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帝国データバンクは4月5日、「TDB景気動向調査（全国）-2023年3月調査-」を発表しました。

国内企業を対象にした、景気判断に関する調査結果です。景気の方向性を示す「景気DI（景気動向指数）」は50が境界値で、それより上であれば「良い」、下であれば「悪い」を示しています。

3月における全国の景気DIは、以下の通りとなりました。

2023年3月：43.9（前月比＋1.8ポイント）
1か月後見通し：44.6
3か月後見通し：45.2
6か月後見通し：45.1
1年後見通し：44.8

国内景気は前月比1.8ポイント上昇し、4か月振りの改善となりました。新型コロナの感染者数の落ち着きやマスク着用ルールの緩和により、消費マインドが明るくなったことが改善要因と考えられます。

帝国データバンクでは今後の景気について、「原材料価格高騰などの不安要因はあるものの、おおむね横ばいで推移する」と予測しています。

不動産業界の景気DIは47.5で、前月比1.2ポイントの上昇。3か月連続の改善となりました。

不動産企業からは「現在の景況感」に関しては、次のようなコメントが寄せられています。

【良い】
・新型コロナが落ち着きつつあり、人流が増加してきた（不動産代理業・仲介）
・新型コロナ禍の反動で企業の転勤が急増し、社宅需要が増加している（貸家）

【悪い】
・不景気でテナントのミスマッチが改善されず、収益物件の利回りが低調（建物売買）
・資料請求やモデルハウスへの来場数が前年比40％ダウンした（土地売買）

「先行きの景況感」に関しては、次のようなコメントが寄せられています。

【良い】
・東京都への転入が増加し、賃貸需要も増えると予測（貸家）
・新型コロナ明けでメンテナンス関連需要が増加すると思う（不動産管理）

【悪い】
・円安と原材料高騰の継続で景気は悪化すると考える（不動産代理業・仲介）
・土地価格と建築費の高騰、金利上昇懸念による買い控え
など懸念材料が多い（建物売買）

ピックアップニュースは以上になります。
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（画像は「TDB景気動向調査（全国）-2023年3月調査-」より）


▼外部リンク

TDB景気動向調査（全国）-2023年3月調査- | 株式会社 帝国データバンク
https://www.tdb.co.jp/