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株式会社リクルート住まいカンパニーは5日、「2017年度 賃貸契約者動向調査（首都圏）」の結果をとりまとめ、その結果を公開しました。

調査は株式会社マクロミルに委託し、東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県の1都3県に賃貸形態で居住する18歳以上のモニタ男女を対象とし、2017年4月1日～2018年3月31日に、現居住賃貸住宅へ入居したほか、物件選びに関与したなどの条件を満たすパネルで本調査を行っています。

調査方法はインターネットリサーチ方式で、スクリーニング調査が2018年5月11日～6月18日、本調査が2018年5月22日～6月18日の実施となり、本調査の有効回答として801サンプルを得ました。なお分析にあたっては、国勢調査の人口とスクリーニング調査で得られた賃貸契約者出現率から、属性によるウエイトバック補正を行っています。

・不動産会社店舗への訪問数
全体平均：1.6店舗（前年度比横ばい）
ひとり暮らし：1.4店舗（前年度比－0.2店舗）
　うち学生：1.3店舗（前年度比－0.2店舗）
　うち社会人：1.5店舗（前年度比－0.1店舗）
2人暮らし：2.0店舗（前年度比＋0.3店舗）
ファミリー：1.6店舗（前年度比＋0.1店舗）

まず部屋探しにあたり、不動産会社の店舗にどれだけ訪問したか回答を求めると、全体平均では1.6店舗となりました。前年度、前々年度と同じ値ですが、中長期的にみると減少傾向にあります。

今回は「2人暮らし」と「ファミリー」層で、前年度より微増し、それぞれ2.0店舗、1.6店舗となりましたが、「ひとり暮らし」の人ではさらに減少傾向が進み、全体平均で1.4店舗、学生は1.3店舗、社会人は1.5店舗になっていました。全体平均の訪問店舗数1.4店舗は、過去最少の値です。

・見学した物件数
全体平均：2.9件（前年度比－0.2件）
ひとり暮らし：2.7件（前年度比－0.2件）
　うち学生：2.5件（前年度比－0.2件）
　うち社会人：2.8件（前年度比－0.1件）
2人暮らし：3.3件（前年度比－0.3件）
ファミリー：2.8件（前年度比－0.2件）

部屋を決定するにあたり、実際の物件を見学した数は、全体平均で前年度より0.2件少ない2.9件となり、3件を割り込んで過去最小値を更新しました。「ひとり暮らし」の人では、さらに少ない2.7件で、このうち学生は2.5件ととくに少ない傾向がみられています。社会人も2.8件と減少、男性はやや増加しましたが、女性が大きく減少し、全体では微減になっていました。

「2人暮らし」や「ファミリー」層でも、前年度より少なくなり、それぞれ0.3件、0.2件の減少で、3.3件、2.8件と減少しました。

・部屋探しの決め手とあきらめ項目
【決め手】
家賃：約66％
路線・駅やエリア：約41％
最寄り駅からの時間：約29％
通勤・通学時間：約28％
間取り：約24％
面積（広さ）：約22.5％

【あきらめた項目】
築年数：約27％
家賃：約22％
面積（広さ）：約21％
最寄り駅からの時間：約20％
初期費用：約18％

部屋探しでもっとも決め手となるのは圧倒的に「家賃」で、約66％が重視する項目としていました。次いで多かったのは「路線・駅やエリア」で約41％、「最寄り駅からの時間」が約29％、「通勤・通学時間」が約28％と、それぞれ3割弱で続きます。

逆にやむを得ずあきらめた項目では、「築年数」がトップで約27％、次いで「家賃」の約22％、「面積」約21％、「最寄り駅からの時間」約20％などとなりました。決め手の上位で、あきらめるケースが少なかったのは「路線・駅やエリア」です。こちらは決め手に挙げる人が4割を超えた一方で、あきらめた項目に挙げた人の割合は1割を切っていました。

・次の引っ越しで欲しい設備
エアコン：74.7％（前年度比＋3.9ポイント）
独立洗面台：63.0％（前年度比＋2.6ポイント）
TVモニター付きインターフォン：58.0％（前年度比＋4.1ポイント）
都市ガス：54.4％（前年度比－5.2ポイント）
追い焚き機能付きの風呂：53.1％（前年度比＋1.4ポイント）
温水洗浄便座：46.5％（前年度比＋1.3ポイント）
24時間出せるゴミ置き場：40.8％（前年度比＋9.3ポイント）
浴室乾燥機：39.4％（前年度比＋8.1ポイント）
宅配ボックス：36.9％（前年度比－2.0ポイント）
インターネット接続：35.1％

