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大東建託株式会社は18日、住民に愛され、真に居住満足度が高いといえる地域を探し出すべく、過去最大級の街ランキング調査「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2019（全国版）」を実施、その結果をとりまとめて公開しました。

調査は全国1,896自治体に居住する20歳以上の男女、184,193人を対象に、株式会社マクロミルの協力を得て、2019年3月22日～3月25日に予備調査を、2019年3月26日～4月8日に本調査を実施して集計したものです。

各自治体の人口比を基本に割り付けて調査し、回答者には、現在居住している地域について、親しみやすさや交通利便性、生活利便性、静かさ・治安、イメージ、自然・観光、行政サービス、物価・家賃の手頃感といった各テーマに属する全56項目の5段階評価を行ってもらいました。

ランキングは総合評価における、全体としての評価の平均値を集計して作成、非居住者による自治体評価は、56項目から抜粋された18項目について指数化し、ランキングを算出したとされています。

・2019年住みここち自治体総合ランキング（回答数／偏差値）
1位 福岡県福岡市中央区：1.07点（399／72.18）
2位 東京都中央区：1.06点（418／71.55）
3位 大阪府大阪市天王寺区：1.05点（169／71.28）
4位 大阪府大阪市西区：1.03点（207／70.63）
5位 愛知県名古屋市昭和区：1.02点（213／70.44）
6位 福岡県糟屋郡新宮町：1.00点（61／69.61）
7位 愛知県長久手市：1.00点（155／69.61）
8位 兵庫県神戸市灘区：1.00点（281／69.48）
9位 東京都文京区：0.99点（655／69.28）
10位 大阪府大阪市北区：0.99点（283／69.11）

「住みここちランキング」の総合第1位となったのは、福岡県の福岡市中央区で、偏差値72.18、1.07点を獲得していました。静かさや自然・観光の因子ではやや低めの得点となったものの、親しみやすさや生活利便性、イメージの良さで高評価を得ています。

天神や大濠公園、薬院、六本松などを抱える福岡市中心部の同区は、天神から中州を挟んで博多駅までの徒歩移動もしやすく、バスと地下鉄網の発達から、優れた交通アクセス環境を確保している地域でもあります。

生活に密着した商業施設が充実していることに加え、治安の良さや学校の多さ、ほどよい緑や公園の存在などが暮らしやすさのポイントとして、居住者から挙げられました。東京や大阪などの大都市圏をおさえ、地方中核都市の自治体がトップになった点は注目されるでしょう。

2位は東京都中央区で、1.06点、偏差値が71.55でした。物価や家賃の手頃さ、静かさといった面では点が伸び悩んだものの、高いブランドイメージと交通利便性、親しみやすさもある点が高評価になりました。

都内ほぼ中央部に位置し、日本橋や銀座など誰もが知る商業集積地を擁する中央区は、北部に人形町など下町の雰囲気を残すエリアもあり、さらに臨海部では大規模マンション開発や再開発が急速に進むという多様性と注目度の高い街になっています。

居住者からも、物価や家賃が高い点を除けば、すべての点で満足している、欲しいものが揃いやすく、レジャーも充実、交通アクセスに優れ生活環境として最高といった声が寄せられました。

続く3位には、1.05点、偏差値71.28で、大阪市天王寺区が入っています。こちらも物価・家賃面や静かさ、自然・観光面ではさほど評価されなかったものの、親しみやすさや生活利便性、イメージなどでバランス良く点を伸ばしました。

大阪環状線内側の南東部に位置する天王寺区は、天王寺・阿倍野として商業施設が集積するエリアにあり、一方で中高一貫校も多くある文教地区の顔をもっています。近年、再開発によるタワーマンション供給も盛んで、新たな都市として人口を増やしてきている地域です。

4位には、3位と同じく大阪府から大阪市西区が1.03点、偏差値70.63でランクイン、5位は愛知県の名古屋市昭和区で、1.02点の偏差値70.44でした。トップ5までが偏差値にして70を超えています。

これら5地域に共通するのは、いずれも都心部へのアクセスの良さを備え、生活に密着した商業施設とおしゃれなセレクトショップなどが多い街という特徴でした。また、親しみやすさやイメージの良さも、他の自治体に比べ高く評価されています。

こうしたトップ5に対し、6位には福岡県糟屋郡新宮町が入り、やや異彩を放ちました。このエリアは2010年の新宮中央駅開業以降、福岡市のベッドタウンとして住宅開発が進み、人口が急増、新たな大型商業施設も建設され、賑わいを増している地域です。

