
首都圏全体:6.40万円(前年同月比-2.1%)
東京23区:7.65万円(前年同月比+0.3%)
東京都下:6.25万円(前年同月比-5.0%)
神奈川県:6.00万円(前年同月比-5.5%)
埼玉県:5.35万円(前年同月比-3.8%)
千葉県:5.20万円(前年同月比-5.5%)

2018年8月の首都圏における賃貸物件、1戸あたりの成約賃料はマンションが8.91万円で、前年同月より2.3%の下落、アパートは6.40万円で前年同月より2.1%の下落でした。地域別では、神奈川県のマンションと東京23区のアパートが前年同月を上回り、プラスとなりましたが、それ以外はすべてマイナス、下落傾向になっています。

東京23区のマンションは前年同月より3.1%の下落ながら、10.04万円と10万円超えはキープされました。最も下落幅が大きかったのは東京都下で、3.6%のマイナス、7.23万円となっています。アパートは東京23区が0.3%の上昇で、7.65万円でした。下落幅が大きかったのは神奈川県と千葉県で、いずれも前年同月より5.5%のマイナス、6.00万円、5.20万円に低下しました。

・平米あたりの成約賃料動向
【マンション】
首都圏全体:2,673円(前年同月比+1.4%)
東京23区:3,130円(前年同月比+1.2%)
東京都下:2,126円(前年同月比-4.3%)
神奈川県:2,218円(前年同月比+1.6%)
埼玉県:1,811円(前年同月比+5.7%)
千葉県:1,854円(前年同月比+1.0%)

【アパート】
首都圏全体:2,277円(前年同月比+3.9%)
東京23区:2,879円(前年同月比-0.9%)
東京都下:2,117円(前年同月比+2.0%)
神奈川県:2,190円(前年同月比+5.7%)
埼玉県:1,672円(前年同月比+6.1%)
千葉県:1,623円(前年同月比+1.7%)

成約賃料を平米あたりの平均でみると、首都圏全体でマンションは2,673円の前年同月比1.4%上昇、アパートも2,277円で3.9%の上昇になっていました。地域別でも、東京都下のマンションと東京23区のアパートが前年同月比でマイナスになったものの、それ以外はすべてプラスになっています。

1戸あたりの賃料が下落傾向にあったのとは対照的で、不動産価格の高騰が続く中、面積を小さくすることで価格上昇を抑えた物件の成約が進んでいる傾向がうかがわれました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)
(調査内容・アットホーム調べ)


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