次に引っ越す場合、賃貸住宅の設備としてほしいものを挙げてもらった結果では、「エアコン」がトップの全体平均で74.7％にのぼりました。とくにひとり暮らし層では82.4％を占め、学生では9割を超えています。

2位は「独立洗面台」、3位が「TVモニター付きインターフォン」でいずれも6割前後、4位は前年度より5.2ポイント減少したものの、過半の支持はキープした「都市ガス」でした。2人暮らしやファミリー層からは「追い焚き機能付きの風呂」や「TVモニター付きインターフォン」を求める声が多くみられます。

7位にランクインした「24時間出せるゴミ置き場」は、前年度より9.3ポイントのアップで40.8％、8位の「浴室乾燥機」も前年度から8.1ポイントのアップで39.4％と、いずれも大きく伸びて人気の設備となっていることがうかがわれました。

・家賃が上がっても欲しい設備と許容額
追い焚き機能付きの風呂：70.2％（1,400円）
エアコン：69.6％（1,800円）
独立洗面台：68.5％（1,400円）
浴室乾燥機：65.7％（1,400円）
無料インターネット完備：64.8％（1,200円）
TVモニター付きインターフォン：63.3％（1,100円）
インターネット接続：62.4％（1,300円）
温水洗浄便座：61.9％（1,100円）
都市ガス：61.2％（900円）
ディンプルキーなどピッキング対策鍵：60.5％（1,200円）
システムキッチン：58.4％（1,200円）
防犯カメラ：57.8％（1,400円）
宅配ボックス：57.5％（1,100円）
遮音性の高い窓：53.3％（1,000円）
24時間出せるゴミ置き場：53.1％（800円）

家賃が上がっても欲しい設備の1位は「追い焚き機能付きの風呂」で、家賃アップもOKとする人は70.2％にのぼりました。上昇許容額も1,400円と高めになっています。2位は、いまや必須とされる「エアコン」で69.6％、上昇許容額は最高の平均1,800円でした。

指紋認証やICカードを用いるような「スマートキー」は、家賃が上がっても欲しいとする人の割合でみた場合、49.8％と半分を割り込みましたが、欲しい人の家賃上昇許容額では、エアコンに次いで高い1,600円を記録しました。

・満足度の高い設備
24時間出せるゴミ置き場：71.1％（前年度比＋0.5ポイント）
遮音性の高い窓：67.8％（前年度比＋19.4ポイント）
宅配ボックス：66.5％（前年度比＋9.2ポイント）
無料インターネット完備：65.6％（前年度比＋0.5ポイント）
追い焚き機能付きの風呂：64.7％（前年度比＋7.7ポイント）
断熱・遮熱性能の高い窓：61.7％（前年度比＋9.5ポイント）
TVモニター付きインターフォン：61.3％（前年度比－4.6ポイント）
都市ガス：60.0％（前年度比－2.4ポイント）
ピッキング対策鍵：59.4％（前年度比＋5.6ポイント）
浴室乾燥機：58.8％（前年度比－2.9ポイント）

実際にあって良かったと感じる満足度の高い設備では、「24時間出せるゴミ置き場」が1位で7割を超える回答を集めました。3位の「宅配ボックス」とともに、近年人気の高い利便性を向上させる設備となっています。とくに「宅配ボックス」は、ファミリー層で満足度が高い結果となりました。

2位には「遮音性の高い窓」がランクインし、6位にも「断熱・遮熱性能の高い窓」がみられるなど、性能を追求した設備も上位に入ってきています。いずれも前年度からの伸びが顕著に大きく、今回とくにその良さが意識されたものといえそうです。

・DIY／カスタマイズ実施経験率
全体：18.9％（前年度比＋5.5ポイント）
ひとり暮らし：15.9％（前年度比＋1.7ポイント）
　うち学生：24.4％（前年度比＋5.2ポイント）
　うち社会人：13.9％（前年度比＋0.1ポイント）
2人暮らし：21.8％（前年度比＋13.0ポイント）
ファミリー：20.9％（前年度比＋1.4ポイント）

DIYやカスタマイズの実施について、経験があるかどうか尋ねたところ、全体では18.9％が「経験あり」とし、2割弱の割合ながら、近年増加傾向にあることがうかがわれました。もっとも実施経験率が高いのは、「ひとり暮らし」の学生で24.4％、次いで「2人暮らし」の21.8％でした。

「2人暮らし」層は、前回まで1桁にとどまっていましたが、今回13.0ポイントの上昇を記録、例年実施経験率が他に比べて高めだった「ファミリー」層を抜く水準にまで伸びています。

ピックアップニュースは以上になります。
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（画像はプレスリリースより）


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株式会社リクルート住まいカンパニー　プレスリリース
https://www.recruit-sumai.co.jp/