トップ5の地域ほど、静かさや自然・観光面、物価・家賃面が低い評価となることなく、コンパクトにまとまった利便性の高い地域として、全ジャンルでバランスの良い高得点を確保しました。子育て環境としての良さも評価されています。

7位の愛知県長久手市もややこの傾向に近く、名古屋市のベッドタウンとして知られる街です。全国でもっとも住民の平均年齢が若い街でもあり、こちらも子育てのしやすいエリア、若々しい活気のあるエリアとして注目されます。

総合ランキングのトップ100を分析すると、地域別では近畿圏からのランクインが35自治体と最多で、次いで関東圏から28自治体、九州圏から16自治体となりました。市区町村別では東京から14区のランクインがみられます。

寒冷地域の順位は低めになる傾向がみられ、全体に交通利便性や生活利便性の高い街、またはベッドタウンが上位地域となりました。

・因子別ランキング
【親しみやすさ】
1位 東京都中央区：0.55点
2位 大阪市福島区：0.48点
3位 東京都台東区：0.48点

【交通利便性】
1位 東京都中央区：0.81点
2位 大阪市天王寺区：0.78点
3位 大阪市福島区：0.76点

【生活利便性】
1位 大阪市北区：1.07点
2位 福岡市中央区：0.93点
3位 大阪市天王寺区：0.92点

【静かさ・治安】
1位 大阪府豊能郡豊能町：1.07点
2位 兵庫県朝来市：0.89点
3位 山梨県北杜市：0.83点

【イメージ】
1位 東京都中央区：1.17点
2位 東京都港区：1.12点
3位 兵庫県芦屋市：1.04点

【自然・観光】
1位 宮城県宮城郡松島町：1.07点
2位 神奈川県三浦郡葉山町：1.07点
3位 和歌山県東牟婁郡串本町：1.05点

【行政サービス】
1位 兵庫県小野市：0.75点
2位 大阪府箕面市：0.60点
3位 名古屋市昭和区：0.59点

【物価・家賃の手頃感】
1位 東京都西多摩郡日の出町：0.65点
2位 熊本県菊池郡菊陽町：0.52点
3位 埼玉県南埼玉郡宮代町：0.51点

因子別のランキングでは、親しみやすさで東京都中央区がトップとなるなど、比較的地元出身でない人が集まりやすい都市圏の街が上位になりました。地方圏に比べると人付き合い、近所付き合いが薄くなりがちですが、下町の雰囲気を残すエリアの存在、地域のつながりを醸成しようとするイベントや祭りの開催などで、高評価が生まれているようです。

交通利便性は東京23区と大阪市からのランクインが上位を独占、とくに大阪の交通要所が多くみられました。東京都中央区、大阪市天王寺区と、住みここちの総合順位でも高ランクな地域が目立ちます。

生活利便性は東京をおさえ、関西圏が上位を占めました。大阪市北区がとくに高い評価を得ています。親しみやすさや交通利便性でも評価されたエリアが多く、それらの要素とショッピングエリアや公共施設の充実度がポイントになったとみられます。

静かさや治安になると、都市部から離れた地方市や郡部からのランクインが上位になりました。トップの大阪府豊能郡豊能町をはじめ、比較的緑の多い自然豊かな街、閑静な街が評価されています。都市部から離れることにより、ギャンブル施設や道路混雑の少ない環境が形成されていることも高評価につながっているでしょう。

イメージ面では、やはりブランド力の高い東京都中央区、港区、兵庫県芦屋市がトップ3になりました。憧れられる都心や都会の街が高得点を獲得しています。

自然・観光面は宮城県や神奈川県、和歌山県、沖縄県など、地方に分散した自治体が高評価となりました。全体的に自然が豊かで、海に面した街、観光地として栄えた街が目立ちます。

行政サービスでは、関西圏や愛知県の自治体から上位へのランクインが多くなっていました。ベッドタウンとして発達した街を中心に、サービスが手厚くなっているようです。

物価や家賃の手頃感では、東京都西多摩郡日の出町がトップとなり、都会の近くにありながら利便性が高く、お得度の高いベッドタウンを中心に高評価となったことがうかがわれます。熊本県や愛媛県、石川県など地方圏からの上位ランクインもみられ、中心部からやや離れた立地により、物価や家賃をおさえながら一定以上の利便性を確保できている地域が評価されました。

ピックアップニュースは以上になります。
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（画像はプレスリリースより）
（調査内容・「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2019（全国版）」より）


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大東建託株式会社　プレスリリース
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